シナリオ作成と変化への対応 [トレーダー]
スポンサードリンク
したがって、上下をねらうトレードの場合、これだけを考えればいいのですが、
オプショントレードの場合、もう一つ「ボラティリティ」があります。
これを踏まえると、次のような場合分けが出来ます。
通常の株式や為替トレードの場合、上昇か下落のいずれかを選択しますが、
オプションの場合そうした選択以外にも利益を出す方法があります。
例えば、
・急騰もしくは急落で利益になる
・横ばいもしくはゆったりした上昇・下落で利益になる
・急落で大きな利益、上昇で小さな利益、ただし緩やかな下落では
大きめの損失
など、多様な姿で損益が発生します。
というのも、
デルタ、ガンマ、ベガ、セータなどのリスク指標で示されるような
要素が複雑に絡んでくるためです。
しかし、原理としては非常にシンプルです。
1.デルタ(方向性)で勝負する
安いときに買って、高くなったら売る。
高いときに売り、安くなったら買い戻す。
2.セータ(時間価値)で勝負する
早い時期に売り、時間が経過して安くなってきたら買い戻す。
3.ボラティリティ(変動率)で勝負する
低いときに買って、高くなったときに売る。
高いときに売って、安くなったら買い戻す。
要するに、どれかで勝負するか、組み合わせて勝負する。
それだけのことです。
当然ですが、必勝法は存在しておらず、何かを狙えば、別の何かは
あきらめることになります。つまり、そのリスクは覚悟するわけです。
しかし、オプショントレードの面白いところは、自分の思惑が外れたときに
切り返しが効くところです。
セータ狙いのポジションを組んでいても、ボラが膨れそうだと判断したら、
損失に終わりそうなポジションをロスカットして、大きく動いたときに利益に
なるようなポジションに組み替えることが出来ます。
もちろん、大きく動くと見込んだにもかかわらず、「嘘だよ-ん」となって
しまえば、往復びんたになってしまう危険もありますが。笑
ただ、事前にその対応策を考えておけば、その場で慌てずにすみますし、
あくまでも限定的ですが、損失を利益にひっくり返すこともできるわけです。
したがって、最初のエントリーポジションとともに、変化への対応策で
利益を作っていくこともできます。
このあたりは、囲碁・将棋、麻雀などとよくにています。
特に、麻雀に似ているでしょうかね。
一局一局の勝ち負けより、トータルでプラスにすればいい、というところが
そっくりですからね。
大負けしないようにして、対局できるような状態を維持するところもそうですね。
配牌から状況に応じて、手を作っていくのも同様です。
状況を読み、外したら、また別の手に変更する。
たぶん、この柔軟性こそが命だと思います。
Facebook コメント