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自動売買 [トレーダー]


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先日、自動売買で実際に稼いでいるトレーダーに会ってきました。

どこかにいるんだろうなとは思っていましたが、現実に生身の人間と
顔を合わせるのは初めてです。

取引に使っている複数の口座にアクセスして、その履歴を自分の目で
見ましたが、間違いありませんでした。

長期間にわたり、また、20あまりの複数口座の記録ですから、しばらく
みとれていました・・・・・・ 笑

多くの口座に分割するには理由がありました。

1つは、ゼロカットを有効に活用するためです。

海外のFX業者は口座残高を超える追い証を求めない方式をとっている
ことはよく知られています。
日本のように信託保全で守られない代わりに、残高以上の損失について
補填を求められないシステムです。

どれか1つのシステムが大きな損失を発生させても、損失はその口座に
限定できます。
そのために、ある程度利益が出たら、他の口座に資金移動すると言っていました。


もう1つは、レバレッジの低下を防ぐためです。

日本では25倍という上限が設けられていますが、海外口座では
200倍、500倍、800倍というようなレバレッジが活用できます。

しかし、口座残高が多くなると、業者から強制的に低いレバレッジに変更させ
られます。

大きなレバレッジを維持するために、複数口座に分割するというわけです。


高レバレッジでフルに稼ぎ、ある限度額以上の資金は他の口座に移動させ、
調子が悪くなったときの損失は、その口座残高だけに限定する。


見事な仕組みだと思いました。

それも、ちゃんと儲かるロジックを開発できたからのことなんですけどね。

自動売買なんて、と色眼鏡で見ていましたが、本当に稼いでいる人を
知ると、とんだ認識不足だと痛感させられました。

ちなみに、本当に儲かるシステムは、ごく限定された一部の人だけに
それなりの金額で使用ライセンスとして譲渡しているとのことです。

世の中には、おそろしいレベルの人がいるものです。



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スキルと行動規律 [トレーダー]


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トレード数ですが、5月23日から6月13日までの期間で、FXとオプションと合わせて、
全部で6トレードです。(オプションはスプレッドを組んでいるので、ポジション調整を1回と
カウントしています。)
つまり、22日間で6トレードです。単純に計算しても、3日~4日で1トレードという計算に
なります。よく言われることですが、回数が減ると成績は良くなり、安定しますね。

「この場面ならば、やらないわけにはいかない。」

そういう場面を選定するスキルと、行動規律の2つが決定的ですね。

スキルを磨くには、徹底的なデータ分析(相場と自分自身)、行動規律をしっかりさせるには
習慣化。

勝てるトレーダーには、これ以外に重要なものはないと感じています。
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日銀ショックで思うこと [トレーダー]


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28日の日銀ショックは、とんでもなく大きな下落を導きましたね。

わたしも、折悪しく一つのポジションがやられています。

つまり、上昇に備えるためにポジションを調整したことが裏目に出たのです。


しかし、今回の件はやむを得ないこととして理解しています。
次のような根拠です。


1.21日の上昇で、下落よりも上昇自体がリスクだと判断した。
 そのため、上昇に備える調整を行った。

 これは、通常のポジション調整とは異なり、目線を上に固定したわけです。
 つまり、腹を決めざるを得ない場面だと判断したのです。
 
 わたしの手法では、上に行かれても下に行かれても、対応できるような
 動きをするのですが、今回はそれができない状態でした。

 つまり、目線を決定しなければいけなかったのです。
 いわゆる方向性リスクを取ることが求められていました。


2.1のようになったので、その目線(相場観)を具体的操作にまで、落とし込んだ。

 上昇に備えるポジション調整を指します。


3.2に関して、ただ単に上昇に備えるだけでなく、それが外れた場合の方策も
 含めたポジション調整にしました。

 つまり、複数シナリオとして準備したのです。

 もちろん、上にも下にも万能な方策は存在しませんので、外した場合の方策は
 ただ一点「ひどいことにはならない」です。


4.そして、その結果、実現したのが、「ひどいことにはならない」でした。 笑
 想定の範囲内の未来が実現しただけのことです。 

 1~3に関して、適切な判断、適切な対処だったと評価しています。
 しかし、適切な判断・対処が行われたとしても、負けるときは負けますね。

 この種の負けは、許容すべきリスクだと考えます。

 だとしたら、この負けを許容した上での、次につなげる方策を考えるべき
 タイミングにきていると考えます。


これらが、トレーダーの思考の根本ではなかろうかと、考えています。




補足(5月2日)
結局、「適切に行って、適切に勝つor適切に負ける」が重要であって、
勝つかどうかはその手法自体の優位性で決まることなんですよね。

つまり、

手法 → 運用 → 結果  という流れですが、

適切な手法を選択しているかと、それを適切に運用できているかが重要なわけです。
この2点で、結果は自ずから決まることだからです。
あたりまえですよね。

「スイッチ 変われないを変える方法」 その2 [トレーダー]


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先日書いたものは、ちょっとわかりにくかったですね。
書き直してみました。


人間が何かを達成しようとするのはもともと難しいものですけれど、トレードはひときわやっかいです。

象使い ・・・ 理性
象   ・・・ 感情
道筋  ・・・ 環境(方法、習慣、仲間)


象使いに方向を教え、適切な道筋を準備してたどらせる手順を踏まない限り、象使いは心底から理解しない。概念的理解ではまったく役に立たない。トレードの具体的な場数をこなさない限り、腹落ちしない。(リアルトレードではあっというまに資金はなくなってしまうので、シミュレーションが必要になる根拠です。)時間と手間はものすごくかかる。

しかし、象はそういった事情などお構いなしに、「欲しがる」。満たされなければ、やる気にならない。(シミュレーションなどやりたがらない理由は明白です!)すると、「もっと簡単に稼げる方法が他にあるはずだ。それを入手しよう。」こんな進展が普通です。わたしもまったく同じ道筋をたどりました。笑

そこで、「道筋」の工夫が重要になってきます。象使いの忍耐は長く続きません。なるべく意志力を消費しないで、適切な手順によって行動がなされるようにするのがよいわけです。具体的には、PCの前に座ればすぐに学習・訓練ができるような環境、歯磨きのように自然とやれてしまう習慣、励まし合える仲間などです。

突き詰めれば、次のようにまとめられます。


適切に判断・行動して、適切な利益と適切な損失を積み重ねる。
利益と損失はあくまでも結果であって、そこに目を向けると、判断と行動が結果に振り回されるようになってしまう。つまり、結果は無視して、「適切な判断・行動」のみに意識を向ける。



