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トレードの最終関門 [トレーダー]


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トレードで勝つとは、すなわち、次の3つです。

上昇に有利なポジションを取ったときに、上昇する。
下落に有利なポジションを取ったときに、下落する。
横ばいに有利なポジションを取ったときに、横ばう。

1.たとえば、移動平均線が上向きだったら、基本的に「買い」です。
極端なことをいうと、どこで買ってもいいわけです。

MA_上向き_R.jpg


2.別な方法としては、次のようなものもあります。

上方ブレイク_R.JPG


チャートに対する切り口が違うだけで、どちらも「右肩上がりの相場」と
いう視点に基づいています。

ここで重要なのは、この「右肩上がりの相場」という視点は、
実際に上がっている
という事実に裏打ちされているということです。
言い換えると、相場が「これから上がるだろう」と予測しているわけではない
ということです。

その上で、相場が「右肩上がり」という大きな流れに反転しやすい、
いわゆる押し目を見つける。

まとめると、

A 移動平均線が傾いているときに、
B 傾いている方向に、
C 押し目(戻り高値)を見つけ、

エントリーする。

手法と呼ぶものは、おおむね、Cの押し目(戻り高値)を見つける
切り口なわけです。
その前に、「右肩上がりの相場」という事実を認識して、大枠を設定
しておくことが必要です。

そして、思惑を外したら、あっさりと損切りをする。
損切りをしたら、また次のチャンスを探す。

要するに、これだけなんですよね。
まあ、これを繰り返すのが難しいんですが・・・・・。
そのためには、相場を見た瞬間に過去の似た事例がすぐに眼前に
浮かぶくらい訓練するしかないですよね。
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シナリオ作成と変化への対応 2 [トレーダー]


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前回の続きです。

1.デルタ(方向性)で勝負する
  安いときに買って、高くなったら売る。
  高いときに売り、安くなったら買い戻す。

2.セータ(時間価値)で勝負する
  早い時期に売り、時間が経過して安くなってきたら買い戻す。

3.ボラティリティ(変動率)で勝負する
  低いときに買って、高くなったときに売る。
  高いときに売って、安くなったら買い戻す。

これらのいずれか、もしくは組み合わせで戦うことになります。

デルタ.jpg

デルタの勝負は、株式や為替取引とほぼ同じです。
価格の上下で利益を作ります。
上げ下げを当てることを目指します。
非常にわかりやすい方法です。
しかし、実践するのはかなり難しいものです。

よく言われるように、毎日の値動きの大半はランダムな動きであり、
それを予測する方法など現実的にはないと言ってもいいからです。
最近はAIを用いたコンピュータによる自動取引で、相当の成果を上げて
いるという噂は聞きますので、ひょっとしたらそうした方法はかなり有望
なのでしょうが、現時点で個人が利用できそうもありません。

ただ、50%以上の確率でなくても、損小利大になるような方法が見つかれば、
あるいは何とかなりそうな気もします。
(現実に、それができそうな方法が実際にあります。)


セータ.jpg

セータの戦い方は、縦軸・横軸ともにデルタの戦い方と同じですが、
意味合いが異なります。

デルタの場合、銘柄自体の値動きをとらえることを目的とします。
時間経過は特に重要ではありません。

しかし、セータの戦い方の場合、時間経過そのものが価値を減価させる力です。
そこが大きな違いです。

また、セータによる時間価値減少をねらうとき、通常OTMの銘柄を
使います。
勝率が高くなるのはいいのですが、利益が僅少である割にITMにでも
なろうものなら、利益が吹き飛ぶだけでなくたいへんな損失を被る
危険もあります。一番高度な技量が必要とされます。

ボラ.jpg

ボラティリティによる戦い方は、セータ同様オプショントレードの特徴的な
手法です。
デルタ同様、安いときに買って高くなったら売る、高すぎるときに売って
割安になったら買い戻す、という方法です。
難しいのは、ボラティリティが高くなる(膨れあがる)のは、あっという間だと
いうことです。
買い持ちの時には、すぐに決済しなくてはいけない。

売り持ちの時には逆行さえしなければ、あまり神経質にならなくてもいい。
そのためには、ヘッジの買いをいれることになるので、利益は多少削られます。

もう一つ難しいのは、ボラティリティが膨れるタイミングは基本的に
わからないということです。
定義からわかることですが、誰もがはっとしたからこそ膨れあがるわけで、事前に
予想できていたら膨れないということ。笑


こうして眺めてみると、日常的に取り組みやすいのはセータ狙いです。
重要なのは、逃げ方を事前にはっきりと決めておくことです。
これが明確であれば、そうそうひどいことにはなりません。

そして、逃げるときというのは、すなわち動意が現れてきたということです。
ということは、言い換えると、ボラティリティもしくはデルタ狙いのトレードの
チャンスとも言えます。

この切り返しこそが、最大のノウハウだと考えます。

このノウハウは、過去のデータ分析の積み上げである程度固まります。
いわば、将棋の棋譜を分析するように、過去データでの適切な動きを暗唱して、
質のよい判断が下せるように訓練する。

勝てるようになるには、これしかないです。







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シナリオ作成と変化への対応 [トレーダー]


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相場は上がるか、下がるか、横ばうかの3つしかありません。
したがって、上下をねらうトレードの場合、これだけを考えればいいのですが、
オプショントレードの場合、もう一つ「ボラティリティ」があります。
これを踏まえると、次のような場合分けが出来ます。

シナリオ作成.jpg

通常の株式や為替トレードの場合、上昇か下落のいずれかを選択しますが、
オプションの場合そうした選択以外にも利益を出す方法があります。

例えば、
・急騰もしくは急落で利益になる
・横ばいもしくはゆったりした上昇・下落で利益になる
・急落で大きな利益、上昇で小さな利益、ただし緩やかな下落では
 大きめの損失
など、多様な姿で損益が発生します。

というのも、
デルタ、ガンマ、ベガ、セータなどのリスク指標で示されるような
要素が複雑に絡んでくるためです。

しかし、原理としては非常にシンプルです。

1.デルタ(方向性)で勝負する
  安いときに買って、高くなったら売る。
  高いときに売り、安くなったら買い戻す。

2.セータ(時間価値)で勝負する
  早い時期に売り、時間が経過して安くなってきたら買い戻す。

3.ボラティリティ(変動率)で勝負する
  低いときに買って、高くなったときに売る。
  高いときに売って、安くなったら買い戻す。

要するに、どれかで勝負するか、組み合わせて勝負する。
それだけのことです。
当然ですが、必勝法は存在しておらず、何かを狙えば、別の何かは
あきらめることになります。つまり、そのリスクは覚悟するわけです。

しかし、オプショントレードの面白いところは、自分の思惑が外れたときに
切り返しが効くところです。

セータ狙いのポジションを組んでいても、ボラが膨れそうだと判断したら、
損失に終わりそうなポジションをロスカットして、大きく動いたときに利益に
なるようなポジションに組み替えることが出来ます。
もちろん、大きく動くと見込んだにもかかわらず、「嘘だよ-ん」となって
しまえば、往復びんたになってしまう危険もありますが。笑

ただ、事前にその対応策を考えておけば、その場で慌てずにすみますし、
あくまでも限定的ですが、損失を利益にひっくり返すこともできるわけです。

したがって、最初のエントリーポジションとともに、変化への対応策で
利益を作っていくこともできます。

このあたりは、囲碁・将棋、麻雀などとよくにています。
特に、麻雀に似ているでしょうかね。
一局一局の勝ち負けより、トータルでプラスにすればいい、というところが
そっくりですからね。
大負けしないようにして、対局できるような状態を維持するところもそうですね。

配牌から状況に応じて、手を作っていくのも同様です。
状況を読み、外したら、また別の手に変更する。
たぶん、この柔軟性こそが命だと思います。

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トレードの継続的成功のために [トレーダー]


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久しぶりのトレードネタです。

ほとんど繰り返しになりますが、自戒のためにもときどき振り返ってみるのは
悪くないですものね。



トレードで継続的に利益を上げ続けるためには、おそらく、次の3つが
重要だと考えます。


1.明確にする

トレードを行う前に、自分のねらいを明確にする。
わたしの場合、オプションを中心としていますが、方向性で勝負する、
ボラティリティで勝負する、時間価値の減少で勝負する、とおおまかにいっても
3つの方法があります。

