勝っている人に学ぶ意味 [学習方法]
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交際は百害あって一利なしです。
トレードで勝てない人たちは、みな凡庸です。
そういう人たちと、友だちづきあいをするのは問題ありませんが、
トレードに関わる領域でつきあうには、注意が必要です。
十分に注意を払っていないと、彼らの凡庸さを自然と受け入れて
しまうからです。
他人の凡庸さを受け入れれば、自分も同様に凡庸になります。
友だちづきあいでは、凡庸さは短所とはなりません。
凡庸さは理解が容易です。
理解し合えるのは、悪いことではないですよね。
しかし、トレードではまったく別です。
理解し合えない部分がたくさんあります。
成功者としての重要な要素は、勝てない思考方法や行動には
絶対にたてつくこと。
何が何でも、認めたり受け入れたりしてはいけません。
共有や共感が必ずしも善とはなりません。
世の中の人たちは、大半が常識的です。
常識的とは、凡庸と紙一重です。
ということは、つまり、つきあいを減らすとトレード人生は向上する
わけです。苦笑
では、トレードという分野でどんな人たちと交際を継続すべきか?
言うまでもないことですが、実際に勝っている人との交際です。
勝っていない人ばかりが集まっている場所に参加しても、無意味です。
問題解決を達成したことがない人から、有益な助言を得られるはずが
ありません。
見分ける方法はシンプルです。
勝てていない人たちの提案は、具体性に欠けます。
自分自身で実際にやれたわけではないので、当然の成り行きです。
概念のみで、具体的な方策に落とし込めていない人たちから
有益なヒントやアドバイスをもらえるはずがありません。
以上、あくまでもトレードという領域でのつきあいです。
友人同士のつきあいは別です。
トレードという実利的な分野とは異なる価値を持っています。
いくら稼いだとしても、友人のない人生は無味乾燥です。
この切り分けを正確に行うことが大切ですね。
オプショントレードの難しさ [相場観]
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実際のところオプショントレードには難しい点がたくさんあります。
なかでも、あまりにもたくさんの戦略とポジション移動方法が存在している
ことが最大の原因かもしれません。
当然ながら、それらには明確な優位性の差というものはありません。
稼いでいる人たちはリアルトレードに即したノウハウを持っていますが、
自分が苦労して身につけたスキルを初心者が理解できるようにかみくだいて
説明したりしません。当たり前ですよね~笑
職業トレーダーの世界であれば、先輩トレーダーが後輩に教えますが、
おそらくそれ以外の場所では行われていないと思われます。
一般の人たちが勉強しようとしたとき、書籍やセミナーを活用することに
なりますが、「オプションとは?」というような基礎的な内容にとどまるか、
あるいは売りを主体としたいわゆる必勝法に流れていくか、ほぼいずれかです。
これらはある意味やむを得ないところです。
理論的な学習に手を付けると、数学や金融工学を駆使するきわめて難解な
数式が出てきます。
数式を解かなくてもリアルトレードはできますが、「ボラティリティ」のように、
いくらややこしくても正しく理解することが生命線ともいえる中心的な概念も
あります。
それなのに、初心者に教えてくれる場はほとんどないのですから。
これはオプショントレードに限らず、トレード全般にいえることです。
まともに教えてくれる人がいない・・・・・・
それを考えると、暗澹たる気持ちになります。
※「ボラティリティ」は、日経平均の確率分布を簡単に定義するうえで非常に
便利な変数です。
しかし、たいへん困ったことに、客観的に正しい確率は金融市場だけでなく
この世界にはほとんど存在しません。
つまり、そのままでは使えないのです。笑
どうにか折り合いをつけることになります。
ここがノウハウなわけです。
実際に稼げている人の売買履歴を分析することが必須であることは
ご理解いただけると思います。
これからも折に触れて繰り返しますが、実際に勝っている人たちの
履歴分析は裁量トレードの場合、もっとも重要な学習です。
独学で取り組むのは、医学部で学ばずに外科手術を独学でマスター