そんな姿勢ができてくると、大きなロスカットもまったく気にならなくなります。適切な判断・行動ができていて損失が出るのであれば、それは甘んじて許容するのが、トレードというものですからね。
それでも繰り返していれば、トータルではプラスになるはずなので、気にかけるだけ無駄というものですよね。それにまた、自分の資金量が限定されている以上、身を見張るような成果が出るはずもないのです。せいぜい、年利10%~20%程度が無理のないところです。短期的にそれ以上稼いでいたとしたら、近いうちにドローダウンが出るはずだと、わたしは覚悟しています。だとしたら、そんなにうれしがっているわけにもいきません。


適切な判断・行動のみに注目するように象使いに教え、毎日繰り返せるような道筋を整え、そんな象使いの姿に信頼と誇りを持つことが本当の喜びであることを象に納得してもらう。


繰り返しになりますが、こういうプロセス主体の価値観を築き上げられるかどうかが、トレードで成功できるかどうかの分岐点であると考えています。

※ 著作権の問題がありますので、紹介するにも限度がありますね。
  やはり、原著にあたっていただくのが一番です。
  しかも、この書籍は1200円ほどです。もし、まだトレードで稼げていないとしたら、
  そして、何となくであったとしても、「わかっちゃいるんだけど・・・・」というような
  モヤモヤ感を抱いているとしたら、おすすめです。
  

「スイッチ 変われないを変える方法」 [トレーダー]


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「スイッチ 変われないを変える方法」チップ・ハース&ダン・ハース 早川書房
 という書籍があります。

象使い_R.JPG


かいつまんでいうと、3つの概念があります。
象使い(理性)象(感情) 道筋(方法)です。

トレードに置き換えたとき、暴走しやすいのは象です。
象使いが像をコントロールしきれなくなるわけですが、象使いにとって何をすべきなのかが
腹に落ちるまで理解できていないのが原因です。手法がわかっていないためです。

しかし、表面的に手法を聞きかじった程度では、絶対にうまくいきません。
なぜならば、概念的理解だけでは象使いは自信が持てないのです。

自動車の運転方法はシンプルです。オーストラリアの大平原にまっすぐに伸びている
無人の道路を走る程度であれば、習った日にでも走れます。
しかし、東京都内を首都高や下道も含めてナビなしに縦横無尽に自由に走れるように
なるためには、相当な訓練が必要です。

しかも、身体が手順を自然に覚え込むまでに熟練する必要があります。
そのためには、「道筋」についても十分に準備・理解・習得する必要があります。

つまり、学習・訓練期間を適切に取る必要があります。
こうした訓練を行うことで、適切に行動して適切に利益になる場面、
いくら適切に行動しても損失になる場面、などを具体的に大量に抽出できます。

このプロセスを経ることで、象はむやみに欲しがる衝動に駆られて暴走しなくなります。
適切なプロセスによる適切な利益で納得できるようになるからです。

このような原理があるために、どうしてもある程度の学習・訓練期間は必要になります。
(わたしの場合、2年ほどリアルトレード無しでひたすら検証のみをやりました。)

かなり乱暴に要約していますので、理解しにくい部分も多いかと思います。
原著にあたっていただくのが、もっとも手っ取り早い方法です。よろしければ、どうぞ。

トレードとギャンブル [トレーダー]


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最近、トレードに関して友人と意見をやりとりしているうちに、ふと気づいたことが
あります。


その友人曰く、

「・・・・・・・・・・・・いままでで、最高投資額は、東京電力の50万円くらいです。
現在は、暴落したマクドナルドを10年以上保有しています。40万くらいで買った
ので、3割目減りしました。ガーン!!もう一つは3年前に自分のこずかい貯
めて、ミツミ電機という銘柄を7万くらいで買ったのですが、2万目減りです。
この金額でぶつぶつ言っているようですから、3桁はちょっと・・・  」

「3桁」というのは、わたしがかなり昔に負けて失った金額です。

(一ヶ月で、500万円失いました。 (^^ゞ  
原因は、リスクの取り過ぎでした。 初心者がやりがちな過ちです。)

さすがにへこみましたが、それでもトレードをやめませんでした。
しかし、世の中には同じくらいの損失を出せば、トレードから手を引くひとは
珍しくないはずです。


なぜ、わたしはトレードから撤退しなかったのか?

トレードでどうしても勝ちたいと強く願っていたのが、当然ながら大きいのですが、
それ以外にもう一つあります。

かつて、麻雀にのめりこんでいたことが思い当たります。
(すごーく昔です~  もう、時効になっています。 笑 )

ご存じの通り、麻雀の勝ち負けには相当不条理な点があります。
早いタイミングで、非の打ち所のない待ちをしていても、後から
テンパイしたへんてこな相手に先を越されるなど、普通に起こります。

納得しにくい状況であっても、負けは負けです。
金銭は喪失します。

しかし、技量が向上するにつれ、回数を繰り返すならば、トータルでは
「プラスになる or ひどいことにはならない」、と思えるようになります。
1回1回のトレードにこだわらなくなるのです。
そして、結果が出ることがまた、自信の裏付けになります。

これが気持ちの支えになるので、喪失体験に耐えられます。
そして、喪失免疫ができていきます。

こんな一連のメカニズムがあります。

「トレードって、麻雀に似ているんじゃないか?」
こんな思いがあって、それならばスキル・メンタルが向上すれば、
トータルで勝てるときが来るはずだと思ったのです。


これって、ギャンブルの数少ない功徳ではないかと思います。
逆に言うと、ギャンブルに縁のない普通の人たちが体験しにくいところ
かもしれません。

わたしの知り合いに元パチプロのトレーダーが二人ほどいますが、
よく言われるように、パチプロがトレードで成功しやすいのにはこんな理由も
あるのかもしれません。



しかし、トレードとギャンブルでは大きく異なっているところがあります。
ここは気をつけないといけないところです。

個人宅で行う麻雀は別として、競馬・競輪等の公営ギャンブル、パチンコ・スロットは
控除率が高すぎて、割に合いません。

さらに、利回りに関して、トレードをやらないひとには大きな誤解があるようです。

100万円を1年間で500万円にしたい、というようなことをよく聞きます。
これは、一流のトレーダーでさえ、相当難しいだろうと思われます。
(そもそも、ねらわないでしょうから、見当違いの目標と言っていいかもしれません。)

しかし、100万円を1年間で120万円にするのであれば、ある程度訓練を積んだトレーダー
ならばたやすいでしょう。
あるいは、5000万円を元手に、6000万円を目指すのも、ねらっていい目標です。