今回のトレードではまずはどれをねらいとするのかを明確に決めてから、
取り組む。

さらに、途中で相場に対応する動きが必要になるのが普通ですが、
相場が上がったらどうする、下がったらどうする、横ばったらどうする、と
少なくとも3つの計画が必要です。

これも事前に準備しておく。

そして、一連のトレードが完了したら、そのトレードについてまとめる。
具体的にいうなら、うまくいったのならばその理由、あまり芳しくなかったの
ならば、やはりその理由を言語化する。あるいは、図にする。
特に、キーポイントなった場面があるならその場面を特定する。

つまり、事前、中途、事後と3つの時点で「明確」を意識した行動をする。


2.変化に対応する

相場には上がる、下がる、横ばう、の3つしかないのに、必ずしも過去に
うまくいった方法が今回も通用するとは限らないものです。

225先物のダウ逆張り戦略など、いい例です。

相場つきは常に変わっていきますから、ある一つの手法を機械的に
繰り返すだけではよほど資金に余裕がない限り、たぶん破綻するはずです。

しかし、手法から手法に渡り歩くのも、また、うまくいかない典型的な
落とし穴です。

ある一つの手法について、徹底的に突き詰めていく一方で、その手法の
エッジが生かせにくくなってきたらどうするのか。
そんな変化への対応もうまくいっているうちに準備すべきなのでしょう。

これがやっかいなのは、そうした試みはほぼ失敗するところです。笑

10やってみても、1つ目星がついたら幸運だと思うべきです。

わたしの場合も、正直に言って、オプション以外にもう一つうまくいきそうな
ものがあったのですが、その方法の方が先にダメになってしまいました。笑

いったい何のためにあれだけ苦労したのか・・・・・・

文句を言ってみても始まらないので、黙々と次の試みを試すことにします。


3.成功という結果ではなく、プロセスを愛する

トレードの成功とは、たいていに人にとって、お金が増えることです。
しかし、お金という結果だけに焦点を当てると、人はやがて燃え尽きます。

また、1や2のような地味な作業を続けることが苦行になります。

むしろ、そうした作業を楽しめることが肝心です。
作業を楽しんでいるうちに、いつの間にか結果がついてきている。

補足ですが、楽しめるようになるコツもあります。
朝起きたら、まず最初にこの作業を行う。
いわゆる、ルーティンというやつですね。

何も考えずに自然と取り組む。
そして、あたまがくっきりと澄み切っているときに、毎日やる。

「がんばらなきゃ」という意志力をいかに使わずに行うか。
そこも継続化できるかどうかの分岐点ですね。

やっているうちにおのずとその作業の中にある楽しみを見いだすのが
人間です。意志力を枯渇させずに、楽しめるようにしてしまえたら、もう、
こっちのものです。笑

これ、実際に何らかの分野でうまくいっている人なら、同感してもらえると
思います。

楽しいからやれるのではなく、やっているから楽しめるようになるのですよね。


1と2はトレードに直に関係する事柄ですが、3は一番一般的な内容です。
したがって、今のお仕事でこれを活用するとよいでしょうね。

わたしも、今月のドイツ語試験に向けて、ただ毎日のルーティンとして勉強
しています。

※はっきりと言ってしまいます。ドイツ語、別に好きではないです。
しかし、その感情はさておき、ただやっています。
好きとか嫌いとかの感情を表に出すと、メンタルエネルギーを消費しますものね。



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成功のために共通すること [トレーダー]


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明けましておめでとうございます。

早速ですが、成功のために共通することです。

東洋経済 on line に実に興味深い記事が掲載されています。
トレーダーとして成功するのにも、共通すると強く共感しました。

山田 清機さんというノンフィクション作家の方が書いています。
1963年富山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、鉄鋼メーカー、
出版社勤務を経て独立して作家として活躍されています。

この方は、かなり波瀾万丈の人生を送られていて、離婚の際子供の
親権もなくし、悪夢にうなされる夜を過ごしていたときの話です。

夜は眠れず、昼間は睡魔に襲われ、睡眠導入剤では効果がないので、
深酒に頼るようになった。
その夜も渋谷か赤坂あたりで酩酊状態になるまで飲んでいた。
終電を逃したので、一台のタクシーに乗り込む。

やがて、ドライバーが身の上話を始める・・・・・・・

-----------------------(以下引用)
「実は私、以前は会社の社長をやってましてね」

「へえ、なんの会社ですか」

「まあ、輸入関係なんですが、バブルがはじけましてね」

「バブルでやられましたか」

「やられました。取引先が飛んでしまったんです」

「飛びましたか」

「飛びました」

元社長はその後しばらく、黙ってハンドルを握っていた。私には経営のことなど、わかりはしない。「飛ぶ」という言葉が「倒産」を意味するのか「逃亡」を意味するのかも、はっきりとはわからなかった。

多摩川を渡り切ったあたりで、元社長が再び口を開いた。

「私の会社自体は悪くなかった。まったく悪くなかった。順調に行っていたんです。私は経営者としてはね、よくやっていたんです。相手が飛んじゃっただけで、私の会社はまったく順調だったんですよ」

「ああ、そこの床屋の先で止めてください」

料金を払うとき、元社長はルームライトをつけてくれた。礼を言って降りようとすると、元社長が大きな声を出した。

「旦那、ちょっと待ってくれよ、これを見てくれよ」

取り出したのは、分厚い大学ノートだった。

「いいですか、一番左が日付。次が乗せた時刻と場所。その次が降ろした場所。次が運賃、そしてお客さんがどういう職業だったか。私はこれをね、毎回、全部記録しているんです。そして分析しているんです。分析して、いいお客さんを乗せるためには、いつどこへ行けばいいかを毎日毎日考えて走ってる。だから、営業所でトップなんです。いつもトップの成績なんですよ。わかりますか、旦那」

------------------------(引用 ここまで)

成功しているトレーダーとまったく同じですね。

重要なのは、誰かが記録・分析したデータを流用はせず、自分自身で記録・
分析している点です。

自分でやっているからこそ、その行動に自分の時間を費やす決断ができるのです。

他人がちょこっと教えてくれたうまい話に、大枚の金銭や自分の人生を賭ける
決断などできるはずがありません。

何より、それが仮に有益なノウハウであったとしても、それを適切に活用する
にはそれなりのスキルが必要です。

「知っている」と「できる」は全くの別物です。

世の中には、「やりかたを知っているが、そのとおり実行できない」ことが
たくさんあります。というより、およそ職業として成り立っているものは、
ほとんどそういう性質を備えています。

例えば、トレードの一番の基本は、「安く買い、高く売る」と「高く売り、
安く買い戻す」です。
具体的に言うと、押し目で買う、戻り高値で売る、です。

たいていのトレーダーは、リアルトレードになると、これをあっさりと
忘れます。
そりゃあ、勝てるわけありません。笑

ところが、成功しているトレーダーの売買履歴を見ると、彼らはこの基本に
極めて忠実です。
早く、そして正確に「知識通りにできるスキル」を持っています。
しかも、いちいち意識せずとも、ほとんど自動的にそれができます。
たしかにテニスや卓球の試合を見ていても、彼らの動きは明らかに反射的です。

わたしたちが自動車の免許を取るときに同じ体験をしていますよね。
まず最初にエンジンのかけ方やアクセルとブレーキの踏み方、一昔前なら
クラッチを操作してギアチェンジするなどの知識を教わります。
そしておっかなびっくり車を発進させます。

自動車学校のあの短い道路を周回させるだけでも、たいへんな緊張です。笑
一つ一つの操作を意識的に行うのですから、当然です。

次には、交通法規を遵守しながら、これらの操作を行い、周囲の交通を
妨げないように走る学習をします。路上教習です。

やがて、自動車学校を卒業し、免許を取得し、いつの間に何も考えずとも
円滑なドライブができるようになる・・・・・・・・

すなわち、やり方を知るというのは自動車学校の第一段階に過ぎません。
その後に、自動化への長い、長い、練習の過程があります。

トレーダーとしてうまくいかないのには、必ずその原因があります。
なぜうまくいかないのかを自分自身で分析する必要があります。
これは各個人ごとに異なるからです。
これを解決できるのは自分だけです。

野球やゴルフ、テニスなどをする人はすぐに理解していただけると
思いますが、スイートスポットに当たったときのあの感触は、経験した
人間以外に説明しようがありません。
あの感触を高い確率で再現できるようになるには、それを意図した練習が
必要です。



