SSブログ

オーストリア入国 [旅行]


スポンサードリンク

IMG_1068_R.jpg

日本での用事を済ませ、オーストリアに入国しましたが、今回それが
きわめて厳しくなっている現実に直面しました。

もちろん、新型コロナの感染拡大のためです。

IMG_1073_R.jpg

まずは羽田空港の航空会社カウンターで、渡航目的・渡航資格について
詳細な質問を受けました。民間会社ですから、言葉遣いはていねいですが、
これまでにはなかったくらいパスポートに添付されていた査証をチェック
していました。商用目的や家族の急用で渡航する人たちは、添付書類の内容に
ついて細かに質問を受けていました。カウンターの職員では判断しかねる場合
には、上級職と思われる職員が呼び出されていました。

IMG_1076_R.jpg

こんな調子ですから、たいへんな時間がかかります。
トルコ航空のフライトでしたので、第3ターミナルのCカウンターでしたが、
すべてのカウンターにそれぞれ2人体制で対応していましたが、たぶん人員が
足りないのでトルコ航空職員以外にJALの職員も多数が加わっていました。

2021_0130.JPG

そして、極めつけがオーストリアの入国審査です。
通常の入国審査所に加えて、その直前に新たな仮設入国審査所を4つ設けて、
一人一人の入国審査を行っていました。

一人一人の乗客はどこの国から来たのか、あるいは査証を持っているかいないか、
など当然ですが、条件が異なっていますから、職員はそれらを一覧表をもとに
限られた時間で判断を下さねばならず、きつい職務だと思いますが、
そのストレスからか非常に高圧的でした。

わたしの場合、パスポートとわたしが同一人物であることを確認した後、
「なぜ、滞在するのか?」とまず質問されました。

「オーストリアに家族と住んでいて、査証を持っている」と答えると、
すぐに査証のページを開き、内容を確認していました。
一文字一文字を本当に読んでいるらしく、驚くほど時間をかけて黙って
読んでいました。

その後、「航空券を見せろ」と要求してきました。
イスタンブール経由でしたので、その航空券を見せると、
「日本からの航空券も見せろ。どこかほかの国に滞在はしていなかったか?」
とたたみかけてきました。
ポケットからそれも探り当てて提出して、そこで許可されましたが、
入国審査でこれほど時間を要し、緊張させられたのは初めてです。

機内預けて荷物のタグがついているフライトのチケットはきちんと持っていますが
それ以外のチケットはフライトが終われば用済みですから、ついおろそかに
扱いがちです。紛失していなくてよかったとしみじみ安堵しました。

28日にEU理事会が日本を入域制限対象国としたことを受け、大きく事情が
変化したことが影響している思われます。
つまり、オーストリア政府が日本を検疫上の条件なしで入国が可能な「安全国」
から除外する可能性が出てきたわけです。
(現在、PCR検査陰性証明書は求められません。)

そうなった場合、日本からオーストリアへの入国に際し、職業の目的で渡航する者等の
例外を除き、原則として10日間の自己隔離が義務付けられ、観光目的では入国拒否
されます。この厳しさを味わうと、現場ではすでにそれを先取りしているのではないか
と思われました。

IMG_1078_R.jpg

その後、本来の入国審査所で再び担当官から質問を受けました。
ここでもやはり、「渡航の目的は?」との質問です。
ここでも「家族と一緒に住むため。査証を持っている」と伝えると、そのページを開き、
じっと内容を読み、その後過去の入国・出国記録と照合していたようです。

ここではさほど時間もかからず、無事入国審査は完了しました。

しかし、このコロナ禍で世界は確かに一変しました。
感染拡大を防ぐためとはいえ、人々の往来は明らかに大きな制限を受けています。
ヒトの移動を伴わない生活様式が本当に根付いてしまうのかもしれません。

nice!(2) 
共通テーマ:旅行

nice! 2

Facebook コメント

言語活用能力ウィーンの今 2021.2.4 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。