年利10%~20%を目指すのは、現実的です。
さらに大きな金額を動かすようになると、難易度ももっと高くなりますから、これくらいの年利を
コンスタントに出せれば立派です。


なるべく大きな元手をもとに、資金管理を厳密に行い、手堅く利益を獲得する。
(損大利小のチキン利食いではありません。)
その方法を繰り返す。

単純化するならば、これです。


小さな資金で、むやみに大きく目指すのは、まさしくギャンブルです。

パチンコがなぜギャンブルかというと、資金面から見るならば、5000円で3万円を
一日で目指してしまうからです。

5000円であれば、6000円程度を一年間で目指すのが手堅いトレードです。

こんなパチンコ、おもしろくないですよね。

わたしのトレードも、パフォーマンスからいえば、この程度の眠くなるようなものです。

麻雀でも、配牌の時点で、勝負から降りる決断を8割~9割してしまい、無駄な
振り込みを避けるようにしていました。半荘の8回のゲームの中で、3回から4回前後
訪れるチャンスだけをねらえればいいのであって、それに値しないと判断したとき
には決して無理なあがりは望まないようにしていました。

わたしの場合、こんなやり方が向いていたので、自然とトレードも似たようなやり方に
なったようです。


まとめます。

1) 金銭の喪失免疫がどの程度できているかによって、獲得できる金額は左右される。
  自分に適した金額でないと、耐えられなくなる。

2) トレードの継続性を考えると、年利10%~20%が実現可能な目安ではないか。
  (手法や、メンタル・スキル等で相当変動するでしょうから、自分をよく見極める
   必要があるでしょう。)


トレードの成功 [トレーダー]


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トレードで成功するには、どうしたらよいかと尋ねられることがとても多いです。
自分も稼げない時期が長かったので、よく自問自答したものです。
そんななかで、あるときに痛い思いをして、思い知ったときから、行動が
変わり、自分自身が変わり始めたことを覚えています。



A
1.結果を出すことは可能である。
2.結果を出すまでのプロセスは、きわめて長期にわたる継続的な学習と訓練が
必要である。

B
1.結果を出すことは可能である。
2.結果を出すまでのプロセスも、効率的な方法を知れば、短期でしかもさほど
難しくない。



かつての自分は、Bのような考えをもっていました。
コツさえわかれば、それほど時間をかけずにうまくやれるようになるはず、と
安易に考えていました。
しかし、それでは結局うまくいかず、ルールに適合した場面をチャートから
一つずつ丹念に拾い出し、整理・分類・考察するという気の遠くなるような作業を
行っていることは、過去にも書いています。
この決心がすべての始まりでした・・・・・・・


そして、飲み会などで知り合いの稼いでいる連中に何気なく尋ねると、一人残らず
Aである。
成功しているトレーダーの思考は、当然ながらAなのである。
当たり前な話です。
なんだってあの頃は、あんなに安直な考え方をしていたのか・・・・
今となると、不思議な気がします。



インターネット上の教材を見ると、ひどいものも多いが、意外にまともなものも
少なくありません。
「きちんとやりさえすれば、これ、稼げるよね。」と感じるものをいくつも発見
できます。

しかし、成功している人たちは多くありません。
では、原因は何か。

教材がまともだとすると、ユーザーに原因があることになります。
つまり、簡単に稼げると思って始めた人たち、プロセスも難しくないと考えた人
たちが成功しないのです。

まあ、教材のキャッチコピーにも問題はあります。
「1日15分の労働時間で、稼げます!」的なものばっかりです。

”ある程度のレベルまで習熟したとしたら”という前提が抜けています。
(あくまでも、まともな教材という前提があった上でのこと)


では、「勉強しているけれど、稼げない・・・・・」というのは、どうか?

これも明瞭です。

学習・訓練の方法が間違っているか、学習量が足りないかのいずれかです。
要するに、学習・訓練の質と量の問題です。

原理原則で考えればわかることだけど、今現在の自分を作り出しているのは、過
去の自分の思考・行動です。

【質】
今、稼げていないとしたら、過去の思考・行動は「稼げない自分」をつくるのに有効
な方法であったということになる。

【量】
今、稼げていないとしたら、過去の学習・行動はまだ量として不十分であったと
いうことになる。

この切り分けをする必要があります。
こればかりは、本人が判断するしかありません。

いずれにしても、今の状況は、過去の自分の思考・行動の必然的な結果である
ということを認める必要があります。

認めたらば、そこからあらたに思考・行動を選択して、開始するだけです。
それらが適切であれば、結果は出るし、適切でなければそれに相応の成績に
とどまるはずです。

冷たい言い方に聞こえますが、原理原則とはそういうものです。

「潮の流れと風は、上手な船乗りの見方をする」という諺もあります。

複数時間足 [トレーダー]


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複数時間足

水平線

この3つを判断項目としています。


大雑把に言ってしまうと、波は押し目・戻り高値をとらえたり、もっと大きいレ
ベルで言うと水平線のなかでも強力なものを選別するのに使ったりしています。

水平線は、反発しやすいところ、逆に言うと抜ければ次の水平線まで行ってしま
うところとして認識して、波と重なれば有利なエントリーができるところとして
活用しています。

なかでも複数時間足がもっとも強力なツールだと感じています。

複数時間足の活用が戦略レベルの次元だとしたら、波や水平線、そしてこれ以外
の項目はすべて戦術レベルの次元だということです。

戦略が定まれば、戦術レベルのツールは何を使おうとさほどの違いはないのでは
ないかと思います。あるとしたら、それはツールの責任ではなく、使う人間のス
キルの問題でしょう。

ということは、手法はどんなものでもさほど変わらないことになってしまいます。

インディケータを使わないでも、トレードはできるということになるし、また、
インディケータを多数使用しているにもかかわらず、弊害は生まれなくなるとい
う現象が出現します。笑

インディケータを表示させることで負の影響を受けるとしたら、
それは根幹となる見方・考え方ができていないためではないかと思います。

「成功」に関する誤解 [トレーダー]


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あけましておめでとうございます。


元旦ということで、気持ちも新たに始める日です。
トレーダーとしての成功について書きます。



ライフスタイル

まず、トレーダーに限らずネット企業家が、お客さんを呼び込むために
さかんに使っている表現です。

「1日の労働時間は1時間」とか、「好きな場所で、好きな人と過ごす」とか、
低労働や自由なライフスタイルであおりまくっています。


これは眉唾です。 笑

なかにはそういう人たちもいるのでしょう。
しかし、わたしの知り合いで成功しているトレーダーたちのほとんどが、
相当地味な毎日を繰り返しています。

朝は決まった時刻に起床して、ゴミ出しをまず済ませて、それから朝食。
食事も早々に、PCの前で昨夜の相場をチェックして、本日のトレードプランを
作成する。

東京市場の寄り付き近辺からは、株・先物・オプショントレーダーだけでなく、
値動きも出てくれば為替トレーダーも忙しくなる。

お昼を挟んだ時間帯は、小動きになりがちなので、ちょっと時間ができる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