しようというのと同じ暴挙です。笑
【要点】トレードの訓練とメンタル (補足) [学習方法]
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いただいています。
トレードで勝てるようになるためには、唯一ではないまでもきわめて有効な
方法の一つだと確信しています。
しかし、実際に取り組まれる方は非常に少ないようです。笑
トレード履歴を提供してくれるトレーダーの方を見つけるのが難しいとの
ことですが、ちょっと努力すればいらっしゃるものですよ~
(もちろん、無料というのはむずかしいですが。)
あと、トレード履歴からその動きを再現するのがオプションではかなり
煩雑になるので面倒くさくて、とても継続できないという本音も、
うかがいました。たしかにわからないではありません。
でも、勝てるようになる学習・訓練ですから、ここはひとつ腹をくくって
「やるぞ!」
と決断してもいいところではないかと思います。
そして、決断したら、何が何でも継続する。
このセルフコントロール(自制心)こそが、成功のカギですものね。
自制心といえば、「マシュマロテスト」は有名な実験です。
今から40年以上前のアメリカのスタンフォード大学で、マシュマロテストは
行われました。対象は、当時4歳の子供達186人です。
子供たちは1人ずつ教室に通され、椅子に着席します。
机の上には1つのマシュマロが置いてありました。
実験者は子供にこう伝えます。
「私はちょっと用事があるので、部屋を出るね。
このマシュマロは君にあげるけれど、私が戻ってくるまで食べるのを
我慢していたら、マシュマロをもう1つあげるよ。
でも、私がいない間にそれを食べたら、2つめはないよ。
じゃあ15分したら戻ってくるね」
子供たちはマシュマロを前に、どう行動したか?
結果は、3分の2の子はマシュマロを食べ、3分の1の子が食べずに
待っていました。
この実験者はその後、あることに気づいたのです。
4歳のときの「食べる」「食べない」の決断が、その子の将来にも
引き継がれているのではないか。
18年後、つまり、その子たちが22歳のとき、追跡調査が行われました。
すると、予想通り、次のような相関が見られたのです。
4歳のときの自制心の傾向は、18年後も続いていました。
マシュマロを食べた子よりも、食べなかった子の方が学業成績が良かった。
そして2011年(45歳のとき)、さらなる追跡調査が行われましたが、
なんとこの傾向が人生の半ばまで続いていることが分かりました。
またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、
マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていることや、
さらに両グループ間では、大学進学適性試験(SAT)の点数には、
トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められるなど、顕著な結果が
出たとのことです。
------マシュマロ・テスト 成功する子、しない子 (早川書房) より引用------
数がわかる、字が書けるなど、IQなどで測れる力を「認知的能力」と呼びますが、
IQなどで測れない内面の力を「非認知的能力」と呼ぶそうです。
具体的には、
◎目標を達成するための「忍耐力」「自制心」「目標への情熱」
◎他者と協力するための「社会性」「敬意」「思いやり」
◎情動を抑制するための「自尊心」「楽観性」「自信」
などが含まれているとされています。
人生を成功に導くうえで重要だと考えられている日認知能力の一つが
自制心です。「マシュマロテスト」でも、みごとに該当していますね。
自制心は、筋肉のように年齢には関係なく、いつでも鍛えられると
言われています。
反復と継続が効果的なのです。
スクワットやベンチプレスのように、繰り返し継続的に実践すれば
向上します。
つまり、先日掲載した記事のような学習・訓練を実践することで、
トレードに関する能力が向上するのみならず、人生での成功もまた
おのずと約束されるという、実にウハウハな選択なのです。 笑
つまらない情報商材を購入したり、高額なセミナーに行くのではなく、
地道な学習に取り組むという決心をするのはいかがでしょうか?