もっと詳しく言うならば、

1.具体的な弱点を抽出し、それに特化した練習を行う

2.うまくできなかった点について、徹底的にフィードバックをもらう
  (自分自身で行うか、他人にやってもらうかの2つ方法はあります。他人に
   やってもらう方がもちろん容易です。本来なら詳しく書きたいところです。
   それはまた次の機会に。)

3.できるまでそれに特化して反復練習を継続する

以上、3点です。


目指すべき水準と現状の違いを、具体的な観点で明確に言語化し、
それを埋める練習を行うわけです。
恐ろしく地味な作業です。

自動車運転のように、たいていの人間ができるスキルでさえ、特に
考えずに自動的に安全運転ができるようになるのに数年という時間が
かかるのですから、トレードのようにわずかな人間しか成功できない
世界では並大抵の努力はほとんど徒労に終わります・・・・・

しかし、オリンピック選手のように世界でトップ3に入らないとメダリストに
なれないのとは異なり、上位5%に食い込めば立派な成功者です。
40人学級の生徒の中で、上位2人に入ればいいのです。
しかもです。学校時代を思い出せば分かるとおり、勉強にまともに取り組んで
いるやつなんて、せいぜい5人~6人です。あとのやつは試験のたびに
泥縄的なやっつけ勉強でしのいでいる程度です。

オリンピック選手よりうんとゆるいのですから、決して無理ではありません。
自分自身の努力で変えることができるのですから、やってみる価値はあります。


それにしても、この山田清機さんの「東京タクシードライバー (朝日文庫)」と
いう本、評判がいいですね。文章がいいですもの。







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再現性 [トレーダー]


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お久しぶりです。

興味深い記事を見つけました。

日経電子版からの引用です。

------------------------------
プロ野球で教わった「今を懸命に」 戦力外からの転身
学び×乗り越える力(1)元プロ野球選手の高森勇旗さん

どう頑張ってもあがいても、うまくいかないことがあります。残念ながら現実は時に非情ですが、それは諦めていい理由にはなりませんよね。大事なことは、それがどんな状況でも得られるものは必ずあるということ。私の場合、プロ野球の舞台がそれを学ばせてくれました。

■プロのレベル、絶望的に高く

2006年、私は高校生ドラフト4位指名で横浜ベイスターズ(現DeNA)に入団しました。夢も希望もいっぱいで臨んだプロ野球でしたが、そのレベルは絶望的に高かった。

全くついていけない私に、恩師の高木由一コーチは問いかけました。「お前はこの世界で食っていく気はあるのか? これが仕事だっていうことがどういうことかわかっているのか? お前にその覚悟は、あるのか?」

■「我がものと 思えば軽し 笠の雪」

それからマンツーマンでの特訓が始まりました。2軍の試合に同行せず、練習場でコーチ3人がついての今思えばなんとも贅沢(ぜいたく)な猛特訓。毎日、手の皮がボロボロになるまでバットを振り込みます。血と汗でバットが握れなくてもテーピングで手をバットに縛り付けてまで、やめさせてもらえませんでした。

これがあすもあさってもその先も、ずっと続いていく――。辛い、苦しいと嘆いても、返ってくるのは「我がものと 思えば軽し 笠の雪」という19歳の若者には理解不能の一句。「お前はまだプロ野球選手じゃないんだから」と言われ続け、3カ月がたちました。

すると夏ごろから明らかな変化が表れました。プロとアマチュアを分けるものの一つに「再現性」があります。高いパフォーマンスが長く続く。一流選手の打撃練習を観察すると、打球はほとんど同じところに飛びます。スイングに少しのブレもない証拠ですね。私の打球も猛練習の3カ月で見違えるように安定してきました。

------------------------------------

記事はまだ続くのですが、注目すべきはこの「再現性」です。

トレーダーもまったく同様です。

特に、負け方の再現性です。
「一流選手の打撃練習を観察すると、打球はほとんど同じところに飛びます。」
トレードが安定してくるというのは、具体的に言うと、負け方が安定してくる
ことです。

今回は負ける、というのが事前にわかってきます。
そのときに悪あがきはしないで、負けるべき負け方に淡々と取り組めるようになる。

おそらく、ここが相場で食っていける専業トレーダーの本質ではなかろうかと
思うのです。

負け方の「再現性」です。

どんなものでしょうかね?

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体調回復 [トレーダー]


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発熱から解放され、ようやく、体力も回復しつつあります。

ちょうど週末なので、手法の話題です。

わたしもそうでしたが、個人トレーダーは「シンプル」な手法という
名の下に、単一の機械的なエントリー、イグジットを繰り返せば利益になる
手法を求めます。

しかし、相場の世界で同じ局面が繰り返されることは、未来永劫あり得ません。

「でも、相場参加者たちの心理は、繰り返されるよね?」
「上がるぞとみんなが信じたときのあの熱狂、落ちると知ったときのあの
パニック・・・・・ 同じだよね?」

たしかにそれらの情念は同じでありながら、われわれにとって最も重要な
値動きだけは予想もできない模様を描きながら、上昇や下落をするものです。

だから、上がると分かっていて買いを入れたのに、自分だけが振り落とされてから
元気よく上昇していったりするわけです。笑

決まり切った手順をあてはめるのではなく、その都度考える。
それしか最適な対応策はないのでしょう。
もちろん、しっかりした体幹のない、そのときそのときの出たとこ勝負では
お話になりませんが、機械的対応だけではしっくりいかない。

これまでの過去の膨大な対戦棋譜を頭に入っているにもかかわらず、新鮮な目で
その日の相場に対峙する。

これが具体的な手だてとして実践できないと、先には進めないと考えています。


DSC00133_R.JPG

クリスマス市は相変わらず賑わっています。
こんな寒い中でも、みんなでおしゃべりをしながらお酒を飲んで
いる人たちがいっぱいいます。


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システムトレードの落とし穴と情報商材の利用法 [トレーダー]


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システムトレードというのは、たいていの初心者が一回は踏んでしまう地雷です。

理由は明快です。

1.トレードは確率的な事象だから、期待値がプラスの試行を繰り返せばいい。

2.多少、収益には波があるだろうけれど、忍耐強く継続すればいいのだから、
初心者が取り組むには適しているはずだ。

3.決まり切ったことを繰り返すだけだから、本業の仕事をやりながらでも無理なく
取り組めるはずだ。

4.そのシステムを自分で作るのが本当はいいのだろうけれど、どうやっていいか
わからないし、面倒くさい。
ネット上でときどき販売される情報商材だって、中にはきっと使えるものがあるはずだ。
ひとまず、試してみよう。


まあ、誰かがこしらえたシステムにこんな心理でなけなしの金をつぎ込むわけです。
しかし、どうでしょうか、そういう購入したシステムで継続的に利益を上げている
人がいるでしょうか?

いないはずです。

その理由もまた、明確です。

たとえば、わたしの生活費の元となっている日経225オプションを例に書いてみます。
オプショントレードを始めると、だいたい売りに取り憑かれます。
勝率が高いので、ほとんど毎月利益になるからです。
こんなに毎月口座残高が増えていくのであれば、これを本職にしてもいいのではないか。
そんな事を真剣に考えるのです。

しかし、あるとき、とんでもない損失を出します。
今まで得ていた利益は、時折起きる相場の大きな変動というリスクの代償だった
からです。
そのつけを払わされたというわけです。

そんな経験をすると、なるべく安全に実行するノウハウを知りたくなります。
やはり、裁量判断による方法とシステムトレードによる方法の2つしかありません。

裁量判断にはそれなりに訓練期間が必要です。
しかも、習熟できるかどうかという問題もあります。
本職の仕事をこなしながら、そんな訓練をするのはきついです。

したがって、簡単に購入できる次のシステムトレードについ手が出てしまう。
わかりやすい。笑

少し考えれば、もしそのシステムで本当に儲かるのであれば、販売せずに自分だけで
ひっそりと稼いでいればいいことが分かります。
わざわざ小銭稼ぎのために、虎の子のノウハウを販売する必要などないのですからね。
しかし、それを売るというのには当然ながら理由があります。

それを使用するよりも、売る方が儲かるからです。笑
もっと言ってしまえば、使用するために作ったのではなく、売るために作った商品
だからですよね。

システムトレードでは、過去データに基づいて手法を決定します。
ところが、自分でやってみるとわかるのですが、うまくいく方法などまずない。
皆無と言っていい。

日経225オプションは1989年に始まりました。
試しに、1989年から1999年のデータをもとにシステムを作り、それを2000年から
2010年で運用したとき、満足できる成果を得られるシステムはごくわずかです。

