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追加緩和はない? [トレード結果]


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ニュースがらみなので、短いですが、今、書きます。

30日に日銀政策決定会合が予定されています。

追加緩和期待から、オプションの2限月(6月)のコールの価格が盛り上がっていました。
それも先週からです。

それが本日、東京市場の大引けが終わり、ナイトセッション(夕場)が見たとき、
一瞬目を疑いました。

あの盛り上がっていたコールの価格が、ずるっと剥げているのです。

しかも、コールだけでなく、プットも下げていました。

明らかに、追加緩和期待でつりあがっていたのが、期待薄という空気が生まれて
きたようです。

もちろん、追加緩和があるかどうかはわかりません。
あるならば、一層のサプライズで、シャンパンのコルク栓のように日経平均は
ぶっ飛んでいくでしょうね。
なければないで、がっかりという反応が出てくるのでしょう。

結果はともかく、今回、「期待は薄れた」という空気を市場が発していることだけは確かです。

海図としてのチャート [トレーダー]


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友人から、トレードについて質問を受けたので、書いたものです。

お役に立つかもしれないので、載せます。

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自分の場合、デイトレで利益が出るようになったのは、ひどく時間がかかってか
らのことでした。具体的には、トレードプランを作成するようになってからです。

その原因を考えてみると、ローソク足のピョコピョコ動くのを見ていると、
つい心が揺らいでしまって、判断が右往左往してしまったことがあげられます。

スーパーマーケットのレジに並んでいるときに、流れの速そうな列に移動したく
なりますよね。
レジ待ちならば問題ないのですが、あれをトレードでやると重要なルール違反を
してしまいがちでした。

ローソク足の先端の動きから、先行きを予想したくなるのです。
ひどいことになりました。苦笑

チャートをまさに海図として見ることが重要でした。

レートとは、サポ/レジとサポ/レジの間を、動いている。
この水平線を抜ければ、次の水平線を目指し、抜けなければ戻る。

要は、その時の長期足の方向を理解して、そして、短時間足で同方向の水平線を
抜けた時が、エントリーの機会なのだ。

リアルトレードでは、もっと複雑になりますが、単純化するとこういう考え方で
した。

となると、レジ待ちで考えると、本来、レジ間の移動に注意を払うよりも、むし
ろレジ待ち行列が生じやすい時間帯をさけるのが根本的な優位性であり、目前の
動きからわずかな優位性をねらうのはあまり意味のない努力ということになりま
す。

データをもとに、事前に優位性の高いプランを作成できるのですから、最初から
そうすべきだったんですよね。

しかし、デイトレだと、ついローソク足の先端の動きから、利益を狙いたくなっ
てしまうのですよね。
「ちょっとぐらいだったら、取れるんじゃあないか・・・」
悪魔のささやきです。笑

この誘惑をはねのけられるようになってから、やっと利益が出るようになりました。
短い足には、恐ろしい魔力がありますね。

端的に言ってしまうならば、ローソク足の先端の動きは無視して、海図として
大きく見る方に傾注してしまってよいのではないか思います。

トレードプラン [トレーダー]


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ところで、トレードプランはあらかじめ作成しているでしょうか?

シナリオともいいます。

値動きがこうなったら、エントリーする。
こうなったら、ロスカットする。
こうなったら、利食いする。

エントリーから、イグジットまでの一連の行動を具体的に決めておきます。

わたしの知り合いのトレーダーで、稼いでいる連中はみんな「具体的に」決めています。
例外はありません。
きわめて具体的です。

稼いでいないトレーダーにはそれぞれ原因がありますが、ほぼ共通しているのは
トレードプランを作成していなかったり、作成しても義務的に作っているので
更新していなかったり、活用もしていなかったり、です。

