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午前9時のフォルクスガルテン [日記・雑感]


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午前9時のフォルクスガルテンです。
ウィーンも急に日差しが強くなり、もう日陰でないと少々つらくなりました。

ただ、陰に入りさえすれば、風は心地よく緑を眺めていてゆったりできます。
今日も一日おきのPCR検査です。
他に行ってもできますが、ここの近くの検査所であれば、終了後この庭園を
眺めながら、コーヒーが飲めます。
いつものように焼きたてのクロワッサンを食べます。
もちろん、両方とも持参していきます。

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PCR検査の結果はスマートフォンに届きますので、検査結果が出るまで検査所で
待たされることもなく、非常に便利です。しかも無料です。
検査所は市内各所にあまた設置され、自分自身で検査するキットも無料で
配布されています。

飲食店に入店したり、語学学校の授業を受けたり、職場に入るのにさえ
PCR検査の陰性証明が必要とされるのですから、このような検査体制が実施
されているのだと思われます。
その甲斐もあって、近いうちに公共交通期間内でのマスク装着も解除されそうな
見込みです。

翻って、日本の対策はかなり不十分なようですね。
自国のことですからあまり悪くは言いたくないですが、
「日本のような先進国がいったいどうして?」
と不審に思われているのは事実です。


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寝そべる文化 [旅行]


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ヨーロッパの人たちは寝そべるのが好きです。
オーストリアの人だけでなく、みんな好きだと言ってよさそうです。

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こんな風に過ごすのが好きなんですね。
だから、リゾートに出かけても、プールサイドで一日過ごしたり、
木陰で終日のんびりと本を読んだりしています。

バカンスというのは何もしないというのが過ごし方といってよさそうです。

わたしもどちらかというと観光で歩き回るよりも、一カ所にとどまる方が
好みです。すると、プールサイドにあるバーの従業員ともすぐに顔なじみに
なります。毎日何かを飲んでいるから当然そういう成り行きになります。

しかし、ドイツ人とかオーストリア人はただひたすらプールサイドのチェアに
寝そべっているだけなんですね。
本を読んでいる以外には見事なくらい、何もやっていない。
飲み物さえ、自分で携帯してきたペットボトルの水が多いです。

そんな日常がもうすぐ戻ってきそうで、すこしほっとしています。

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定期的なPCR検査 [旅行]


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オーストリアでは、職場や学校、飲食店への入店など、人が集まる場所に
入るためにはPCR検査の陰性証明が求められています。

そのため、必然的に定期的に検査を行うことになります。
抗原検査なら48時間、PCR検査なら72時間有効です。
わたしもドイツ語学校に通っているため、定期的にやっています。

みなさん、職場近辺の薬局を利用することが多いようです。
通勤時についでにやれるので、便利なのですね。

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わたしはフォルクスガルテンそばの施設を使うことが多いです。
近くにオフィスがあまりないためすいていますし、帰宅時に公園を
散歩するのが快適です。
今の季節、バラが花盛りで華やかです。

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かつて隆盛を極めた王朝が続いた国です。
建築物、美術館、公園など散歩にはうってつけの街です。
散歩自体は自分が楽しめるコースであれば、基本的に場所は選ばない
ものですが、どうせなら美しく快適な眺めがあるにこしたことはありません。

日本にもたくさんよいところはありますが、こればかりはヨーロッパの
大きな街が優れています。
もともとが街角にちょっとした広場を残す街並みがあります。
その上に、こうした大規模な公園があります。
そして、その割りに人口が少ないのですから、ゆったりとしています。
日本人としては悔しい点でもあります。






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ドイツ語学校 2 [旅行]


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これが教室の写真です。

こんな広い部屋に、わずか8人です。

明日はオーストリアの休日なので、学校も休みです。

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ドイツ語がわからないから、ドイツ語学校に通っているのですが、
その授業をドイツ語で受けています。

これ、すごく矛盾していませんか。笑

生徒が二人組でいろいろな活動を行います。
そのやり方は何となくわかるのですが、やり方を説明している
ドイツ語はまったくわからないのです。
つまり、聞き取れない。

人間というのは、言葉はわからなくても、ある程度は想像できる
ものなのですね。

言葉としてはほとんど理解できないのに、たぶんこれをやれと言っているのだと
想像できる経験など、めったにできません。

とても興味深いです。
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ドイツ語学校 [旅行]


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今、ウィーン市内のドイツ語学校に通っています。
一番初級クラスです。
コロナの感染防止のために、だだっ広い教室にたった8人です。
おそらく当局から指定された基準を満たすためだろうと思われます。