しかも、たとえそれらの優秀なシステムであっても、2011年から2020年では
どのような成果になるか何の保証もない。

相場の値動きに規則性などないためです。

過去データとはまったく異なる値動きは、時期は分からないが必ず発生します。
「べき乗」という概念がありますが、それで取り上げられる現象と同類であり、
あることがきっかけで下落するとしても、過去データではせいぜい300円から
500円程度だったのに、今回は1500円も下落した、今回はなぜか100円程度だったし、
すぐに反発した、などということが時折発生するのです。

やっかいなのは、原因となったニュース・イベントが同じでも、起こる値動きは
千差万別です。

株式市場では、決算発表で下方修正があったとき下落だけでなく、悪材料出尽くし
とされて、むしろ上昇することがありますが、これと同じ事がもっと大きな値動き
として起こるわけです。

つまり、システムトレードとは過去データから得られた優位性を
「信念」
として、墨守する方法です。
こうした複雑さは、意図的に無視してしまおう、という態度です。
これは別にけなしているのではなく、無視したとしても致命的な損失にならなければ
それはそれでしかたないだろう、と決断するわけです。
裁量トレードに関しても、基本は同じです。
(実際、やってみると、「何かおかしい」という直観が働くこともあります。
これがなかなかに馬鹿にならない。利益は削っても、とんでもない損失を回避できる
ことが時々あります。
ただ、これに振り回されると、トレードがてんでバラバラになってしまいます。)

また、そのシステムの出来不出来と関係ない要素もあります。
相場は、上がるか、下がるか、持ち合うか、の3つしかありません。
信念のみで行動しても、相場状況次第では儲かります。
誤解のないように繰り返しますが、その優位性どうのこうのよりも、ある信念に
こだわりそれを遵守する行動が成果に結びつくことがあり得るのです。

しかし、一貫していれば絶対にそれがよいかとなると、そうとも言い切れない
ことがあります。
行動のブレはただの迷いですが、もし相場とシンクロしていれば状況による臨機応変は
柔軟性としてよい結果を生むこともあり、これはきわめてデリケートな問題です。

・相場状況
・過去データに基づく優位性
・一貫した行動と柔軟性

1.日々変化するウィルス
2.過去データに基づくワクチン
3.一貫した行動を行いながら、フィードバックを反映できる柔軟性
 (新種ウィルスへの対応)

もうおわかりになったかと思いますが、作業としては2がもっとも簡単です。
(質的には、困難も多いのですが)
難しいのは、3です。

使えるのは、過去データに基づくツールだけなのに、致命的な結果にならないように
しなければいけない。
基本的には過去データに基づいたルールの遵守です。
しかし、そのルールにこだわらないとする場合も事前に規定しておく。
先ほどの直観の例です。

これはもはや個人の責任で行う範疇です。



さて、販売されているシステムトレードの話題に戻ります。
まず、質的に大半のものは有害無益です。笑

特に、オプションでSQ近辺でエントリーして、次のSQ決済に持ち込む、
というようなものは、必ずと言っていいくらい破綻します。
たいていのものは売りを入れていますから、放置した場合、いずれ破綻せざるを
えません。
ただ、相場次第では数年間は機能するかもしれませんから、見分けが難しいです。

ごく少数の優良な商材もありますが、それらに共通するのはそれを使用する
ために、スキルを磨く必要があるものです。
つまり、訓練が必要なものです。
そのためには、トレード履歴を提供してもらえるものが必須です。

チェスや将棋の棋士が、過去の棋譜を研究するように、スキルを向上させるためには
成功している人間の行動を研究することです。
人間が違うのですから、そっくり真似することなど不可能ですが、研究を重ねて
いくうちに、自然と自分の個性が表れてきます。

上手になるためには、お手本が必要です。
上達するにつれて、おのずとお手本から離れていきます。
そこまでいったときが、やっと独り立ちの始まりです。

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トレードの秘訣 2 [トレーダー]


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トレードの秘訣は、当然ながら他にもあります。

たとえば、「意志でできることは、たかが知れている」ことです。

トレードで成功したいという野心を持つ人たちは、基本的に自分に自信を
持っています。事実、それまでの実生活で何らかの成功体験を積み重ねて
きています。

悪いことではありません。

こういう人たちは意志が強く、やる気があれば何でも出来ると思っています。
でも、これは逆にもろいし、危険です。

相場は縦横無尽に動きます。
研究した過去データを無視した動き方が、普通に見られます。

いくら研究したところで、負けるときは負けます。
一年間のトータルで負けるときだって、あります。

そんな年には、自分のやっている手法、そのときそのときの相場の見方など
すべての基盤が崩れ落ちるようなそら恐ろしさを覚えます。
そして、新しい手法に手を伸ばしたくなります。

強い意志が、迷いの森への誘いに乗せられる瞬間です。笑

能力が高く、意志が強い自分が、全力で取り組んでいるにも関わらず、結果が
出ないのは「何かが悪いのだ」という見方・考え方の罠です。

実際、自分の手法がまずいときもありますが、適正であっても結果が出ないことも
当たり前に起こります。

適正な判断・行動に手を加えたら、決していいことにならないのは当然です。

トレードの場合、こわくなってトレードの世界から撤退するのが通常ですから、
それ以上損失を出さなくなるので、ひとまずは悪くないのですが、それと引き替えに
自分の無能さだけを引きずることになります。

仕事の世界ではそこそこに優秀だった自分が、まったく刃が立たなかった・・・・・・。

トレードは危険な営みです。

まず、自分をゆだねる手法そのものが腹落ちするくらい、十分に学習・訓練する
重要さがおわかりいただけるかと思います。

その具体的方法として、前回述べた履歴分析が該当するわけです。



また、意志の力が有限のリソースであることも影響してきます。
これについてはすでに広く認識されていますから、ここでは詳述を避けますが、
人間が意志の力を奮い立たせて頑張れるのは、ごく短期間だけです。

火事場の馬鹿力なんて言い方もあるくらいで、限られた時間ならば
想像以上の力さえ発揮できますが、日常生活に組み込めません。

重要なのは、習慣化です。

トレードの学習・訓練、リアルトレードに伴うシナリオ作り、リアルトレードの
オペレーション等、すべてをルーティン化して行うのが大切です。

ルーティン化ですから、あまり入れ込まずにせいぜい8割程度の力で淡々と実践する。
あくびをしながら行うくらい、緊張感がないのが理想です。笑
(集中しないというのとは、当然同義ではありません。)

野球選手がバッターボックスに立つような、乾坤一擲の大勝負というような気持ちに
なったら、まずいのです。

なぜか。

だって、普段、トレード履歴の分析・集計・再現などの訓練をやっているとき、
そんな気分でやっていないでしょ? 笑

訓練の時と同じ気分で実戦に臨まないでいたら、そりゃあ、ぶれるはずです。

練習は本番のごとく、本番は試合のごとく、です。

まあ、本番であくびなどしていられないくらい緊張せざるを得ないときも
あるはずですから、練習の時にどれだけ同様な真剣さで取り組めるか、ですね。

これって、もっぱら習慣の力によるものです。

けっして、意志の力ではありません。
自分を作り上げるスタート時点では、意志の力が必要ですが、いずれその段階を
脱してしまう必要があります。

宇宙ロケットを打ち上げるとき、最初だけブースターの力を借りるようなものです。
地球の重力圏を出てしまった後は、地球の自転の力や慣性の力を効果的に活用するのと
同じです。



※今回の記事も、某県庁所在地に在住のあなたのために書いたものです。笑
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トレードの秘訣 [トレーダー]


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トレーダーで食っていきたいと思い立ったとき、たいがいは小金を失うところから
始まります。
あとで思い返せば、どうってことのない小さな金額ですが、たいへんなショックを
受けるものです。

そうなると、
「どんな物事でも、自分が知らないコツがあって、上手くいかないのはそれを
知らないからである。それさえ知ることができれば、自分も変われるはずだ」
という反応をします。笑