では、なぜそうなってしまうのか。

よくよくその様子を見ていくと、1つはトレードの時間軸が原因に挙げられます。
執行時間足が短いのです。

15分足ぐらいはまだいい方で、5分足や1分足を使っている人が多いです。

短い時間足にノイズが多くなりがちなのはご存じだと思います。
難しくなる原因の一つです。

しかし、見逃せないのが、トレードプランを作成する時間的余裕がないことです。

ほとんどリアルタイムで判断して、行動しないと間に合いません。
短時間足でも、熟練している人を見ると、自分のエントリーパターンが定まっていて、
その動きになったらほとんど自動的に行動できています。

「トレードプランの作成 → 判断 → 行動」

という一連の流れが自動化されて、身体に落とし込まれています。


しかし、稼げていない人はそれができていません。


ちなみに、私も基本的には長い足の方が安心してやれます。
やはり、トレードプランをじっくりと考える余裕があるのは大違いです。

その意味で、225オプションは好きです。
基本的に一ヶ月の枠のなかで、先々の動きを複数想定して、それらの
一つ一つに対応するシナリオを準備して、動きが出たら決められた行動を
行う。

迷いもなく、しかも、利益も損失もあらかじめほとんど想定できる。

リスクをどこに押し込んでいるかで、損失に関しては少々デリケートに
扱わなければなりませんが、利益は最大でもどれくらいまでしか望めない
のかがわかっているので、欲をかきようがなく、冷めた気持ちで
利食いできます。

もし、現在利益が継続的に出ていないとしたら、余裕をもって
トレードプランを作成・更新できる時間足を探して、計画したトレードだけを
執行することにするだけで、かなりの人たちがトータルでプラスを達成
できるはずです。






手法以前の問題 2 [学習方法]


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手法以前の問題の続きです。

もう一つの要因は、メンタル面にあります。

結論から言うならば、きちんとリスクを取れているのか、ということです。

「トレードをやっているならば、それはリスクを取っているではないか」という反論が
聞こえてきそうですが、果たしてそうでしょうか?

具体的にどうするのが、きちんとリスクを取れていることかまとめてみました。


1.事前にどこで利食うか、どこでロスカットするか決めてある。

2.1を受けて、リスクリワードが計算されていて、それが自分のルールに
適合している。

3.不用意に1や2を変更しないことが習慣となっている。

4.利食い幅とロスカット幅、特にロスカットになった未来を、心が完全に
受け入れている。
つまり、「ロスカットになっても、痛みを感じない」

特に大切なのは、4です。
人間ですから、勝てばうれしくて、負けて悔しいのは当然です。
しかし、その当然な態度が継続しているうちは、トレーダーとして一人前では
ありません。

よく考えてください。

ルールを作成したとき、それは連戦連勝を前提としていなかったはずです。
適切に運用しても、必ず負けたはずです。
しかも、負けを受け入れた上でも、トータルでは勝てるルールだったはずです。

だとしたら、一回一回のトレードにこだわるのは、自己撞着です。
さらに、負けた後に、それを取り返そうとするなど、愚の骨頂です。
「負けたら、やり返す」を対人間関係でルールにしていたとしても、
トレードでそんなルールは採用していないはずです。

トレーダーがコントロールできるのは、エントリーすべきタイミングが来たら
エントリーして、利食いにしろロスカットにしろ、イグジットすべきタイミングが
来たら、イグジットすることだけです。

楽しかろうと、つまらなかろうと、やるべきことを粛々とやる。
(よく、政治家がこの言葉を使います。そして、だいたい、つまらなさそうな顔を
して使っています。似たようなものですね。)

一回一回の結果がどのようなものになろうとも、それには無頓着なくらいが
いいわけです。

その意味で、エントリーしたら、OCOの注文で、利食いとロスカットを設定して
あとは途中経過を見ないというのは、余計なことをしたくなるうちは理にかなった
対策といえます。

もう一つ、効果的な対策があります。

自分のルールの期待値を計算しておきます。
トレード一回あたりの期待値が、一回あたりたとえば2万2500円と計算できたとします。

そうしたら、4万円勝ったときも、1万5000円負けたときも、それは2万2500円
勝ったことなのです。

イグジットしたら、「今回も2万2500円勝ちました。ありがとうございました。」と
モニターに向かって手を合わせます。

#まさか、自分のルールの期待値も計算していません、なんていうのは
ないですよね? 笑

手法以前の問題 [学習方法]


