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シナリオ作成と変化への対応 2 [トレーダー]


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前回の続きです。

1.デルタ(方向性)で勝負する
  安いときに買って、高くなったら売る。
  高いときに売り、安くなったら買い戻す。

2.セータ(時間価値)で勝負する
  早い時期に売り、時間が経過して安くなってきたら買い戻す。

3.ボラティリティ(変動率)で勝負する
  低いときに買って、高くなったときに売る。
  高いときに売って、安くなったら買い戻す。

これらのいずれか、もしくは組み合わせで戦うことになります。

デルタ.jpg

デルタの勝負は、株式や為替取引とほぼ同じです。
価格の上下で利益を作ります。
上げ下げを当てることを目指します。
非常にわかりやすい方法です。
しかし、実践するのはかなり難しいものです。

よく言われるように、毎日の値動きの大半はランダムな動きであり、
それを予測する方法など現実的にはないと言ってもいいからです。
最近はAIを用いたコンピュータによる自動取引で、相当の成果を上げて
いるという噂は聞きますので、ひょっとしたらそうした方法はかなり有望
なのでしょうが、現時点で個人が利用できそうもありません。

ただ、50%以上の確率でなくても、損小利大になるような方法が見つかれば、
あるいは何とかなりそうな気もします。
(現実に、それができそうな方法が実際にあります。)


セータ.jpg

セータの戦い方は、縦軸・横軸ともにデルタの戦い方と同じですが、
意味合いが異なります。

デルタの場合、銘柄自体の値動きをとらえることを目的とします。
時間経過は特に重要ではありません。

しかし、セータの戦い方の場合、時間経過そのものが価値を減価させる力です。
そこが大きな違いです。

また、セータによる時間価値減少をねらうとき、通常OTMの銘柄を
使います。
勝率が高くなるのはいいのですが、利益が僅少である割にITMにでも
なろうものなら、利益が吹き飛ぶだけでなくたいへんな損失を被る
危険もあります。一番高度な技量が必要とされます。

ボラ.jpg

ボラティリティによる戦い方は、セータ同様オプショントレードの特徴的な
手法です。
デルタ同様、安いときに買って高くなったら売る、高すぎるときに売って
割安になったら買い戻す、という方法です。
難しいのは、ボラティリティが高くなる(膨れあがる)のは、あっという間だと
いうことです。
買い持ちの時には、すぐに決済しなくてはいけない。

売り持ちの時には逆行さえしなければ、あまり神経質にならなくてもいい。
そのためには、ヘッジの買いをいれることになるので、利益は多少削られます。

もう一つ難しいのは、ボラティリティが膨れるタイミングは基本的に
わからないということです。
定義からわかることですが、誰もがはっとしたからこそ膨れあがるわけで、事前に
予想できていたら膨れないということ。笑


こうして眺めてみると、日常的に取り組みやすいのはセータ狙いです。
重要なのは、逃げ方を事前にはっきりと決めておくことです。
これが明確であれば、そうそうひどいことにはなりません。

そして、逃げるときというのは、すなわち動意が現れてきたということです。
ということは、言い換えると、ボラティリティもしくはデルタ狙いのトレードの
チャンスとも言えます。

この切り返しこそが、最大のノウハウだと考えます。

このノウハウは、過去のデータ分析の積み上げである程度固まります。
いわば、将棋の棋譜を分析するように、過去データでの適切な動きを暗唱して、
質のよい判断が下せるように訓練する。

勝てるようになるには、これしかないです。







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