オプショントレードのお誘い 5 売りの誘惑 [相場観]
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トレード回数はわずか2回ほどで、利益は約54万円でした。
7月限もそうでしたが、ここのところ非常に小さい利益にとどまっています。
これにはきちんと理由があります。
オプションの売りを中心に据えていますので、もともと利益は少なくなる
というのがあります。
突然大きく動いたときに、それまでの利益をはき出すだけでなく、場合に
よっては市場から退場させられる危険もあるために、ヘッジとして買いを
組み合わせているのが、その大きな理由です。
特に、これだけボラティリティが低いときにはなおさらです。
利益そのものだけでいうならば、売りだけでやればこの3倍ほどになります。
しかも、勝率がとても高いので常習性があります。笑
初めて知ったときには、目の前がぱあっと明るくなったのを覚えています。
しかし、これはロシアンルーレットをやっているようなものです。
売りのみで生き残ったトレーダーはほとんどいないと言われています。
いかに買いや先物と組み合わせて、バランスを取っていくか。
ここに生き残るカギがあります。
どうでもいいことですが、寝室のエアコンが突然故障したので、新品と
交換しました。
工事費込みで、5万5000円でした。
これ、安いですね!
ウィーンですと、これの1.5倍くらいになります。
しかも、メーカーもよくわからない中国製です。
ウィーンの自宅には中国製の洗濯機がありますが、ときどき脱水を忘れて
くれます。笑
ランダムに発生しますので、ほとんど気分次第と変わりません。
そんな様子を見ていると、値段だけで中国製を選ぶのはためらわれます。
また、ウィーンの集合住宅の場合、近隣の住民に設置について承認して
もらうという取り決めがあります。
勝手に取り付けられないのです。
たしかに室外機はうるさいですし、熱風も発生しますから、窓を開けて
しのいでいる人たちには迷惑ですからね。
ただ、最近の猛暑がさらに続くようですと、いずれ日本のようにみんなが
それぞれ設置するようになるかもしれません。
そうなると、空気がこもりやすい中庭には耐えがたい熱気がたまるばかりに
なりそうです。個別設置ではなく、屋上設置が検討されるかもしれないですね。
オプショントレードのお誘い 4 売りの危険性 [相場観]
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相変わらず、日経平均に大きな動きはありません。
日経平均VIは低いところに張り付いたままです。
オプショントレーダーにとっては、ほとんど利益を期待できない
相場です。
つい、枚数を増やしたくなる場面ですが、それをやるのは一番
危険な場面でもあります。儲からなくても、我慢のときですね。
さて、
オプションを始めたときに、つい勘違いしやすいのが高い勝率を
得られる手法を必勝法と思い込んでしまうことです。
現物や先物、FXなどで、エントリーするたびに、逆行されて含み損に
耐える経験が多かった人ほど、放置していても自然と勝ててしまうので
喜びが大きいのです。
つまり、日経平均が届きそうもない水準のオプションを売る方法です。
ほとんどと言っていいくらい、勝てます。
毎月利益を計上できる経験を重ねますと、利益計画を胸算用するように
なります。
これが落とし穴です。
一般に、勝率の高い方法ほど、負けたときの損失は大きいものです。
特に、日経平均が届きそうもない外側のオプションほど、大きな変動が
あったときにプレミアムが盛り上がります。
東日本大震災の時、Putオプションを単純に売っていた人たちの多くが
たいへんな損失を被りました。
破綻した人たちも、当然のことながら珍しくありませんでした。
これが本当かどうかは分かりませんが、その様子はうかがえます。
http://blog.livedoor.jp/starwarosu/archives/51240606.html
日経平均と7500円のプットの価格を比較したグラフが時事.comに
ありましたので、それを引用させてもらいます。
(https://www.jiji.com/jc/ad?p=kabuopu_tokushu02_02&g=adkikaku01)
上記のリンク先に詳しい説明もありますが、かいつまんで説明しますと
以下のようになります。
3月1日時点で、6月限7500円Putには7円という価格がついていました。
これを1枚売った場合、SQ時点で7500円まで日経平均が下落していなければ
7000円の利益です。
しかし、東日本大震災が起こり、3月15日には1350円まで高騰します。