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手法自体の優劣以前に、そもそもその手法を適切に運用できているのかどうかが問題に
なっているのではないかと、あるとき思いました。

インジケーター等を多数利用して、数値で条件を決定するならば機能するかどうかは
別にして、客観的に判断できます。

しかし、シンプルなルールで裁量トレードを行うとなると、背景(環境認識)の読み取り、
自分の思考の癖・偏り、感情の揺らぎによる判断のぶれなど軸を揺るがせるものがたくさん
あって、相当のスキルがないと一貫性が保てなくなります。

シンプルなルールというのは、安直と同義ではありません。
知ってしまえば誰でもできることではないのです。

最近は少なくなってしまいましたが、マニュアルミッションの自動車の運転では、
トランスミッションの切り替えを手動で行います。クラッチを切って、シフトノブを操作して、
現在のギヤからニュートラル、そして次のギヤに入れ、クラッチをつなぐ。

これが一連の操作です。しかし、知識として知っているのと、実際に操作するのでは
大違いであることはおわかりになると思います。
自分自身のことを振り返ってみても、自動車学校で初めて操作したときと、何年か
乗り回した後では、雲泥の差があることは明瞭です。

スキルの高い人であれば、ダブルクラッチやヒール&トゥなどを駆使して、峠道を変速の
ショックも少なく、かつ安定した挙動で走り抜けることができます。

トレードルールも全く同じです。
シンプルなルールを適切に運用するには、相当な訓練が必要です。

つまり、手法に原因や欠陥があって稼げないのではなく、自分に起因する要因に
妨げられているせいなので、こうした点に目を向けないと改善できないのではないかと
思いました。

さらには、メンタル面に重要な注意点があります。
これについては、次回、書きます。


#手法を知る=その手法を適切に実践できる という単純な思い込みに囚われていた
ために、ずいぶんと長い時間を無駄に費やしてしまいました。そんなに簡単だったら、
誰も苦労しませんものね。笑



トレードの3つの課題とその解決法 [学習方法]


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相場で勝つためには、ルールに基づいて売買を行うことが不可欠であることは自明の理です。

この「ルール」に、優位性が備わっていなければならないことも同様です。
優位性を具体的に記述するとしたら、「繰り返すことで利益が増加すること」になると考えます。さらに具体的にすると、期待値の問題になります。1回ごとのトレードが、勝ち負けにかかわらず、プラスの期待値を持つようなルールが必須です。
期待値は、1回ごとの獲得利益と勝率のバランスで決定されます。

つまり、勝率は高いがいわゆる損大利小のルールにするか、勝率はそれほど高くないが損小利大のルールにするか、です。これは連続的に変化するシームレスの組み合わせなので、現実には簡単ではありません。
どちらが優位であるかは、運用するスキル次第で容易に左右されるので、一概に判定できないようです。一般には、勝率を重視するよりも、勝率はそこそこでも損小利大のルールが機能しやすいといわれているようです。
わたしも損小利大のルールがよいと思います。

1.損小利大のルール
  損は小さく、取れるときにはトコトン取る。
2.優位性のあるルールのみを繰り返す規律

この2点が重要だと考えています。

課題は、
A.実際に優位性の高いルール(期待値の高いルール)を使用すること
B.そのルールのみを、「適切に」執行できること
C.適切に執行できたとしても、勝つときと負けるときがあることを受容できること

Aは、知的理解が根本となります。実データによる裏付けがあれば、さらによいです。
Bは、適切に執行できるスキルとメンタルの2面から、訓練することが必須となります。
Cは、確率的事象として理解することを通して、Bにつながります。