たしかに、知らなすぎるのは論外であります。
ですから、初歩の段階の学習は極めて有意義です。
スポンジに水がしみこむように、自らの進捗を実感できます。

しかし、です。

そこであらためてリアルトレードをやっても、勝てません・・・・・・

努力と結果の乖離は、心をむしばみます。

「才能がないのか。」
「どこかに、秘訣があるのではないか。」

果てのない旅が始まる・・・・・・・


ここでいくつかの有効な具体的な解決策に気づき、取り組んだ人は賢明です。

すでに勝つことが出来て、トータルで成果を挙げている人の履歴を分析するのが
効果的だと以前にも書きましたが、それが一つです。

プロの将棋棋士が、師匠や過去の棋譜を分析するのと同じです。 
これも以前に書きましたので、前から読んでいただいている方たちには、
繰り返しになりますね。

実際にやってみれば分かるのですが、これには意外な効用があります。

誰かのやり方を学び続ければ、学び続けるほど、実は訳がわからなく
なってくるのです。笑


分析を突き詰めていくと、どこかで必ずしも客観的に万人が納得できるような判断では
ない判断に基づき、行動していることを発見します。

つまり、飛躍が存在しています。

単純な論理の積み重ねでは、そこから先を説明できない何かに突き当たるわけです。

結局、「訳がわかる」なんてことは存在しません。
そんなものが客観的に存在するなら、負けるトレーダーは論理的に存在しなく
なりますし、それはすなわち、トレードという世界自体が存立しないことになります。


トレードとは、誰も知らないし、予測もできない未来に賭ける行為です。
リスクを取ることによる見返りが、収益の源です。

期待値をプラスの行動を繰り返せばいいだとか、ポジポジ病にならないとか、
そりゃあ、大切な注意点はたくさんありますが、それらをまんべんなく
身につけたとしてもそれだけでは勝てません。

ぎりぎりまで知恵の限りを使って考えた上で、リスクの取り方について、腹を決める。
(一番うれしいのは、こうなる場合である。しかし、こうなったら、負けを認める。
でも、破綻するほどひどいことにはならないという具体的手だてとして、このように
準備している。)
そして、最後は、おのれの主観を信じる。


基本的姿勢と具体的手だて()という、2本立てになっていることがお分かり
いただけるでしょうか?


トレードの秘訣についての、わたしの結論です。


(別件ですが、システムトレードが高頻度取引のようなものに傾きつつあると
いうのは、そこにうまみが存在するけど、中長期的なものにはさほどのうまみが
まだ見いだせないということなんでしょうかね。もし、わたしたちのような
裁量トレーダーが儲からなくなったら、今度はアルゴリズム同士の戦いの場に
なるのでしょう。未来だけはわかりませんよね。)
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勝てるトレーダー 2 [トレーダー]


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勝てるトレーダーに共通しているのは、自分なりのシナリオを持っていることです。

例えば、
「相場がこう動いたら、自分はこうする。すると、こういう展開の後、
利益がこう生まれる。」
とか、
「相場がこう動いたら、自分にとっては逆目の動きなので、損失になる可能性が
高い。その場合には、損失を確定していったん撤退する。もしくは、事前に利益を
削りトントンで撤退する。」
というようなものです。

概念としては非常にシンプルですが、重要なのは具体的な数値や場面に落とし込んだ
対応策を事前に決定していることです。

では、どうするか?

勝っているトレーダーは、みんなそれぞれ自分の型を持っていますので、
一概には言えないのですが、もっとも基本的な型は次のものです。

基本_New_R.jpg

相場とは、上がるか下がるか持ち合うかの3つだけです。
これらへの対応ができればいいだけです。
もちろん、だからといっていつも勝てるわけでないことは言うまでもありません。

これはあくまでも基本形であり、実際には下図のような先を見越した
ルーティーンを伴うのが現実的です。

模式図_New_R.jpg

未来1に関しては、上の図と同じです。
重要なのは、その後です。

自分が選択した行動の後、相場の動きに合わせて次はどうするか、行動をあらかじめ 決めておくことです。

これこそが、もっとも重要な点です。


具体的に言うと、下落する可能性が高いと判断して、たとえば21000Callを売ったと
します。

つまり、未来1に関して、「下落」をメインシナリオとして選択し、それに適した
行動を取ったことになります。

そして、実際に下がりました。メインシナリオが実現したことになります。

上にも述べましたように、重要なのは次の行動をあらかじめ決めておくことです。
C1,C2,C3が実現したときに、自分がどうするのかを具体的に決めておくことです。

たとえば、その後C1のように上昇してしまったら、損切りが必要になる
かもしれません。
C1がどれくらいの値位置まで上昇したら切るのか、あるいはCall自体の価格で
切るのかをあらかじめ決めておきます。

想定パターン_10_New_R.jpg




また、その反発が損切りするほどでなかったり、持ちあいに移行したら
Call売りをホールドですが、それはC1もしくはC2ですね。

想定パターン_09_New_R.jpg

想定パターン_08_New_R.jpg




さらに、続落するというのがC3です。そのときは、21000Call売りを決済して、
20250Call売りに乗り換えるという判断も想定できます。

もし、下落幅が大きく急激であれば、反発を見越して、Call買い+Call売りを
時間差で(あるいは同時に)組み合わせるのも一つの方策です。

想定パターン_02_New_R.jpg


上記の説明は、メインシナリオの「下落」が実現した場合ですが、当然ながら
メインシナリオが実現しないこともたびたびです。
AやBが実現した場合の備えも、上記と同じく必要なのは言うまでもありません。
面倒かもしれませんが、同じように準備します。


これらがすなわち、先を見越したルーティンです。

どんな具体的対応策を講じるのか決めるのが最初は難しいかもしれません。
しかし、よい方法があります。

勘のいい方はもうお気づきかと思います。
勝っているトレーダーの売買履歴を整理することで簡単にその方法は
見つかります。

勝ち方・負け方を分類した一覧表があれば、過去においてどのような対応を
してきたかがわかりますものね。


ただし、難しい問題があります。
どれをメインシナリオにすえるのかの判断基準であったり、どんな具体的
対応策を実行するかの基準です。

勝っているトレーダーの履歴を見ても、残念ながら画一的な基準はありません。
こればかりは多くの相場を見て、体感して、覚えていくしかありません。

あるいは、勝っているトレーダーの履歴をしっかりと読み込んで、元の履歴を
目にすることなく、紙上に再現する訓練をするのがよいと思います。

将棋やチェスの棋譜を盤面に一手ずつ並べていくのと同じです。

やってみるとわかりますが、かなりきついです。
労力としてたいへんだというのは当然ですが、
「ええ!ここでこんなことをするの?!」
なんていう、今の自分では許容できない判断がけっこうたくさんあるからです。

いくら勝っている人の思考を身につけるためだからといっても、耐えられるか
どうかとなると別問題ですからね。

A 精神的になじめなくても、ついていく。
B 自分なりにアレンジする。
C 諦めて他の人を探す

このどれかを選択することになります。
自分はAを選んだつもりでしたが、結果的にはBになっています。
完全コピーというのは、意図しても達成するのは難しいです。
しかし、最初から安易にBを選んでいたら、うまくいったとは思えないのです。
(勝っている人がやらないことは、やらない。これも重要ですよね。)

ただ、こういう葛藤自体がトレードの難しい部分なので、それを集中的に
訓練できるメリットは大きいと感じています。

お金を失うことなく、経験値を高める方法は、ほかにあまりありませんからね。

このあたりのリアルな事情は、やってみないことにはわかりにくいので
深入りは避けます。
ご興味があったら、ご自身で試してみることをおすすめします。




1.過去の事例(シナリオ)研究 → 勉強 でこなす

2.実際の相場への適用 → 経験 による判断=腹を決める


こんな図式が成り立つと考えます。




また、こうしたシナリオ作成は実はメンタルの強化に直接つながります。

トレードにおけるメンタルは、次の2つを満たすことで維持できるからです。


1.状況を把握できる

2.どうなっても対処できる


上述のように、あらゆる可能性を想定し、それら一つ一つに具体的対応策を
講じるルーティンを実施していれば、想定外のことは原則として起こりません。


特別なメンタルトレーニングの効用を否定するつもりはありませんが、
「自分は何があっても対処できる」心から思えるならば、落ち着いたメンタルは
維持できるものです。

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勝てるトレーダー 1 [トレーダー]


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トレーダーをやるからには、勝たねばなりません。
勝てないトレーダーなど、おいしくない料理と同じで存在意義がありません。


問題は、どうやったら勝てるようになるか?