書いていけばきりがないのですが、まずは相場があって、自分の行動が決まります。
相場の動きに合わせる必要があります。

日足を執行足とするトレーダーであれば、為替ならば午前7時、東京市場であれば
午前9時からの数時間だけで、仕事を終えることができるときも多いかもしれません。
しかし、相場次第では定期的にチェックする必要がある場合も、珍しくありません。
短い時間足を執行足としていたら、放置したままにするとパフォーマンスは落ちます。
(初心者は除きます。)

また、リアル相場を監視していないとしても、相場分析を常時やっている場合が
とても多いです。



こんな具合に、普通の会社員のように、一日あたり8時間以上トレード関連の作業に
取り組んでいるトレーダーはたくさんいます。

ただ、暇を見つけて、トレーニングジムに通ったり、スーパーマーケットに買い物に
出かけたりなど、空き時間が自由に使えるよさはあります。
しかし、「優雅」というものではなく、あくまでも「地味」です。
特に、データ分析のために個別データを分類・整理・考察する作業は
野原の草むらに散らばっている1円玉をコツコツと拾い集めるようなものです。

わたし自身、ヨーロッパに滞在しているあいだも、起きている時間の大半は、
トレードに関わる作業をやっています。

当たり前ですが、ある程度成功したとしても、その現状を「維持できればいいや」と
安易になった瞬間から、転落が始まります。
常に鍛錬を継続しているからこそ、ある程度の成功が維持できるものです。

「自分がいなくても、問題ない」というビジネスモデルをつくらない限り、甘い宣伝文句
のような生活スタイルは実現できないだろうと考えています。

わたしの場合、個人的には、今のまま、「トレーダーとして生きて、トレーダーとして
死んでいきたい」と思っているのでなおさらです。

一日の労働時間が、1時間?

アホなこと言わないでもらいたい。

残りの時間、ただ遊んでいても楽しくありません。

やはり、「今日から一週間は、ほかのことは全部忘れて、徹底的に遊ぶぞ!」
と、思えるからこそ、遊びは楽しい。

まあ、これはその人の個人的嗜好かもしれませんが。




トレード手法

トレード手法についても同様です。

成功しない人は、いつもわかりやすいものを求めます。
ノウハウコレクターはいい例です。
「あなたもたった●ヶ月で●万円稼げます!」という広告につられて商品を買ってしまう。
買った後は、めんどくさくなったり、継続できずに放りだす。
新しい商品が出ると「今度こそは、うまくいくはず!」とまたノウハウを買う……。
このパターンを繰り返すわけです。

もう少し詳しく考えてみましょう。
次のような場合分けができます。

A そもそもそのノウハウが役立たずの品だった。

B 使いこなすのに、習熟が必要な品だった。

Aであれば、仕方ないでしょう。
しかし、ノウハウコレクターはたいていの場合、時間のかかる訓練を嫌います。
仮に、すぐに理解できて実践できるような手法に出会ったとします。
そのときはどうなるでしょう。

みんなが簡単にできるものほど、すぐに効力がなくなります。

永続性のあるノウハウほど、習熟のために労力と時間がかかるものです。
しかも、ピアニストが毎日練習するように、継続的な訓練が必要です。

環境認識とエントリー 補足 [トレーダー]


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前回の補足です。


エントリールールに適合する場面がやってきたときに、選択肢は
2つあります。



A 問答無用ではいる

B そのサインを吟味する


前は、Bでした。

しかし、今はほとんどの場合、Aです。



複数時間足による環境認識
シナリオ作成

が、あって、
その後にサインとかシグナルという、背中を押してくれるものがくる
という認識です。

したがって、複数時間足による環境認識で、「上」と判断していたら、
この時点で買い判断をしているので、鵜の目鷹の目で、
売り方が負けて「上方向」に動き出すタイミングを待っているわけです。
そういうシナリオを作成して待ち構えている以上、サインが出てから
考える必要は基本的にないのです。

ネコはネズミの出入りする穴の前で、身じろぎもせずにじっと待ち続けます。
このタイミングで、この場所で待っていれば、高い確率で出てくるネズミを
狩れるチャンスだと考えています。
シナリオはできています。
(まあ、ネコに確かめたわけではないのですが。笑 )

ネズミの出現が、サインです。

サインが出てから考えるという選択肢はありません。

仕留められるかどうかは別として、行動はすでに定まっています。





サインは、出てから考えるのではなく、複数のシナリオを作成した時点で
その出現が想定されているもの、という考え方です。

もし、考えるとしたら、事前にシナリオを想定したときと変動があったときです。

いつからこう考えるようになったのかは、はっきりと言えないのですが、
この見方がなじんできてから迷いがなくなったのは事実です。

環境認識とエントリー [トレーダー]


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FXもオプションも共通しているのだけれど、

「サイン」とか「シグナル」とかいうものには、
あまり重点を置かなくなってきています。

昔はそれこそ、エントリールールさえわかれば、もう稼ぎ放題だろうと
素朴に信じていました。

やっていると、そんな単純ではないのですね・・・・




では、、何が重要か?

現時点で一番重要なのは、環境認識とか背景の読み取りであり、
その認識を基にシナリオを作成することです。

あとは、その時点でもっとも確率的に高いであろうと思われるシナリオを採用し
て、エントリーする。

(※相場は容易に想像できる水準にもっとも予想しないルートを通って到達する、
という格言がありますように、裏をかかれる場合も多いので、それも覚悟しています。)

ということは、別に「サイン」とか「シグナル」がなくてもいいのですよね~ 

あればあったで、背中を押してくれるから、助かります。
また、FXであれば、リスクリワードを計算しやすくなるから、便利。
押し目、戻り高値をねらえば、含み損の期間を短くできるから、
その意味でも非常に有用なのは確かです。

でも、「トリガー」(引き金・リクエスト)というようなものだろうと思うのです。

オプションの場合、もっと顕著で、サインやシグナルはなくても入ります。
環境認識だけです。



もっとも直接的な意味でのエントリーシグナルは、こんな感じの軽いものに
なってきています。


全体を通した流れですが、いささか極端な書き方をすると、
次のようになります。



1.複数時間足による環境認識(背景の読み取り)
2.複数シナリオ作成
3.シナリオ選択
4.エントリー
  (トリガーがあると、便利)

