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友からの便り [日記・雑感]


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滅多に会えない友達からもらった手紙です。

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私がいつも死に際して生意気にも他人に言っていることがあります。
それは
「最後の瞬間、最後の時だけ印象に残す必要はない」ということです。

せっかくこの世に一緒に過ごすことが出来た誰よりも大切な人との思い出を
悲しみで染める必要も自分の慙愧の念で犯す必要もないと思います。
笑いあった時間のほうがよほど多いはずです。
元気に喧嘩した時間のほうが多いはずです。
その時の記憶だけを残していけばいいんだろうと思っています。

悲しむだけ悲しんで泣いた後は、あらゆる人に亡くなった大切な人の話を
するのが自分にとって一番のリハビリですよね。

若輩者の言葉と思って読み流してください。

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最近、この意味がようやく身体に入ってきた感じがします。
素のままの自分だと、いろいろなことに時間がかかります。
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葬儀を終えて [日記・雑感]


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家族を亡くすということは、本当にこたえるものです・・・・・

母が亡くなったのは書類上4月10日(火)午前11時でしたが、実際のところは
その5分から10分前でした。

幸い、母の最期は穏やかなものでした。
透明な酸素マスクのなかで、声にならない声で二言三言つぶやくと
そのまま眠るように亡くなりました。

父親を亡くしたときにも大きな喪失感を感じましたが、母親はさらに
格別でした・・・・・・

月並みな話ですが、母は本当にわたしと妹二人の子どもを本当に大切に
育ててくれました。
決して豊かとは言えない生活でしたが、勉強のために必要な書籍や学用品
だけは惜しみなくいつも買ってくれました。

忙しい中でも、わたしたちの健康にはいつも気を配ってくれました。

ここ2ヶ月ほど、わたしは母が入院している病院に毎日通っていました。
症状が重くなるにつれ、会話もだんだん途切れがちになっていきました。

しかし、帰り際には
「ちゃんとご飯は食べているか」
「寒いから、風邪を引かないように気をつけなさい」
と、必ずわたしに声をかけるのでした。

自分は死にかけているというのに、自分のことよりわたしのことを気にかけている。
それに比べて、わたしはいったいどれほど母を大切にできただろうか・・・・・・
夜中にふと目覚めると、恥ずかしさのあまり思わず身もだえしてしまいます。

前回、グリーフワークを意図的にやろうなどと考えましたが、そんな小賢しい
たくらみは雲散霧消しました。

心が必要とするだけ、きちんと悲しみに向き合う。
その思いに正対して、かみしめる。
それがもっとも適切な態度なのだと思い知らされました。
うまいやり方など存在しないのでしょう。

借り物ではない、素のままの自分自身で向かい合う以外に、ない。

知識や学習、訓練など役に立たないというのは、考えてみれば
おそろしいことです。
しかし、人生にはその種の問題があると覚悟するしかない。

新しい課題が突きつけられたと思っています。

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