です。



わたし自身にとっても、これは重大な問題でした。
とにかく、勝てませんでしたし、勝ったとしてもそれが継続しない。
いくら初心者とはいえ、先行きに明るい展望を持つことはできませんでした。

初心者の考えそうなことは全部やってみました。
まず、書店に並んでいる書籍を片端から読んでみる。
パンローリングの書籍をアマゾンで購入し読む。
(あれ、高いですよね! しかも、翻訳が読みにくい。笑)

証券会社のセミナー(無料)に参加する。

インターネット上で販売されている情報商材を購入する。
有料のセミナーに参加する。

メンタル面に欠陥があるのではないかと、「引き寄せ」というキーワードに
魅力を感じて、そんなセミナーにも行きました。

・・・・・・・・・・・・・・まあ、ことごとく、役に立たない。笑

よく、諦めなかったものです。
自分の場合、どんなことをしても海外で労働ビザなしで収入を得られるように、
なりたかったので、諦めるという選択肢がなかったからなんでしょうね。


そんなこんなしているうちに、ひょんなことから継続的に勝っている、
ある個人トレーダーと知り合う機会を得ることができたのです。

ほとんど、僥倖みたいなものです。


そして、彼のトレード履歴をもらえたこと!

これが運命の転機でした。

負けているのに、自分の方法に固執するのは明らかに間違っていますものね。
なぜその違いが生まれるのか、自分と比較すればいいのです。



それからというもの、彼のトレード履歴をいろいろな観点から分析しました。
手法はきわめてシンプルで、市場にに転がっているごくごくわずかな
優位性をこそぎ取るものでした。

しかし、重要なのは、その手法を個別の局面にどのように適用するのか、と
いうことでした。
概念として手法を理解しただけでは、ほとんど役に立ちません。

野球にたとえると、バッティングを教えるのに、
「ピッチャーが投げてきたらな、それを、こんな風にカキーンと打てばいい」
なんて言われたって、ほとんど理解不能です。

個別の場面に適用する際、どのような観点を持ち、実践するのかが
具体的にわからないと使えません。

履歴分析は、これを明らかにしてくれます。
数を重ねると、ある種、彼の息づかいめいたものさえ感じ取れるほどです。

この観点が具体的にわかったことは、きわめて大きな収穫でした。
そう、「具体性」こそ命です。


また、勝っているトレーダーであるはずなのに、負けも多いこと!
相場の読みもやたらに外しています。笑

しかし、それでいて最終的には勝っている。

すべてのトレードにおいて勝つことは不可能なのだから、トータルで
勝てばよいと頭でわかっていても、実際にそれを見ないとリアルに
感じられないものです。

負けを引き受ける。

これはかなり難しいです。
負けが続くと、その手法自体に疑いが生じてしまうからです。
しかし、トレード履歴はその疑念を払拭してくれます。
ちゃんと繰り返せば、最終的にはプラスになっているのですからね。


たぶん、この方法(トレード履歴の分析)以上に有益なのは、
勝っているトレーダーと同じトレードを同時刻に行うことだと思います。
もちろん、資金量の問題とか本業の仕事との兼ね合いとかありますし、
その人をどれだけ信頼できるかがカギになりますし、相手にも負担に
なりますから、ハードルは高いですが。



履歴を分析していくと、勝ち方・負け方の分類ができます。
いわゆるパターンが見えてきます。

指し値にかかったから利益になった、逆指し値にかかったから損失になった、
というだけの理解でいたら、永久に負け組です。笑

例えば、個別トレードごとに日足、4時間足、1時間足、15分足の記録を残し、
それらを比較する、などという方法もあります。
どんなやり方がよいかは一概に言えませんが、何らかの観点でそれらの
個別トレードを分類・整理します。

少数では意味がありません。かなりの数を集めないといけませんから、
膨大な手間がかかりますが、やるだけの価値があります。
そして、これはシナリオ作りにつながります。

長くなりましたので、続きは次回で。

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「シンプル」についての勘違い [トレーダー]


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トレードに関して、「シンプル」という言葉がよく勘違いされています。

その一例として、
「シンプルなトレードとは、単純なルールに基づいて行うもの」
というものです。

たしかに、必要以上に複雑なルールで執行するのがよいわけではありません。

しかし、相場の世界の本質は「変化」です。
常に新しい相貌を見せ続けています。

千篇一律の機械的なトレード方法は、原理的に機能し続けるはずがないのです。

料理がよい例えです。
まずは、よいレシピは必要です。
しかし、同じレシピを使用しても、誰がつくるかで違う味になります。

なぜか?

料理の味を決定するのは、当然ながら単にレシピではないのです。

材料の素性・鮮度、包丁の選択・切れ味・切り方、鍋の選択、
加熱するときどのような熱源を使うか、火加減の調節、
あるいは、下こしらえの出来、盛りつけの工夫

さらに、季節や食べる相手によって味付けもアレンジする・・・・・・・

レシピには表現しきれない項目がたくさんあります。

料理は複雑です。
しかし、複雑なのは料理に限りません。
この世界はもともと複雑です。

複雑であるからこそ、実は、無意識に行動できるレベルまでスキルを習熟させるのが
重要なのです。

最初はこれらの項目について、一つ一つ意識的に判断し、執り行うことになります。
おそろしく手間がかかり、精神的にも大きな負担となるはずです。

初めてゴルフクラブを握った初心者が、スイングの仕方を教わったときに
そのあまりの不自然さに驚くのと似ています。

しかし、その方向にしか成功はない。
初心者の感覚ではなく、それがその世界では合理的な行動なのです。
無駄な反発はあきらめて、その練習を繰り返します。

やがて、無理がなく、無駄がなく、ムラのない合理的な行動が
無意識のうちに遂行できる。

誰が見ても単純に理解できることや、機械的なルールに基づいて執行することは
あまり価値のある「シンプル」ではありません。
実際、そのような手法で勝ち続けている人はどこにもいません。
(まあ、それで勝てるならば、世界中から貧乏人などいなくなります。笑)

その世界で合理的な原理に基づいた行動が無意識に実行できる。
つまり、習慣化です。

スキルを習熟させ、無意識のうちにその世界の原理原則に基づいた合理的な行動を
実践できる。

これが、わたしの考える「シンプル」です。

価値のある「シンプル」とは、外にあるのではなく、その人自身の中にある。
属人的な特性といっていいかもしれません。


なお、相場の世界の本質は「変化」です。
したがって、そのスキルは永久に機能するとは限らないので、アップデートし続ける
学習も必要です。

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専業トレーダー [トレーダー]


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専業トレーダーというと、大金を稼いでいるというイメージがあります。

それだけに、高級車を乗り回したり、海外のリゾートで豪華な休暇を過ごしたり、
タワーマンションの贅沢な暮らしぶりだったり、そういうものをエサに
商材を売る人たちはたくさんいます。

こんな幼稚な仕組みにのせられる人はさすがに少ないと思います。
しかし、好きなことを仕事に出来るとか、会社に束縛されずにすむとか、
スーツを着て満員電車で通勤しなくてもすむとか、そんな期待はできますよね。

たしかに、豪勢な生活は出来なくても、一日の大半の時間を会社の仕事に
注ぎ込む必要はありません。
その点は悪くありません。

デメリットとしてあげられる、不安定な収入、社会的地位がまったくない、
確定申告の手間暇などは、専業トレーダーを目指す人にとっては覚悟の上でしょう。

実は、あまり意識されていない大きな課題がほかにあるのです。

先ほど「不安定な収入」と書きましたが、不安定どころかほとんど稼げない
時期が不定期でやってくることです。

トレードとは、何らかのリスクを取り、その代償として利益を獲得する行為です。
もっとも単純な例として、「株を買う」というのは、配当ねらいは別にすれば
その株価の下落リスクを取り、値上がりに「賭ける」行為です。
ギャンブルと異なるのは、過去データから推計できる期待値プラスの方法で
あることです。

ただし、あくまで、過去データと同じような相場つきのときに、過去データと
同じような反応を相場参加者がしていたときに、その手法は機能します。

つまり、過去データと異なる相場つきになったり、相場参加者の反応が違ったり
したら、その手法は機能しないわけです。
(厳密に言うと、相場の場合、常に新しい状況が生み出されていますから、過去が
単純に繰り返されるなど原理的にあり得ません。参加者の反応も同様です。
でも、これに言及するとさらに複雑になるので、今回は割愛です。)

機能しなければ、利益につながらないのは当然の帰結です。

対応策として、

1.こんな「冬」をしのぎ切る資金力を維持する

2.マーケットから退場しないですむようなリスクコントロールをする

3.その手法だけに依存しないような複数の手法を持つ

4.副業を持つ (笑)

ざっと考えても、こんなほうほうがありますよね。

やっかいなのは、「冬の時期」がいつ終わるかはわからないところです。

ニューヨークダウと日経平均を比べるとすぐにわかりますが、
ダウは基本的に右肩上がりです。

乱暴な言い方をすれば、買って放置していれば資産は増えたのです。

これが日経平均のようになってしまったとき、その手法はもはや通用しない
のです。

もとと同じように戻ってくれればいいのですが、いつ戻るのかは誰にも
わからない。

そうなると、1や2は当然として、3や4を備えるのがよりよいことは
明らかです。
(副業として、会社員になる、なんてのも一つの選択です。笑)

常に勉強して相場の変化に対応できるようにする。
可能であれば、トレード以外の収入も得られるようにする。



稼げないときの辛さは筆舌に尽くしがたいです。

これまでうまく機能してきた方法が結果を出さない。
それは一時的なことなのか、それとももはや当分うまくいかないのか?
新しい方法も併用すべきか?
併用して、両方ともダメだったら、どうするか?