理屈のうえでは、7000円を稼ぐために135万円の含み損を計上したわけです。
そして、これも机上の理屈ですが、日経平均はこの年の6月時点で7500円
まで下落することはなかったので、このPutは無価値となっています。
ですが、証拠金がふくれあがったために、もし本当に売っていたとしたら
とんでもなくひどいときに買い戻しを余儀なくされたはずです。
あるいは、資金不足のために買い戻しさえ不可能な状況になってしまったと
想像されます。つまり、破綻です。
実際には、7000円では利益として小さいですから、10枚~20枚という単位で
売っていた人たちがたくさんいたようです。
証券会社も回収しきれず、多大なる損失を計上していました。
ひまわり証券がたちいかなくなったことは有名です。
したがって、オプショントレードで単純な売りを繰り返すと、ロシアンルーレット
のように、いつか確実に死にます。
しかも、一見安全そうに見える大外を裸で売ることが、もっともリスキーなのです。
オプショントレードに原理的に存在するかすかな優位性を生かしながら、
生き残る方法について次回から考えていきます。
タグ:売りの危険性
オプショントレードのお誘い 3 (優位性) [相場観]
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トレードをおやりになる人たちはすでにご存じかと思いますが、
何らかの優位性がない限り、それはトレードではなくギャンブルです。
ギャンブルの醍醐味を否定するつもりはありません。
生活が破綻しない範囲の金額で行っているなら、娯楽として
悪いものではありません。
その個人の趣味です。
しかし、トレードとギャンブルを混同してはいけません。
トレードには優位性が伴っている必要があります。
ヒストリカルボラティリティをHV、インプライドボラティリティをIVと
します。
優位性を一言で言うならば、IV > HV です。
これだけではよくわからないですよね。
説明を加えます。
IVは、実際に取引されているオプション価格(実勢価格)から逆算で
求めたボラティリティです。
HVは、過去データにおけるボラティリティです。
まだ、「?」ですよね。笑
例を挙げます。
本日8月1日大引け後のオプション価格から、IVを計算します。
求められた数値をAとします。
1年後に本日2017年8月1日のHVを求めたとき、その数値を
Bとします。
このとき、A > B なのです。
これはいったい何を意味しているか?
Aのときのオプション価格は、Bのときのオプション価格よりも
高いということです。
※補足-----------------------
一般的にボラティリティーが上昇すると、コール、プットともに
オプション価格は上がります。
理由は、オプションの買い方の立場から考えるとわかりやすいと思います。
ボラティリティーが上昇するということは、つまり将来の株価変動率の
期待値が大きいということです。
オプションの買い方は損失が限定される一方で、株価の上昇または下落に
よって利益が大きくなる可能性が高まります。
したがって、オプションの買い方からみたオプションの魅力が増し、
価格が上がるのです。
--------------------------
本日みんなが適正だと思っているボラティリティを1年後に振り返ってみると、
実は過大に考えすぎていたということなのです。
言い換えるならば、
本日2017年8月1日に、市場の誰もが適正だと思って取引したオプション価格を
1年後に振り返ってみたところ、実は割高であったということなのです!
割高であるならば、価格は修正される。
つまり、割高ならば、売ればいい。
もちろん、こんなに簡単に結論づけることは不可能です。
A > B がおおむね成立しているといっても、日経平均オプションが取引される
ようになってせいぜい30年の実績です。
リーマンショックは100年に一度の危機といわれていましたが、どうやら
そこまで希有な危機ではなかったようです。
本当に100年に一度の危機が起こった場合にもこの関係が当てはまるかどうかは
誰にもわかりません。
だいたいが、このような極値・テールイベントに、BSモデルのような単純な
モデルをあてはめようというのが無謀です。
もちろん、標準偏差を使う統計処理にも同様です。
ですから、単純な結論に結びつけるには慎重になる必要はありますが、
そうした事情を割り引いたとしても、
・証拠金を十分に用意する
・資金管理を保守的に行う
・買いと売りを適切に組み合わせる
という条件を守ってオプションを売り続ければ、勝てる可能性は
存在しうる、ということを示していると考えられます。
これがオプショントレードにおける優位性であると、わたしは考えています。