これらの3点をまとめて上達させる訓練方法は、自分で統計を取ることだと考えます。
具体的には、ア.動いていないできあがったチャートで、エントリーとイグジットを示すことができる。イ.リアルチャートで、エントリータイミングやイグジットタイミングを指摘できる。この2つに大別できます。
イはさらに、before(事前のプラン)、at that moment (その瞬間)、after(その後、ロスカットor利食い)の3種類のチャートで1セットとしてとらえて、考えたこと・感じたことを時系列に沿って書き込んでいくような訓練につながろうかと思います。

こうした訓練を通してのみ、優位性の高いルールを(A)を、適切なスキルとメンタルで(B)執行し、さらに確率的事象として受容できるので、結果ではなくプロセスに焦点化して遂行することとなり、結果として一貫性のあるトレードを繰り返すことができる(C)。

最後に具体例です。
自分が「いける!」と思ったときと、「だめかな・・・・・」と思ったときで、実際にどうなったかのデータをチャートから集計して比較してみたことがあります。

あきれたことに、「いける!」と思ったときの方が負けていました。笑

チャートをよく見ると、「いける!」とわたしの気持ちが動いたのは、上下にかかわらず、ローソク足がグイ、グイと動いたときでした。そして、含み損を抱え諦めたくなったのは押し目や戻り高値でした。負けるはずです。

ルールができてからは、明らかに改善されました。
そこで、「ルール+そのときの主観」で、データを取ってみました。
おもしろい結果が出ました。
「ルール通り & これ、ダメじゃない? 」と、「ルール通り & いける!」では、明らかな差は認められなかったのです。いかに、自分の主観がトレードとは無関係であるかが確認できました。

日経平均 20,000円 [日記・雑感]


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ついにきましたね!

日経平均 20,000円。

SQのあった昨日は、一日中わきに表示させた日経平均先物をチャートをちらちら
見ていました。

FXだけでなく、225オプションもやっているので、そのスプレッドを作成するのもあって
忙しい一日でした。朝の寄り付きでは、想定以上に値が動いてしまうことが多いので
少し値動きが落ちついてから、エントリーしました。

期近よりも、期先のほうにプレミアムが多くついているので、今回はリバースカレンダー
スプレッドを基本にしました。あとは、相場の動き次第でポジションを調整すれば
いいので、予測はせずに、シナリオだけ複数用意してあります。

これで5月連休後のSQに向けて、調整の下落でも入ってくれれば、最高ですが、
どんなものでしょうかね。

本屋さんの店頭に、投資とかトレードとかの書籍・雑誌が増えてきているところを
みると、相当な数の人たちが参入してきているのでしょう。

そんな人たちのほぼ9割が、お金だけおいて、1年以内に撤退していくのですから、
その分け前をもらえる、きちんと学習している人たちにはおいしい世界です。笑

今夜はトレード仲間と居酒屋で飲みます。
チャートを間に挟んで、その解釈だけで2時間夢中になれるのですから、まわりからは
おかしな人間にしか見えないでしょうね。

1993年頃は、PC自作に夢中になっていて、ISAバスのビデオカードから、VLバスの
ビデオカードに替えたときのパフォーマンス変化だけで、一晩話のタネにできたのですが、
やっていることは変わっても、やり方はまったく変わらない。笑

この広い世界には、少しへんちくりんな人間にも楽しく生きていけるエリアがあるものです。


さっきのエントリー [トレード結果]


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さっきのエントリーです。

もう、説明の必要もないですね。 笑

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いま、利確です。

+15

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確率的な事象 (補足) [トレーダー]


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補足です。

>これは、負けトレードが実際には手法とは無関係な、ポジポジ病による結果であることも
>無残にもさらけ出しました。 苦笑

もちろん、負けトレードがすべて手法を逸脱したトレードだけだったわけではありません。
むしろ、手法通りにやって、確率的な事象として負けただけの場合の方が圧倒的に
多いです。