焦燥が継続して、夜も眠れなくなります・・・・・・・・・・・


その時点でのスキルが、今後も継続して機能する保証はまったくないのです。
いったん稼げるようになったとしても、来年も稼げるかどうかは分からない。
まして、再来年などなおさら分からない。

会社員が楽とは言いません。

ですが、会社が存続し、自分もまたある程度の成績を継続できれば
将来の見込みも立てられるのとは、やはり違うと言わざるを得ません。

専業トレーダーの場合、相当意識的にスキルアップを目指し訓練を継続する
以外に、生き残るのは難しいです。

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トレーダーの覚悟 [トレーダー]


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昔からの友達からメールが届きました。

----------------------
いよいよ秋らしい陽気になってきた。
食欲の秋だね。

オーストリアは内陸だから、日本に帰ってくるとスーパーの魚屋さんが
素晴らしく品ぞろえがいいと、大分前にメールで聞いたけど

今はどこでも日本食は食べることはできるんだろうけど、日本食風というか
なんちゃってというのもあるし、当然流通費が転嫁されて、いい値段になるからね。

でも、日本の食材、調味料はどこの国でも買える時代になったからね。
便利な時代になったもんだ。

だが、**が移住するのは前から言っていたから、それを実現させるエネルギー、
準備に感服です。
では体調に気をつけて

ではまた

----------------------

ヨーロッパの日本食は残念ながらわれわれ「ねいてぃぶ・じゃぱにーず」が満
足できるレベルではない。

値段が高いのはやむを得ないだろう。
しかし、大半のお店が中国人か韓国人が経営しているのだ。

彼らにとって重要なのは、質ではなく、儲かるかどうかだ。
いろいろな店を試してみて、痛感させられた。

だからといって、日本人が経営している店に行くかと問われると、そんなにコ
ストをかけなくてもいいかな、となってしまう。笑

ヨーロッパの地場のものでいいではないか!となる。
自分自身がそれほど日本食にこだわりがないからなのだろう。



たしかに、「エネルギー」がもっとも重要だ。
移住自体は別にたいして意味のあることではない。
しかし、何かを達成するエネルギーは重要だ。

たぶん、それがあったからこそトレードで稼げるようになったと言える。

何しろ、トレーダーというのはいったん稼げるようになったとしても、永続性
などまったく保障されていない。
飛行機が燃料を補給しない限り飛び続けられないように、永続的なメインテナ
ンスが必要だ。

もし、航空会社に例えたとする。
すると、それは燃料しかり、機体整備しかり、路線選択しかり、ライバルに目
配りをしながらのマーケティングしかり・・・・・。
まだまだたくさんの要素があるだろう。

資金の少ない個人トレーダーは弱小エアラインと同様で、わずかな手抜かりで
あっという間に破綻する。

いわゆる、Going Concernに疑義がついてしまう。

毎年、ギリシャやスペインの海辺のリゾート地に行くけれど、周遊型の観光で
はなく、一カ所滞在型の過ごし方をするのも、これが原因だ。

毎日、必ず定時に相場をチェックする。
おおむね現地時間の明け方で間に合うが、必要なときには夜中の2時にPCに向
かう。その時刻が東京市場の寄り付きだからね。

したがって、宿を取るときにも、ネット回線の安定性が最優先だ。
結果として、5つ★のホテルになりやすい。

バカンスでもそんなスタイルだから、必然的に昼間はのんびりしたい。
ビーチやプールサイドで、ビールを飲みながらひっくりかえっているのは、別
に伊達や酔狂ではない。
前夜の疲労回復や、今夜の仕事に備えるためでもある。

そんな制限を受けながらのバカンスだし、そのなかでの健康管理だから、けっ
こうきついものだ。
しかし、それは自分が選んだ生活だ。甘んじてそのなかでやっていこうと思っ
ている。

------------------------

たしかに、「エネルギー」なんですよね・・・・・・


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トレードにおける結果とプロセス [トレーダー]


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日経平均の上昇が依然止まりません。
もう、どうにもなりません・・・・・ 
笑うしかないです。(T-T)


さて、トレードにおいて、「結果を出すこと」と「プロセスをつくること」の
どちらが重要か。
非常に難しい問題です。

トレーダーは稼げない限り、トレーダーであり続けることはできません。
トレーダーに限らずビジネスの世界においても、利益を獲得できなければ
その事業を継続する意味はありません。
また、よい結果は人に自信を与え、喜びをもたらしてくれます。
結果を出すことが重要なのはいうまでもありません。

しかし、結果が出せればそれで十分とは言えないのも真実です。

プロセスが準備不足であったり、多少甘かったりしたときでも、
何かしら結果が出てしまうときがよくあります。

そうしたときの結果は要注意です。
そこで安心してしまうと、次に思わぬ落とし穴にはまってしまうことが
往々にして起こります。

結果におごることなく、足らなかったプロセス、甘かったプロセスを見直し、
次に向け気を引き締めてスタートすることが必要です。

つまり、
「結果はウソをつくときがあるが、プロセスはウソをつかない」
ということです。

特にトレードにおいては、たまたまよい結果が出てしまうことなど、
珍しくもありません。

したがって、好ましい結果を出すために何が不可欠かといえば、
それはプロセスをきちんとつくることです。
プロセスをいい加減にして、たまたまよい結果が出たとしても、
それはまぐれであって再現性・持続性がありません。

結論が出たようです。

1.よい結果を出すことは、当然ながら重要である。

2.しかし、その結果を分析して、適切なプロセスに則ったよい結果で
あるのかどうかを確かめる必要がある。

3.きちんとした裏付けのあるよい結果であればそれでよし、そうでなかったら
その結果に慢心してはいけない。

4.結果に関する評価基準に関しても、毎月勝つ、毎週勝つ、毎日勝つ、という
ような一足飛びに高い基準を適用するのではなく、1年でトータルで勝つ、
半年間でトータルで勝つというように、目標を小刻みにステップアップさせて
いく。

特に、勝てないトレーダーの場合、そもそもプロセスが安定していないことが
多いので、まずはプロセスを重視するのが効果的だからです。
あまりに結果にとらわれないようにするために、最初はプロセスを重視すべきです。

野球の投手が、結果を恐れるあまり、腕が縮こまって練習の時のような
のびのびとした投球フォームで投げられないのがよい例です。

打たれるかどうかという自分ではコントロールしきれないものに拘泥せずに、
適切な投球フォームを意識すべきなのと同様です。


みなさんはどのようにお考えですか?



