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トレードとギャンブル [トレーダー]


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最近、トレードに関して友人と意見をやりとりしているうちに、ふと気づいたことが
あります。


その友人曰く、

「・・・・・・・・・・・・いままでで、最高投資額は、東京電力の50万円くらいです。
現在は、暴落したマクドナルドを10年以上保有しています。40万くらいで買った
ので、3割目減りしました。ガーン!!もう一つは3年前に自分のこずかい貯
めて、ミツミ電機という銘柄を7万くらいで買ったのですが、2万目減りです。
この金額でぶつぶつ言っているようですから、3桁はちょっと・・・  」

「3桁」というのは、わたしがかなり昔に負けて失った金額です。

(一ヶ月で、500万円失いました。 (^^ゞ  
原因は、リスクの取り過ぎでした。 初心者がやりがちな過ちです。)

さすがにへこみましたが、それでもトレードをやめませんでした。
しかし、世の中には同じくらいの損失を出せば、トレードから手を引くひとは
珍しくないはずです。


なぜ、わたしはトレードから撤退しなかったのか?

トレードでどうしても勝ちたいと強く願っていたのが、当然ながら大きいのですが、
それ以外にもう一つあります。

かつて、麻雀にのめりこんでいたことが思い当たります。
(すごーく昔です~  もう、時効になっています。 笑 )

ご存じの通り、麻雀の勝ち負けには相当不条理な点があります。
早いタイミングで、非の打ち所のない待ちをしていても、後から
テンパイしたへんてこな相手に先を越されるなど、普通に起こります。

納得しにくい状況であっても、負けは負けです。
金銭は喪失します。

しかし、技量が向上するにつれ、回数を繰り返すならば、トータルでは
「プラスになる or ひどいことにはならない」、と思えるようになります。
1回1回のトレードにこだわらなくなるのです。
そして、結果が出ることがまた、自信の裏付けになります。

これが気持ちの支えになるので、喪失体験に耐えられます。
そして、喪失免疫ができていきます。

こんな一連のメカニズムがあります。

「トレードって、麻雀に似ているんじゃないか?」
こんな思いがあって、それならばスキル・メンタルが向上すれば、
トータルで勝てるときが来るはずだと思ったのです。


これって、ギャンブルの数少ない功徳ではないかと思います。
逆に言うと、ギャンブルに縁のない普通の人たちが体験しにくいところ
かもしれません。

わたしの知り合いに元パチプロのトレーダーが二人ほどいますが、
よく言われるように、パチプロがトレードで成功しやすいのにはこんな理由も
あるのかもしれません。



しかし、トレードとギャンブルでは大きく異なっているところがあります。
ここは気をつけないといけないところです。

個人宅で行う麻雀は別として、競馬・競輪等の公営ギャンブル、パチンコ・スロットは
控除率が高すぎて、割に合いません。

さらに、利回りに関して、トレードをやらないひとには大きな誤解があるようです。

100万円を1年間で500万円にしたい、というようなことをよく聞きます。
これは、一流のトレーダーでさえ、相当難しいだろうと思われます。
(そもそも、ねらわないでしょうから、見当違いの目標と言っていいかもしれません。)

しかし、100万円を1年間で120万円にするのであれば、ある程度訓練を積んだトレーダー
ならばたやすいでしょう。
あるいは、5000万円を元手に、6000万円を目指すのも、ねらっていい目標です。

年利10%~20%を目指すのは、現実的です。
さらに大きな金額を動かすようになると、難易度ももっと高くなりますから、これくらいの年利を
コンスタントに出せれば立派です。


なるべく大きな元手をもとに、資金管理を厳密に行い、手堅く利益を獲得する。
(損大利小のチキン利食いではありません。)
その方法を繰り返す。

単純化するならば、これです。


小さな資金で、むやみに大きく目指すのは、まさしくギャンブルです。

パチンコがなぜギャンブルかというと、資金面から見るならば、5000円で3万円を
一日で目指してしまうからです。

5000円であれば、6000円程度を一年間で目指すのが手堅いトレードです。

こんなパチンコ、おもしろくないですよね。

わたしのトレードも、パフォーマンスからいえば、この程度の眠くなるようなものです。

麻雀でも、配牌の時点で、勝負から降りる決断を8割~9割してしまい、無駄な
振り込みを避けるようにしていました。半荘の8回のゲームの中で、3回から4回前後
訪れるチャンスだけをねらえればいいのであって、それに値しないと判断したとき
には決して無理なあがりは望まないようにしていました。

わたしの場合、こんなやり方が向いていたので、自然とトレードも似たようなやり方に
なったようです。


まとめます。

1) 金銭の喪失免疫がどの程度できているかによって、獲得できる金額は左右される。
  自分に適した金額でないと、耐えられなくなる。

2) トレードの継続性を考えると、年利10%~20%が実現可能な目安ではないか。
  (手法や、メンタル・スキル等で相当変動するでしょうから、自分をよく見極める
   必要があるでしょう。)


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