語学ですから、当然発音を習うために声を出さざるを得ません。
しかし、先生も生徒もみんなマスク装着ですから、音がこもってしまいますので
お互いによく聞き取れません。
しかも、だんだん暑くなる季節です。日本とは異なり、まだ気温は20度にも
ならないので助かっていますが、いずれ暑くもなるでしょう。
あまりよいタイミングではありませんが、思い立ったときが自分の運命だと
思っています。

さて、それはさておき、興味深かったのは生徒の顔ぶれです。

学習には自己紹介もあるので、お互いの出身国がすぐにわかります。
トルコ出身が2人、アルバニア出身が2人、イラン出身が1人、シリア出身が1人、
アメリカ出身が1人、そして日本出身がわたし。

情報をまとめると、次のようになります。
厳密には違うかもしれませんが、トルコ出身を「トルコ人」と短く書きます。


トルコ人
34歳男性(旅行会社勤務)トルコ語と英語
23歳女性(主婦) トルコ語


アルバニア人
34歳男性、27歳女性(インターネット関係の会社勤務)
2人とも、アルバニア語と英語    おそらくカップル

イラン人
33歳男性(不明) ペルシャ語とドイツ語を少し

シリア人
23歳男性(学生) アラビア語

アメリカ人
23歳女性(学生) 英語


シリア人の彼ははっきりとは言っていませんが、どうやら難民らしいです。
内戦が続く故国ではとうてい未来を描けないので、国を捨ててこちらに来たと
思われます。よく勉強していて、授業中も熱心です。

トルコ人はオーストリアには非常にたくさんいます。
トルコ人地区があるくらいで、生粋のオーストリア人が目立たなくなるほどの
存在感があります。ウィーンを離れると少なくなります。やはり、仕事のため
なのでしょうね。

23歳の女性は当地の男性と結婚したが、ドイツ語を話せないと滞在許可証が
入手できないので、そのために学んでいるようです。
旅行会社勤務の男性も、やはり滞在許可証申請が理由だと思われます。
トルコにいるよりも、こちらのほうが所得が高いですからね。

一番興味深いのは、アルバニア人のカップルです。

アルバニアはヨーロッパの中でも、もっとも理解しにくい国の一つです。

アルバニアは1970年代後半から1990年頃まで全ての国と鎖国していたようです。
第二次世界大戦では4日間でイタリアに全土を掌握され、その後独立するも
ユーゴスラビア・ソ連・中国と続いて鎖国しました。
その間他国にアルバニアの情報が入ることはなく、ヨーロッパでも謎の国として
見られていたらしいです。

世界でグローバリゼーションが展開されていたにも関わらず、日本の江戸時代に
戻ったかのような政策を進めていたわけで、その結果としてヨーロッパ最貧国
になってしまいました。
やや北朝鮮とイメージが重なります。

さらに、中国で起こった文化大革命に刺激され、1967年に世界初となる無神国家を
宣言しています。
元々オスマン帝国に支配されていたこともあり、イスラム教信者が多かったのですが、
これを力でねじ伏せて一切の宗教活動を禁止したようです。

個人的には宗教には関心がありませんが、国家レベルで統制するのには
やはり抵抗があります。

さらには、国民のかなりの人たちがネズミ講で大損をしたとかあります・・・・・・



もっと言ってしまうと、アルバニアでは明確なアジア人差別があります。
「キネーゼ」という侮蔑の言葉を通りすがりに投げつけられる例は
よく耳にします。
さすがにヨーロッパの大都市ではこうしたことは少ないですから、
あまり不快な思いをしないで暮らせます。
しかし、大都市や観光地でないところに行きますと、珍しくありません。
彼らはいったい、どんな人たちなのか?

・・・・・・まあ、こんな様々な知識や感情で彼らをどうしても見てしまいました。
ですが、こうやって個人的に知り合うと、実に気持ちのいい人たちです。
きちんと努力を積み重ね、自分たちの生活を築いていこうとする建設的な
姿がよくわかります。

難民と思われる彼、結婚して滞在許可を得たい彼女、旅行会社勤務を
継続したい彼、イランではなくオーストリアで働きたい彼、アルバニアではなく
ドイツ語圏での未来を描いたカップル。

それぞれが切実な事情を抱えて、努力している。
そんな姿、悪くないです。
しかも、努力していると、お互いを素直に認め合える。
教室の中の明るい雰囲気は、きっとそれなんじゃないかな、と思います。
自分のことに集中しているだけですが、真摯な姿は相互理解に自然とつながる。
そして、あたりの空気を温かいものにする。

たまには、世界は美しい、ですね。


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