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あるトレーダーの日常 [トレーダー]


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ここ数日は日経平均の上昇は、なかなかにすごかったですね!
しかも、FOMCでもドル高が進みました。
相場が活気づくのはいいのですが、忙しかったです。

通常はもっとゆとりのある生活をしています。

午前5時起床
まずはスカイプでヨーロッパにいる妻とおしゃべり。
あちらはちょうど夜なので、ほぼ家にいるので都合がいいのです。

次に、朝食を食べながら、モーニングサテライトを眺めます。
テレビ東京を視聴することが多いために、個人的にも親しみを
覚えてしまいます。

女子アナ人気の要因もだんだんわかってきました。
たしかにきれいなひとが多いですよね。
そして、本質はどうであれ、知的な雰囲気は保っていますし、
服装も妙に目立つわけではないけれど、細部まで配慮が行き届いている。

嫌いになる要素が徹底的に排除されています。

まあ、こんなことはどうでもいいのですが、今朝はグリーンスムージーと
ゴールデンキウイを食べ、日本茶を飲みながら、FOMCについての解説を
聞きました。

今は午前7時過ぎですが、これからゴミ出しをすませたら、あらためて
オプションのシナリオを確認します。
FOMC発表時の動きで逆指し値注文が約定していますので、今更特に
新しく行うべき対処はない予定です。

したがって、9時の寄り付きを確認したら、スーパーマーケットに買い物に
行きます。
その後、ジムで定例の運動をこなすと、ちょうど昼食となります。

食事とシャワーの順番は気分で変わりますが、いずれにしろ、午後は
30分前後昼寝です。ひょっとすると、1時間ぐらいに伸びるかもしれません。

目が覚めたら、トレードデータの整理と分析・考察といういつもの学習を
こなします。

すると、いつの間にか夕方になるので、またも近所のスーパーに行きます。
買い物など1回ですませられるのですが、外に出る機会が減ってしまいますので
気分転換のためにも回数は減らしません。
在宅勤務の方にはわかってもらえるかもしれませんが、PCに向かい合うだけの
生活ですから、あまりに単調で退屈です。

試食コーナーのおばちゃんとのどうってことのないやり取りでもなかったら、
一日のうちにほとんど対面ではしゃべらないということもありますので、
スーパーへのお出かけはなかなかに貴重なのです。

夕食・入浴とすませれば、あとはドライヤーで髪を乾かしながら、テレビを
眺めます。
ここのところ、Dlifeの海外ドラマを見ています。ほとんど録画です。

これで一日が終わります。

自分で書いていても、あきれるくらい単調です。笑

20歳の頃、ダムの管理人にあこがれたことがあります。

実際の業務は知りませんでしたが、おそらくたった一人で山奥の住居に
住み、誰ともしゃべらずに所定の業務を淡々とこなす。
日が暮れる頃にはテレビでも見ながら、一人でビールを飲む。

こんな生活を想像していました。

似たり寄ったりの日常生活を実現していますが、だからといってそれが
特に幸せとは思えないです。
もちろん、不幸ではないのですが、
肝心なのはこういうことではないんですよね、きっと。

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稼げないというのは [トレーダー]


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今の自分というのは、過去の自分が選択した行動の結果です。

したがって、今の自分の前に立ちはだかる課題は、過去の自分が
解決できなかったものです。




「稼げない」という現実が存在するとしたら、

1.過去の自分が選択した行動の結果

であり、かつ、

2.過去の自分が解決できなかったまま、現在も残っている課題

です。



稼げるようになりたいのであれば、どうしたらよいか。

もう、明確ですよね。



それは、過去の自分が解決できなかった課題であり、継続して取り組んできた
努力では今後も解決できないのです。

もっと、はっきり言ってしまえば、
ある努力を続けて結果が出なければ、その努力は問題解決の鍵ではないと判断すべきなのです。


埋没コストが気になりますが、成功できなければそれらを気にしてもしかたないので、
まずは成功を目指すべきです。

つまり、今の自分が日常的に行っているのとは異なる行動に取り組むのが、もっとも
合理的な判断なのです。

結果の出ない努力を継続するのは、ただの怠惰です。


追記(付け足します)

ちなみにこの考え方がきでる人間は、1割くらいだと言われていますが、
個人的には5%くらいだろうと感じています。

世の中の人の大半が、なにかいい話や為になることを聞いても
「行動しない」と言われていて、残りのごく少数の人たちのみが、
自分にとってプラスになることであれば、すぐに行動にうつしているとよく聞きます。



では、気づきを得て実際に行動した場合、どうなるか。

今までの価値観や考え方がガラリと変わり、世界そのものの見え方も一変するという
メリットがある反面、「気づいてない側」の人たちとたちまち話が合わなくなります。

稼げるトレーダーが、稼いでいる人からその手法を教えてもらえば稼げるはずだと
思い込んでいる駆け出しのトレーダーと会話をしていても、話はまったくかみ合わない
のです。

重要だと思うポイントが全然異なっているから、当然ですよね。
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天邪鬼 [トレーダー]


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稼いでいる人間とうまくいっていない人間を比較するのは、非常におもしろいです。


両者に共通しているのは、現在のやり方のみならず
生活スタイルもそのまま維持したがる点です。
現状を維持したがるのは、人間にとってごく自然な感覚なんでしょうね。

成功している人たちが変えたがらないのは合理的判断です。
しかし、うまくいっていない人たちにとっては理屈に合わない判断です。

変えないというのはただ単に儲からないというだけでなく、儲からない
スタイルを強化し続けるという悪循環です。

うまくいっていないというのは、今のスタイルを継続してはいけないという
明白なサインなのだから、新規スタイルに変更しないまでも現在のものは
即刻停止するのが合理的です。少なくとも、儲からないスタイルが強化される
ことだけは避けられます。

さらに、トレードに関していうならば、最も貴重なリソースである時間が
失われることが痛いです。



それにしても、FXを軸に勉強してきた人たちにはオプションを伝えようとしても、
なかなか敷居が高いらしいです。
みんな、「?」という反応を示して、そこで終わってしまいます。笑

きっと馴染みにくいのでしょうね。

実際自分のことを振り返ってみても、1年くらいはデータ整理・分析を繰り返して
いるだけで、身体に入ってこないまま過ぎてしまった気がします。
しかし、それにもかかわらず継続したことが今につながっているのだと思っています。

今週末の土曜日には、またトレーダー仲間が集まって酒を飲むことになっています。
儲かっている人、そうでない人、いろいろな人が参加します。

今回も、儲かっていない人たちをよく観察してこようと思っています。

もし、彼らの思考スタイル、トレードスタイル、生活スタイルと同じものが
自分の中にあったら、それ排除するためです。笑

そんな共通項は危ない兆候ですからね。

うまくいっている人を徹底的にまねて、うまくいっていない人たちと同じものが
自分の中にあったら排除する。

これ、すごく効果的です。
タグ:天邪鬼
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麻雀とトレード [トレーダー]


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知り合いのトレーダーと飲んでいると、麻雀が好きだというのをときどき聞きます。

リアルな麻雀自体は、おじさん主体の遊びになっていて、若い人たちはあまり
卓を囲むことはないようですが、オンラインの麻雀は若い人たちにも意外なくらい
人気があって、驚きました。

以前にも書いたような気がしますが、麻雀とトレードとはかなり共通点があります。

麻雀は運だ、などとよくいわれますが、運だけでは勝てないのが麻雀です。

戦略・セオリーを理解して、適切に対処できるかどうかがカギです。



つまり、

1.ゲーム開始時に配牌を眺めたら、どのような上がり手を目指すのか見通しを
たてる。

2.それに向けて、基本的な牌効率に基づき、また他家のねらいに関して注意を
払いながら、手作りをしていく。

3.目指す上がり手も単一のシナリオではなく、複数準備しておき、状況に応じてそれらから
しぼりこんでいく。



こういう手順は、まさにトレードと共通します。
(特に、オプションはそっくりかもしれません。)


どんなに理想的な配牌から、理想的な先制の良形リーチをうっても、後からの
悪形リーチに負けることも珍しくありません。

しかし、麻雀の強い人たちは、確固たる戦略や技術を身につけていますので、
自分さえ適切にコントロールしていけば、運さえも味方にしてトータルで勝てることを
その経験から知っています。

したがって、不幸にして負ける局があっても、気落ちすることがありません。
また、初心者からすると大きめの資金を投入することにも躊躇しません。


不完全情報ゲームであるという点も共通しています。

囲碁や将棋、チェスなどは、すべての駒や石がわかっています。
自分が取った駒も相手にわかるようにしておかなければいけませんし、3枚目の
飛車が突然現れることもありません。笑

しかし、麻雀では相手の手の内は隠されています。
自分の手牌と場にさらされた捨て牌から推測するしかありません。
(さすがに、5枚目の牌が出現することありませんが。)


常に複数の可能性があるので、相手のねらいに関しても複数のシナリオを想定すべきです。
自分の方針でさえ、ツモしだいで複数シナリオのなかから徐々に決定されていくのですから、
当然といえば当然です。

明日の値動きどころか、場合によっては5分後の動きさえわからない市場に
対するトレーダーと、本当に酷似しています。

今はオンラインで無料ゲームとして試せますので、経験されていない方、
いかがでしょう?
短時間でトレードと共通する思考方法を体験できます!
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