シナリオ作成 [トレーダー]
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ちょっと暇ができたので、書きます。
トレードでもっとも重要なものの一つが、「シナリオ作成」です。
そのために必要なのが、「抽象」と「具体」の往復です。
これだけでは何のことかわかりませんので、順を追って書きます。
第1段階
個別トレードの事例を大量に集めます。
実際に行ったもの、もしその時間帯にそのチャートを見ていれば行ったであろう
もの、などです。
これらを次の観点で分別します。
A ルール通りにやって勝った場合
B ルール通りにやって負けた場合
C ルール通りかどうか判別しにくかった場合
D ルール外であるにも関わらず、手を出した場合
※
C 集計すると、自分の見え方の癖がわかってきますね。
こうやって振り返っていると、
「こんなところで、やらなくてもいいんじゃね?」
と思えます。
D 本来、あってはいけないものですが、たまにやらかします。
でも、自分がやらかすということは、他人にもやらかすヒトはいるわけで、
その人たちが投げる水準をねらえば、という意図で、データを集めています。
第2段階
これらを仲間わけしていきます。
つまり、Aグループのなかに、(ア)(イ)・・・・・という具合に、小グルー
プができていきます。
いろいろな観点でやれるので、やり方次第で新しい発見があり、一番楽しいとこ
ろです。
第3段階
これら小グループの特徴を、言語化したり図化したりします。
つまり、抽象化です。
抽象化により、実際のトレードで活用しやすくなります。
キーワードやキーピクチャーが生まれるからです。
「抽象」と「具体」の往復とは、
---------------------------
抽象 → 具体
←
キーワード
個別のチャート
キーピクチャー
----------------------------
・そのキーワード、キーピクチャーに該当する個別場面を特定する。
・その個別場面から、キーワード・キーピクチャーを抽出する。
抽象化した概念と多様な個別場面を、いかに体感的に密接に結びつけるかに注力
しました。
以上のような訓練です。
これが「シナリオ作成」に非常に有効でした。
シナリオ作成は、現時点の状況から将来の行動をいくつか想定するものです。
現時点のチャートに近似形のチャートは、必ず過去にあります。
その近似形から発展する未来は、過去をそっくりに繰り返すことはないので厳密
には無限ですが、確率的にやはり近似形の値動きになりやすいものです。
つまり、バリエーションは無数にあると言いながらも、過去において頻出する値
動きがある場合については、有限のバリエーションのみを想定したとしても、十
分に意味のある判断ができることになります。
したがって、過去の事例から、代表的な動きを選択することで、確率的に優位性
の高い行動が取れます。
あとは、適切と思われる利食いとロスカットを設定するだけです。
手間はかかりますが、確実に勝てるトレーダーになれる訓練です。
タグ:シナリオ
2015-12-10 18:36
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