しかし、ここに人間特有の問題が潜んでいます。

すべてのトレード結果に、勝ったならば勝てた原因、負けたならば負けた原因を特定したく
なるのです。

おそらく人間の脳の特性に関わる現象ではないかと思われます。
すべてについて、「自分は理解できる、認識できる」という状態を保ちたいのです。

そのために、無理矢理にでもチャートパターンの解釈を行うようになって、

「ここで三角持ち合いから下放れをする際に、いったん上に突き抜けている。
結果的にだましであったが、だましになりやすいパターンを突き詰めて分析してみよう」

というような分析を熱心な人はやりがちです。
しかし、これは袋小路におちいる危険と背中合わせの挑戦だということをわきまえていないと
迷いの森から出られなくなります。

値動きの結果は確率的な事象であることを理解した上で、採取したチャートを分析する
ことはきわめて重要です。要は、やり方次第です。

やっているうちに、この切り分けはだんだんわかってきます。
こればかりは概念として理解できただけではまったく役に立ちません。

「事件は現場で起きている」というやつですね。 笑

手法はここまで突き詰めてこそ有効に活用できます。
手法自体よりも、それを運用するスキルが重要だと考えるのも、こうしたことが背景にあります。


ビジョナリ・カンパニーの第4巻に参考になる記述があります。
この巻では、「自分の意志で偉大になる」ということで、第2章で「10X型リーダー」について
書かれています。

「狂信的規律」という概念のもとに、
1.行動の一貫性
2.実証的創造力
3.建設的パラノイア
4.レベル5野心
の4項目が述べられています。

2が該当します。

相場は複雑系の現象です。
できあいの手法を単純にあてはめて、継続的に勝ち続けられるほど甘くありません。
自らじかに観察して、実験を重ね、具体的事実と向かい合う必要があります。

優位性のある手法を適切に用いて、想定通り勝つときと、適切に用いているにも
かかわらず負ける場合があることを、データとして採取することが、確率的事象と
して、自分の脳に納得させる一つの方法だと考えています。

確率的事象という認識を持ち、現実の相場に寄り添う。
しかし、値動きに振り回されずに、一貫して優位性のある手法を実践する。

やりがいのある仕事です。

【重要】システムトレードから裁量トレードへ [トレーダー]


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そこで、私は、トレードごとのチャートを比較検討することにしました。

同じようにやっていて、なぜこれほどに異なる結果が出るのか。


結果から言うと、

1.単一時間足で同じに見えても、他の時間軸では条件が全く異なっていた。

2.RSI,ストキャスティクス等のテクニカル指標では同じであっても、別の条件では
  異なっていた。



1です。

同じ場面を複数時間軸で見たときに、違うものが見えてきました。
同じように、三角持ち合いの上放れのように見えて、実は別の動きであったことが
わかる場面がいくつも見つかりました。

チャートはだまし絵のようなものです。単一チャートで上に行くと見えたものが、実は
下へ行くための反動をつけるためのだましの上昇であったとわかりました。

複数時間足でチャートを見る意味がやっと分かったときでした。
ここから、複数時間足のチャートを読み解く観点の探求が始まりました。
記念すべき瞬間でした。


2も重要な点です。

テクニカル指標では同じようにエントリーサインではあっても、状況は相当違っています。
子細にチャートを眺めると、それらのチャートを仲間分けする観点に気づきました。
もちろん、何度も試行錯誤を繰り返しました。

そうこうするうちに、エントリーシグナルが出たチャートをいくつかのグループに分類
できました。

それらについて、自分なりに名称を付けました。
ただし、このグループ名が固定されるのではないということです。
エクセルで並べ替えをするときに、「キー」を設定します。
それと同じで、どのキーを優先して並べ替えをするのかと同じです。

こればかりは、実際にやってみないとその重要性はわかりません。

動物園の飼育係が、サル山のサルの顔を一頭一頭区別できるのと同じです。
ほとんど同じように見える三角持ち合いの上放れについて、それらのチャートを
仲間分けできるようになってきたとき、不思議な喜びを味わっていました。