「便利」というのは、これがあると、自分の行動に一貫性を持たせるのに
楽だからです。

FXならば、いわゆる、エントリールールです。
オプションであれば、SQの数日前から翌日までの間の期間ならば、限月が
切り替わる時期でありプレミアムがまだ十分に盛っている時期ということで、
「トリガータイム」とでもいう期間です。
※手法次第で価値は変わってくるので、一般的とは言い切れません。



やっていること自体は初心者の頃とほとんど変わらないのですが、
認識の比重がずいぶんと変わってきています。

特にFXでは大きいです。
単純に、ルールに適合しているから、「Go!」というわけではないのです。

同じサインや同じシグナルでも、エントリーになるのかならないのか。
そこのところを切り分けています。

これって、個別場面のチャートを大量に見比べていると、何となく見えて
くるのですよね・・・・・・・・


この段階でOKが出れば、あとはルール通りのエントリーになります。
今、FXの日足トレードをシステマティックに行うための検証をやっていますが、
最終的には人の裁量判断があった方がよさそうな感じです。





チャートを大量に分析した人たちならば、同意していただけるのではないかと
思います。


シナリオ作成 [トレーダー]


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お久しぶりです。

ちょっと暇ができたので、書きます。


トレードでもっとも重要なものの一つが、「シナリオ作成」です。

そのために必要なのが、「抽象」と「具体」の往復です。

これだけでは何のことかわかりませんので、順を追って書きます。


第1段階
個別トレードの事例を大量に集めます。
実際に行ったもの、もしその時間帯にそのチャートを見ていれば行ったであろう
もの、などです。

これらを次の観点で分別します。

A ルール通りにやって勝った場合
B ルール通りにやって負けた場合
C ルール通りかどうか判別しにくかった場合
D ルール外であるにも関わらず、手を出した場合

※ 
C 集計すると、自分の見え方の癖がわかってきますね。

こうやって振り返っていると、
「こんなところで、やらなくてもいいんじゃね?」
と思えます。


D 本来、あってはいけないものですが、たまにやらかします。
でも、自分がやらかすということは、他人にもやらかすヒトはいるわけで、
その人たちが投げる水準をねらえば、という意図で、データを集めています。


第2段階
これらを仲間わけしていきます。
つまり、Aグループのなかに、(ア)(イ)・・・・・という具合に、小グルー
プができていきます。
いろいろな観点でやれるので、やり方次第で新しい発見があり、一番楽しいとこ
ろです。

第3段階
これら小グループの特徴を、言語化したり図化したりします。
つまり、抽象化です。
抽象化により、実際のトレードで活用しやすくなります。
キーワードやキーピクチャーが生まれるからです。


「抽象」と「具体」の往復とは、

---------------------------

抽象      →       具体
         ←

キーワード
                 個別のチャート
キーピクチャー

----------------------------

・そのキーワード、キーピクチャーに該当する個別場面を特定する。
・その個別場面から、キーワード・キーピクチャーを抽出する。

抽象化した概念と多様な個別場面を、いかに体感的に密接に結びつけるかに注力
しました。

以上のような訓練です。

これが「シナリオ作成」に非常に有効でした。


シナリオ作成は、現時点の状況から将来の行動をいくつか想定するものです。

現時点のチャートに近似形のチャートは、必ず過去にあります。
その近似形から発展する未来は、過去をそっくりに繰り返すことはないので厳密
には無限ですが、確率的にやはり近似形の値動きになりやすいものです。

つまり、バリエーションは無数にあると言いながらも、過去において頻出する値
動きがある場合については、有限のバリエーションのみを想定したとしても、十
分に意味のある判断ができることになります。

したがって、過去の事例から、代表的な動きを選択することで、確率的に優位性
の高い行動が取れます。

あとは、適切と思われる利食いとロスカットを設定するだけです。



手間はかかりますが、確実に勝てるトレーダーになれる訓練です。

タグ:シナリオ

シンプルな手法 [トレーダー]


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前回は、日足の4本値だけを使うシステムトレードを研究していることを
書きました。

非常にシンプルな手法ですが、重要なのはシンプルさを求めてここに行き着いたのでは
ないということです。

チャートをもとに、
「ここでエントリーしたらいいのではないかな?」
という場面を大量に収集して、それらを印刷したチャートを床に並べて、
比較・分類・共通点の抽出等の考察を行い、その「結果として」、
シンプルな原理原則にたどり着いたという点です。



A.シンプルな方法を求めて →  シンプルな方法

B.優位性のある局面   →  共通点の抽出 → シンプルな方法



この両者は、似ているようで、まったく異なるものだと考えています。


トレードにおいて、利益を生み出すのは、優位性です。
優位性が存在する場面というのは、「偏り」とか「ゆがみ」が生じたときです。
たとえば、裁定取引でいうところの、サヤが開いたときです。

この偏りやゆがみをとらえるものが、すなわち手法です。

この視点を持ち、個別場面を分析・分類・共通点の抽出を行うことで、
「結果として」シンプルな手法に収束していくのです。

この意識を持たずに、いたずらに「シンプルな手法」というお題目で
トレードに取り組んでも、成果を挙げるのは難しいものです。

同じ手法で相場に臨んでも、同じ結果にならない原因です。


結果の出ない人 [トレーダー]


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トレードを始めて3年以上たっても、結果の出ない人たちに共通しているのは
根本的に何かが間違っていることです。

トレードの要素は、スキルと規律の2つです。

手法が明確に定まっていないのも、その手法が機能しやすい場面と機能しにくい
場面が具体的にわかっていないのも、スキル不足です。

また、「手法さえ教えてもらえれば、あとは同じことをやればいいんだよね?」
なんていうのは、そもそもお話にならないレベルです。
その程度で稼げるのであれば、世界中に貧乏人はいなくなります。

ネット上で販売されている教材やスクールは玉石混淆です。
箸にも棒にもかからないものは論外として、まともなものでも、自分のものに
するにはそれ相応の訓練が必要です。
ろくに訓練もせずに、リアルマネーをつぎ込んでもうまくいくはずなどありません。


さてと、このようなことは以前からずっと繰り返し書いてきましたが、最近
結果の出ない人たちの新しいタイプを発見しました。

トレードにはメンタルが重要だということで、メンタルに関わる書籍や
自己啓発系のセミナーに入れ込んでしまう人たちです。

まあ、言ってみれば、脳外科医が
「手術には緻密なプラント技術だけでなく、落ち着いて執行するメンタルが重要だ」
といって、自己啓発の勉強だけにはまるようなものです。

