SSブログ

検証と訓練 4 [トレーダー]


スポンサードリンク

勝てていないトレーダーに共通するのは、「背景」とか「環境認識」とか
いわれる部分をおろそかにしている点です。

おろそかというと語弊がありますが、もっと正確に言うと、具体的基準にまで
落とし込んでいない点です。

たとえば、トレンドの認識についても、どうなっていることを上昇トレンドとしていて、
どうなっていることをレンジとしてとらえているか等について、少なくとも言語化・図示化
できていなかったら、それは具体的とはいえません。

また、どの時間足で環境認識を行い、どの時間足でトレードを行うのかについても
具体的に決定されている必要があります。
この場合には、複数時間足を使うわけですから、それらの時間足をどのように
組み合わせるのかについても、具体的に決まっている必要があります。

「そんなことはわかっている。でも、やり方がわからないよ」
というようなことはよく尋ねられます。

非常に効果的な方法があります。

最近も書きましたが、自分のルールでトレードしたとしたらどうなるのかについて、
個別場面のチャートを大量に収集して、それらを床に並べて分類・比較・整理・考察する
ことです。

これをやると、よくわかります。
「こういうときには、ホントにびしっと勝てる!」
「大きな上昇をしたあとだと、大きな戻しに巻き込まれて、ロスカットになりやすい」
などと、自然と見えてきます。
重要なのは、概念としてだけでなく、リアルな場面を通して体感できる点です。
これがないと、生きて働く力にはなりません。

このように見えてきたものが実トレードに活用できる環境認識です。
大量の個別データが、普遍的でシンプルな実感を伴ったイメージに脳内で変換される
のです。


「環境認識は、現場でこそ鍛えられる」  のです。


個別場面の分析以外に、環境認識力を向上させる方法はありません。

こうして、自分のルールが機能しやすい場面を選んでエントリーするようにすれば、
トータルでは自然と勝ててしまう。
そして、いくら訓練しても負けトレードも必然であり、受け入れなければならないことも
腹に落ちてきます。
メンタルも落ち着いてきます。


勝てる手法だけ教えてもらえば、それで何とかなるほど簡単ではありません。



また、

そもそも、勝てる手法自体を勘違いしている場合も少なくないので、
そこから間違えてしまうと、永久に迷いの森に閉じ込められる危険もあります。
(他人から教えられた手法を自ら検証もせず、鵜呑みにして、リアルトレードを始める
人が大半ですよね。大半の人と同じことをやっていて勝てるならば、誰も苦労しません。)

それを防ぐ方法もあります。

先日紹介しましたダニエル・カーネマンの「ファースト&スロー」のシステム2こそが
有効です。

※ システム1 ・・・ 速い思考    システム2 ・・・ 遅い思考
  簡単に言うと、上記のようになりますが、自分で手にとってみることをおすすめします。
  帰宅後の時間的束縛のために、最初からスキャルピングを始めた人たちは、
  どうしてもシステム1が中心となりやすく、その意味で不運と言わざるを得ません。
  

このシステム2を意識的に働かせて、手法の選定データ分析にじっくりと取り組めば、
おのずとシステム1が適切に活動できるようになります。


これ、キーポイントです。

勝てるトレーダーは、全トレーダーのたった3%程度です。
並の人間と同じようなことをやっていて、勝てるわけないのです。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

ECB追加緩和示唆旭化成 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。