そのチャートを形成する市場参加者たちの、欲望と恐怖のうごめきが軌跡を
描いていること。

まったく同じチャートが存在しないのは当然としても、ヒトの欲望と恐怖のうごめきは
原理的に変わっていないこと。

したがって、綱引き状態で均衡が取れている状況があったとしても、やがていずれかの
方向へ動き出すこと。


それらの予兆が自分の基準を満たしたら、エントリーすればよいこと。
違ったら、切ればよいこと。
妥当であったら、伸ばすべきところまで伸ばして利確すること。

過去のチャートにおいてプラスの期待値になっていたら、おなじことをやっていれば
ほぼ似たような期待値に収束すること。

だったら、あとは繰り返すだけでよいこと。



これらのことがわかってきました。

と、なると、・・・・・・・・ あれ、システムトレードよりも、自分自身の目で綿密に
データ分析をした裁量トレードをそのままやればいいってことじゃない!
(2016/12/30 注 文末)


結論

サル山のサルの顔を区別できるくらいに、エントリー場面、イグジット場面のチャートを
たくさん集めて、分析・分類・考察・仮説構築をする。

過去のデータに基づいて、期待値がプラスの手法を「個別データ」に基づいてつくったら、
それを大数の法則が機能するほどに繰り返す。
「個別データ」に基づいて、という部分が私にとっては重要でした。
だれかが、「この手法は優れている」と言っていても、そのまま鵜呑みにはできませんでした。
自分の手で実際にどのような経過をたどるのかを、数値で確かめる必要がありました。

これは、負けトレードが実際には手法とは無関係な、ポジポジ病による結果であることも
無残にもさらけ出しました。 苦笑

過去データに裏打ちされた期待値の高い手法でなく、その場その場の思いつきトレードが
継続的に勝てるわけありません。しかも、酒を飲んだ後に、冷静でない精神状態で
やったりしていたのですから、バカです。


ここしばらく三角持ち合いのトレードを載せていました。
もう、おわかりのように、今でも同じことをやっています。

1.複数シナリオの作成
2.どれかに該当したら、エントリー
3.予定通りのところで、利確かロスカット
4.チャートのキャプチャー
5.週末には、その週のトレードを分類・考察・書き込み・印刷
  気になったことがあったら、随時これらの印刷したチャートを床に並べて
  比較する。

わたしのトレードは言ってみれば、これだけです。
手法自体はごくありふれています。
稼げるようになって変わったところは、例えば同じ三角持ち合いのロングでも、それらの
データを100枚単位で持っていて、常に比較検討していることです。
(全部で、先日4000枚を超えました。)
手法自体よりも、個別場面のデータが頭に入っていて、エントリータイミング近辺の
ローソク足の動きをそらで紙に描けることです。

長くなりましたが、わたしのトレードの核心は以上です。



※ しかし、多くの状況において、値動きはランダムに動いているようです。
  つまり、参加者の感情が読み取れるところは、ごく少ないと感じています。
  また、自分の想定通りに動いたとしても、自分の想定した根拠との関係までは確かめる
  方法は知りません。別の理由であったとしても、想定通りに動きをしたならば、
  結果としては正しい判断だったとなってしまい、腑に落ちないものが残ります。

  しかし、それでもなお、自分の基準を持ち、トレードを行った方が、成績はよくなります。
  根拠が薄弱でありながら、それなしに行動するよりも、それを用いた方がましになる。
  だれか優秀なヒトが研究してくれると面白そうな何かが見つかる気がします。
  しかし、わたしがこのあたりに深入りすると、どうにもならなくなりますので、課題を
  認識している、だけにとどめます。




2016.12.30 注

でも、これって、裁量トレードでなく、システムトレードでもいいってことですよね。笑
無理にどちらかを上位に置く必要はなさそうです。

システムトレード 3 [トレーダー]


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しばらく前になりますが、こんなところで尻切れトンボになっていました。


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>3.連勝と連敗が続きやすく、むらが大きい。

>これはやっかいでした。
>システムトレードの本来持っている強みと弱点に直結しているためです。


-----------------------------------------------------------------------------------