もちろん、それも大切でしょう。
しかし、手術用器具(メス等)や各種医療機器を適切に操作できるスキルや、
症例報告に目を通してその患者に最適な処置を選択できる判断力など、
じかに必要な分野の訓練は欠かせないはずです。


トレーダーにとっては、実際の相場でデータを取り、分析して、記録をまとめることです。
(確率的自称なのだから、トータルで勝てばいい、という点でも不可欠ですが、
これは別問題なので、割愛します。)

トレードに直接関わる訓練が不十分な人が、いくらメンタル面の学習をしても
勝てないのは自明の理です。




メンタルという点で、トレードに直接関わるのは「規律」です。

たとえば、ぽじぽじ病など、万引きと同じですね。
利益が欲しいあまり、ルールが守れないのですから。

万引きはしないのに、トレードルールが守れないのはなぜか。

万引きは外部から罰せられるのに、トレードルールは自分以外に見ている人が
いないからです。

また、重要なのは、普通の社会人はすごく努力して(つまり、我慢して)、
万引きをやらないのではないということです。
万引きをやらないのは、そうするのが一切の努力無しに普通にやれることだからです。

その商品さえ入手できれば、手段は問わないというのではないのですよね。
自分の所持金の枠内で買い物はするものだ、というのが身に染みついている。

トレードも全く同じです。
なんでもいいから、利益になればいいというのではありません。
自分の手法に合致するとき(自分の所持金)、トレードできる(買い物できる)わけです。

買い物と異なり、必ずしも目論見通り利益を得られるとは限らないのですが。



整理します。

1.トレードに直接関わるスキルを上達させる訓練は不可欠です。

2.規律は我慢して維持するものではなく、そうするのが普通である、という状態に
もっていけば、うまく機能します。これは、メンタルに共通する視点です。


※ あと、稼いでいる人たちも、けっこうルール破りをしていますね~
  みんな、マウスをぶん投げたり、壁に頭突きしたりしています。
  「また、やっちまったーーー」という話題は、また、のちほど。

検証と訓練 4 [トレーダー]


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勝てていないトレーダーに共通するのは、「背景」とか「環境認識」とか
いわれる部分をおろそかにしている点です。

おろそかというと語弊がありますが、もっと正確に言うと、具体的基準にまで
落とし込んでいない点です。

たとえば、トレンドの認識についても、どうなっていることを上昇トレンドとしていて、
どうなっていることをレンジとしてとらえているか等について、少なくとも言語化・図示化
できていなかったら、それは具体的とはいえません。

また、どの時間足で環境認識を行い、どの時間足でトレードを行うのかについても
具体的に決定されている必要があります。
この場合には、複数時間足を使うわけですから、それらの時間足をどのように
組み合わせるのかについても、具体的に決まっている必要があります。

「そんなことはわかっている。でも、やり方がわからないよ」
というようなことはよく尋ねられます。

非常に効果的な方法があります。

最近も書きましたが、自分のルールでトレードしたとしたらどうなるのかについて、
個別場面のチャートを大量に収集して、それらを床に並べて分類・比較・整理・考察する
ことです。

これをやると、よくわかります。
「こういうときには、ホントにびしっと勝てる!」
「大きな上昇をしたあとだと、大きな戻しに巻き込まれて、ロスカットになりやすい」
などと、自然と見えてきます。
重要なのは、概念としてだけでなく、リアルな場面を通して体感できる点です。
これがないと、生きて働く力にはなりません。

このように見えてきたものが実トレードに活用できる環境認識です。
大量の個別データが、普遍的でシンプルな実感を伴ったイメージに脳内で変換される
のです。


「環境認識は、現場でこそ鍛えられる」  のです。


個別場面の分析以外に、環境認識力を向上させる方法はありません。

こうして、自分のルールが機能しやすい場面を選んでエントリーするようにすれば、
トータルでは自然と勝ててしまう。
そして、いくら訓練しても負けトレードも必然であり、受け入れなければならないことも
腹に落ちてきます。
メンタルも落ち着いてきます。


勝てる手法だけ教えてもらえば、それで何とかなるほど簡単ではありません。



また、

そもそも、勝てる手法自体を勘違いしている場合も少なくないので、
そこから間違えてしまうと、永久に迷いの森に閉じ込められる危険もあります。
(他人から教えられた手法を自ら検証もせず、鵜呑みにして、リアルトレードを始める
人が大半ですよね。大半の人と同じことをやっていて勝てるならば、誰も苦労しません。)

それを防ぐ方法もあります。

先日紹介しましたダニエル・カーネマンの「ファースト&スロー」のシステム2こそが
有効です。

※ システム1 ・・・ 速い思考    システム2 ・・・ 遅い思考
  簡単に言うと、上記のようになりますが、自分で手にとってみることをおすすめします。
  帰宅後の時間的束縛のために、最初からスキャルピングを始めた人たちは、
  どうしてもシステム1が中心となりやすく、その意味で不運と言わざるを得ません。
  

このシステム2を意識的に働かせて、手法の選定データ分析にじっくりと取り組めば、
おのずとシステム1が適切に活動できるようになります。


これ、キーポイントです。

勝てるトレーダーは、全トレーダーのたった3%程度です。
並の人間と同じようなことをやっていて、勝てるわけないのです。

検証と訓練 3 [トレーダー]


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シナリオ作成についてです。


勝てていない人の特徴として、シナリオを作成していないか、作成していても
適切に作成できていないかのどちらかが該当します。

勝てるようになるためのキーポイントです。
言い換えるなら、これができれば勝てます。


トレードのシナリオというのは、具体的なプランです。

「こうなったら、こうする」
「ああなったら、ああする」

具体的な数値、もしくは具体的なライン等を根拠に、自分の行動を事前に
決めておくのです。

行き当たりばったりの出たとこ勝負でやっていたら、絶対に勝てないのは
想像がつくと思います。

しかし、それなりにシナリオを作成していても、勝てない人は勝てません。

この種の人たちに共通するのは、過去データの分析が不十分なところです。
詳しくは、1に述べてあります。

大量のデータを分析し、分類し、整理・考察を加えていれば、
「今、この時点から想定できるエントリーは、どのような形になるだろう」
という具体的な想定ができるはずです。
しかも、過去データのどのエントリーと似た値動きなのか、ピックアップできる
はずです。
さらに、その後の値動きに対して、どのような対処が必要になるのかも、
わかるはずです。
つまり、うまくいったとき、うまくいかなかったとき等について、複数の対応策が
「事前に」準備できるのです。

もし、ここまでやれていて、それでもなお結果が思わしくないとしたら、その手法に
ついて理解できていないか、あるいはその手法自体に優位性がないかの
いずれかを疑うべきです。


