ボードレールの墓 [旅行]
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血縁者であれば墓参りとなるのだろうけど、縁もゆかりもなく、ただかつて
愛読した一ファンなので、墓を見ただけである。
モンパルナス墓地にあるというのは知っていたので、地下鉄で最寄り駅まで
行った。
駅を降りるとすぐのところに墓地は広がっていた。
このときにうかつにも逆方向に歩いてしまい、とんでもなく遠回りをしてしまった。
行き当たりばったりの旅をしていると、こういうのは避けられない。
自分が歩いている道の右側に墓地があるのは確かなのだけれど、なかなか
入り口が見つからない。こんな道路の脇を歩くばかりである。
ようやくのことで、門を見つけ中に入った。
しかし、今度はボードレールの墓が見つからない。
墓地だからして、墓は林立している。しかし、目当ての墓はどこにあるのか・・・・・・
スマホを取り出し、インターネット上の旅行記から記事を探すのだが、この墓地にあるのは
たしかだけど、位置まではわからない。
どうやら、大きな入り口の方で案内図を配布しているらしい。
そこで、見当をつけて歩くことにした。
しばらく歩いて、正門(大きな入り口)にたどり着いた。
地下鉄の駅を出た後、逆方向に歩かなければ、すぐだった。苦笑
案内図は、神ではなく、QRコードになっていた。
さすが、観光都市パリである。
そのコードを載せておく。
ここからお目当てのボードレールを探すのも、一苦労である。
もし時間があったら、ちょっと試してほしい。
ボードレールの作品の中で、「秋の歌」が一番好きだった。
堀口大学の訳を、暗唱するほど好きだった。
ボードレール自身はろくでもない人間だったし、死に方も決して褒められた
ものではなかったが、すごい作品を残した。
その人間がここに葬られている。
ある種の不思議な感触だった。
その訳ではないのだけれど、ネット上に別の訳があったので、そのURLを
記載しておく。
https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/4869/1/kyouyoronshu_93_67.pdf
ところで、Nくん、身体の具合でも悪いのだろうか?
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