システムトレードは、ある「具体的に」定まったルール通りに、淡々と
トレードを繰り返します。

トレードとしては、ある意味でまさに理想的な態度です。

しかし、諸刃の剣でもあります。

2つあります。


1.「具体的」の意味

おおむね、RSIであるとか、ストキャスティクスとか、移動平均線の並び具合
などのテクニカル指標を使います。

これらの指標が機能する時期と機能しにくくなる時期があります。
ニール・ジョンソンの「複雑で単純な世界」でいわれるところの、
「秩序ポケット」という概念です。

したがって、単一のシステムを使い続ける限り、機能する間はよい成績を
享受できるが、機能しなくなったときにはドローダウンを喫することになります。

複数のシステムを切り替えることで、ドローダウンを小さくできます。

しかし、複数の優秀なシステムを持つこと自体もたいへんですが、切り替える
ノウハウはきわめて難しかったです。

優秀な部下を複数配下に持つことがむずかしく、さらに、業務によって彼ら彼女らに
もっとも適切な業務を割り振ることがむずかしいのと同じといっていいかもしれません。

儲かる手法さえ入手できれば解決できるほど、甘いものではありませんでした。

優秀な社員を多数抱えながら、傾いていく企業と同じです。




2.使用する人間の心理的負担

1で述べたように、機能するときはいいとして、機能しなくなったときに、はたして
それが一時的なものなのか、それともそのロジック自体に欠陥があって、
過去データによって検証していたときに気づかなかったのか、疑念が生じて
きます。

複数ロジックを使い分けていても、それらが補完し合うとは限りません。
切り替えたらさらに悪くなったとか、同時並行して使用したら、ただ単に負けが
増えただけとか、減り続ける口座残高を見ていると、継続できなくなりがちです。

そして、怖くなって、やめてしまう。
しかし、あとから振り返ると、「続けていたら、トータルでは勝てたのに・・・・」
なんてことが頻発します。

疑心暗鬼が頂点に達すると、エントリー恐怖症になります。





なぜ同じような条件下で、ある時期には勝ち続け、別の時期には負け続けるのか。
もっとよく見てみよう。

ここから、次のステップが始まりました。



建値撤退の三角持ち合い [トレード結果]


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本日のドル円 ショートです。

今回も三角持ち合いからの放れをねらったトレードです。

しかし、うまくいかず、建値撤退です。

こういうこともよくあることなので、気にしないで次の機会をねらいます。

しかし、今夜は雇用統計があるので、今週はもうやめようかと思います。

週末なので、ビーフシチューでもつくって、ワインを飲みながらのんびりすることにします。

実は、今夜は「メン・イン・ブラック」の映画がテレビであるので、それをひそかに楽しみに
していました。

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墓穴を掘る三角持ち合い [トレード結果]


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本日も三角持ち合いのチャートです。

しかし、一つ気をつけないといけない点があります。

1本長い下ヒゲが伸びていることに気づきましたか?

本日 21:30 に、アメリカの新規失業保険申請件数と貿易収支の発表がありました。
明日の雇用統計に比べれば影響は少ないのですが、やはりこの程度の影響は出ます。

まったく動かずにその発表を待っているがために、こんなきれいな形を作ることもあるので、
指標発表はまめにチェックしておかないと、墓穴を掘ります。

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今日も、三角持ち合い [トレード結果]


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本日のポンド円のロングです。

もはや、説明の要らない三角持ち合いのブレイクです。

私にとって、トレードで稼げるのはまさに、これがあるおかげです。

稼げる値動きを待つことが、いちにちの大半です。

今日もこれが終わったあと、スーパーに買い物に出かけました。
早めの時間帯に取れれば、早めの買い物になるのですが、何もないと
ただ部屋でじっと待っています。

妻に言わせると、相当「暗い」そうです。 笑

まあ、たしかに、毎日同じことの繰り返しなので、面白くないです。

+44でした。

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