シナリオ作成は相当困難な学習です。
まして、独学で取り組むのは相当厳しいといわざるをえません。

しかし、達成したとき、違う世界が見えてきます。
やるだけの価値はあります。

検証と訓練 2 [トレーダー]


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「うんざり」を乗り越える方法についてです。

昨日、「また、後日」などと書きましたが、そんなことを言っても、
わたしが忘れてしまうことに気づきました。 笑

そもそも、こういうブログという形式は、体系的に書いていくのには不向きですよね。

200あまりの記事を書きましたが、自分で書いた記事を振り返ったりしないんですね。
ほかの方はどうなのかわかりませんが、少なくとも、わたしはやりません~

そこで、今日、書いてしまいます。

みなさん、トレードに関心をお持ちでしょうから、それにしぼります。




ずばり、質問します。
正直に答えてください。

1.あなたが過去において、困難な課題をやりとげたことはありますか?
  あるとしたら、それは何ですか?その過程で、自分なりにどのような
  工夫をしたのか、具体的に説明できますか?

2.あなたが金銭的にまったく苦労しなくてすむという前提で考えてください。
  1円の報酬をもらえなくても、やり続けたいことは何ですか?

3.朝から晩まで寝食を忘れて、何ヶ月間でも没頭できるものは何ですか?





さあ、答え合わせです。

いいですか?

1で、まったく何もないという方は、当然ながら、トレードにおいても、成功する可能性は非常に
低いです。他の分野で成功していないのに、トレードにおいては成功するなんて、ほぼ
ありえないのは明白です。

また、何かをやり遂げたとして、その過程で自分なりに工夫したことを説明できないとしたら、
残念ながらやはりむずかしいです。
直感のみでトレードを行うのは危険です。直感とは異なる、「スローな思考」が必要です。
説明は、「スローな思考」の特徴です。
(ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン氏の「ファスト&スロー」に出てきます。)

2です。
金銭的な誘因で始めたとしても、もしそれだけがモチベーションのままだとすると、必ず
息切れします。トレードは金銭と切り離せませんが、お金だけでは継続できません。
検証作業それ自体は、お金を生み出しません。それでも、ずっとやれますか?


3.最近、アメリカの大統領選挙で名前がちょくちょく出てくる、ドナルド・トランプ氏の
言葉です。

「あなたが、寝ても覚めてもやり続けられるビジネスでなければ、成功しない」

トレードではなく、検証作業がそれくらい好きですか?


まとめます。

「説明」という思考スタイルになじめますか?

一銭のお金も生み出さない検証作業をやり続けられますか?

そもそも、そんな検証作業を、寝ても覚めても継続できるくらい好きになれますか?



わたしとは異なるスタイルでうまくいっている人たちもいるでしょうから、これが唯一の
成功スタイルだとは断言できませんが、少なくともこれは成功スタイルの1つには
含められると考えています。


最後に、「うんざり」との関係です。

つまり、寝ても覚めても継続できるくらい抵抗がなければ、「うんざり」したとしても
共存できるものです。笑
毎朝、起床すれば、会社に出勤していますよね、うんざりしていても。

それと同じです~ w

いっそのこと、好きになってしまえば、いちばんです!

それならば、「うんざり」などどこかへいってしまいます。

勝てるトレーダーへの道は、ネット上の情報商材ではなく、あなたのマインドに
あるんですよね~

ぜひ、やってみてください。



※ わたしが今日書いたような記事は、ネット上どこにでもあります。
それらを読んで、取りかかる人が100人に20人くらいいるそうです。
そして、1年継続する人が、そのうち3人前後らしいです。
きっかけはどうあれ、成功する人たちは、その人たちですよね。

検証と訓練 1 [トレーダー]


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トレードを始めたばかりの人たちと話をして、気がついたことです。

まず、「すぐにでも、稼ぎたい!」

実際に言葉にするかどうかは別にして、実に、あっけらかんに、
その気持ちが伝わってきます。

どうやら、稼げる手法がわかれば、それをなぞっていくだけで稼げると
単純に信じているとしか思えません。

自分もかつては同じだったので、大きなことは言えませんが、
「おれも、こんなに無邪気だったのか・・・・・・・」
と、愕然とします。


勝てる手法はたしかに存在します。
しかし、無敵ではありません。
かなり負けます。
精神的につらくなって、継続できない場合が多いものです。
借り物の手法は、信頼できないから当然のことです。

自分が使うツールへの信頼感は、自分で築くしかありません。
それには、その手法で行った場合の事例を具体的に検証する必要が
あります。
また、この検証作業自体が、その手法を運用するときのスキルを高めて
くれます。


具体的な作業です。

わたしは裁量トレーダーなので、裁量トレードという枠内で、自分が理解しているもの
について書きます。



1.検証する手法を決める

  まずは、手法が定まっていなければ始まらないので、とりあえず決めます。
  「とりあえず」というのは、リアルな事実で、たいていは楽でわかりやすくて、
  短期間に儲かる、という手法に惹かれてしまうので、最初に選んだやつは
  たいていダメです。笑
 
  そのうち、「なんか、地味・・・・・。儲けも少ない・・・・・」という手法に不満を
  感じなくなった頃、手法探しも落ち着きます。
  (そのころまで、資金を喪失しなかった場合です。)



2.その手法でトレードしたとしたときのチャートを、収集する。

  FXであれば、少なくともドル円、ユロ円、ユロドルについて、それぞれ
  1年分に関して(ここ、肝心。後述します)、どこでエントリーして、どこで利食い
  あるいは損切りして、成績はどうなったかを記入する。

  そして、その成績を集計する。



3.2で収集した資料を、分類・整理・考察する。

  つまり、資料を印刷して、床に並べて、仲間わけします。
  似たもの同士の山ができます。

  その似たもの同士を比較するわけです。
  また、異なっているもの同士も比較するのです。

  ここで、いやでも発見があります。

  これ、ものすごく効果的です。



  具体的には、次のような効果があります。

(1) 自分の手法の優位性は、いったいどのような原理に基づいているのかがわかります。

   自分の手法についての深い理解を伴わずに、継続して使用することなどできません。
   また、よく理解することで、「これはいける!」という直観もまた磨かれます。

   当然ながら、裏付けのない理解というのはわかったうちに入りません。
   裏付けも具体的な事実が必要です。
   この場合、言語、図表でアウトプットして、説明できたとき、わかったと言えます。

    

(2) 自分の手法が機能しやすい場面と機能しにくい場面を、具体的に提示できる。

    実例をあげながら、「こういうときにはうまくいきやすいけれど、
    こっちみたいなときにはあんまりうまくいかないんだよね」
    と、説明できるようになります。



(3) リアルトレードで、これからエントリーしようとしている場面が、
   過去の事例のどれと似ているかを説明できる。

   「エントリールールは同じだから、特に言うまでもなく、同じだよ」
   というような、大雑把な理解であるとしたら、絶対に勝てません。笑

   動物園の飼育員は、サル山のサルの顔を一匹一匹見分けられます。
   しかも、顔の見分けができるだけでなく、顔色や表情、しぐさ等から
   体調を把握できるそうですが、まさにプロです。

  トレーダーが、個別場面の特徴を区別できないとしたら、継続して勝てなくても
  やむを得ないではありませんか。
  

(4) シナリオ作成が上達する。

  過去の事例を豊富に理解しているのです。
  となれば、過去の事例から、先行きについて具体的に複数シナリオを
  想定できるようになるのは、ごく自然な成り行きです。
  
  歴史は常に新しくつくられます。
  しかし、まったく突飛な展開ばかりがいつも展開するわけではありません。

  過去の事例から想定できる動きの方が、そっくりではないものの、圧倒的に
  多いものです。

  したがって、過去データを盲信するのは不合理ですが、過去データによる検証を
  十分に行わずにいきなりリアルマネーを投入するのも、同様に不合理です。





トレード上達のための検証と訓練については以上です。

これを行えば、確実に上達します。



・・・・・・・・・・・・・・しかし、この手順にはたいへんな欠点があります。



「成果が出るまでには、気が遠くなるほど時間がかかる」

ということです。



各種スポーツと同じです。
筋肉トレーニングをやっても、実際にそれを体感できるまでには
相当な期間を要します。

英会話を学習しても、英語の音がスペルで聞こえてくるまでにも
同じように時間がかかります。


たいてい、うんざりします。


うんざりして、それでも我慢してやっていて、効果が見えず、
ほとんど埴輪のような表情になって、うんざりにさえ、無感覚になったころ、
初めてやっと、実感できます。

「もう、だめ・・・・・・・・ 限界、超えた・・・・・・・」

というころです。



だからこそ、トレードの世界に参入した人たちのなかで、3%から5%程度の
人たちしか生き残れないのは、当然なのでしょうね。


よっぽど優秀な人ならば別として、普通の人が達成するには、この
「うんざり」
は、必須だと思っています。


というわけで、3通貨1年分というのが、まあまあの基準ではないかと思いました。
(複数時間足による環境認識、1時間足でトレードの場合)

※わたしの場合、1時間足で勝てるようになってから、短い足も追加しましたので、
  短時間足の検証は試してはなくて、どれくらいやるべきかはよくはわかりません。
  15分足や5分足ならば、もっと短くても、相当なトレード数になりますので、
  もう少し短い期間でも十分だと思います。
  複数時間足によるトレンドの判断はあったほうがいい気がします。





そもそも、やったところで達成できるかどうかわからないものに、それだけの
人生を費やせるというのは、相当な変人でもあるわけです。
変人というのは、それほどたくさん存在しません。
また、達成できたからといって幸福かどうかはわからないものです。

無理をしないというのも、大半の人たちにとっては賢明な選択肢とも言えるのでしょうね。


※ この「うんざり」を乗り越える方法があります。
  それについては、また、後日、機会がありましたら。

生き残る [トレーダー]


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中国発の世界株安も、ひとまず一頃よりは落ち着いてきました。

この週末に、トレード仲間とおしゃべりする機会がありました。
損益についても率直に話し合えるなかなので、この一ヶ月のパフォーマンスも
披露し合いました。

共通しているのは、一時的に損失を出しても、一ヶ月単位ではきっちりと
プラスにしていることです。
また、その損失も「まちがった・・・・・」という罪の意識を伴わなず、「違ったときには切る!」と
いう予定通りのシンプルな行動だということです。

さらに、みんな勉強熱心です。
自分がエントリーしたトレード履歴をすべてコメント付きの記録としてまとめているのは
当然として、眠っていたりしてチャートを見ていなかったときについても、「もし、見ていたら
やっていた」として、記録としてまとめています。

225オプションについても、自分のポジションを調整するときには損益図を必ずつくっています。
当然ながら、225先物のチャートと照合できるように一緒にファイリングしています。
そのときの考えや感情の記録も同様にコメントとして書き込んでいます。

なかでも、「今の相場は、○○年○月○日のときとよく似ている」と、比較対照できる過去データを
短時間に引っ張り出してこられる知り合いが一人いて、驚かされます。


「マーケットの魔術師」には、さらにすごいトレーダーたちがたくさん出てきます。
「人並み以上の努力をしないものは確実にこの世界から脱落する。家に帰って運用のことは
考えないなんてバカな話は無いんだ。休暇中だろうが誰とどこに居ようが頭の中で運用のことを
考えることが苦じゃない人間がこの世界で成功を収める。」

こんな人たちが群がるところで成功しようというのであれば、中途半端な決意ではたちまち
はじき飛ばされてしまうのは必定です。

ほどほどの努力で成功した例などないわけで、ついつい我が身を振り返りたくなりました。

今週末も、過去データの分析・考察で終わりそうです。



G20 [トレーダー]


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G20では、事前の予想通り、明確なメッセージを打ち出せなかった
ようです。

新聞各紙の論評を読むと、下図のようにまとめられます。

G20_New.png

中心課題は、アメリカと中国の政策運営です。

新興国側からすると、アメリカの利上げ観測だけですでに資金の
還流が始まっていただけに、「もとはといえば、アメリカさんでしょ!」と
言いたいところでしょう。

しかし、中国当局の対応もまずすぎた。
政府の意向に反論を許さない社会に慣れきっているためか、市場との
対話などという意識がないのでしょうね。
当局の運営能力に疑念が生じてしまったのが、さらに不安をかき立てた。


さて、個人としてどう対処するかです。

以前にも書きましたように、私はFXと225オプションの2つをトレードしています。
FXは比較的短い時間足を使っていますが、オプションは日足を軸にしています。

下図は、現時点での損益図です。

0905_jibun.PNG

17750円から19000円まででSQを迎えれば、約40万円の収益です。
17750円よりも下がれば、収益はさらに増加していき、16750円で
最大収益になります。

G20の結果からすると、上振れの可能性よりも、下振れに備える方が現実的だと
感じました。もともとが下には強い組成ですが、用心のために先物で逆指値の
売り注文を入れておくつもりです。

ふだんはほぼチャートのみでトレードをしていますが、このような状況は
ニュース等も活用できる場面ではないかと思っています。



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