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テクニカル指標の使い道 [相場観]


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各種テクニカル指標を使い、日経平均の値動きについて短期的な
見通しを行っていながら、こんなことを書くと矛盾するようですが、

「テクニカル指標は、ひとまず、対応策の執行トリガー」

としています。

どういうことかというと、上値抵抗線を抜けたということは、次の
上値抵抗線まで到達しても不思議ではないから、そうなったとしても
ひどいことにならないようにあらかじめ計画した対応策を執行しよう、
という使い方です。
下値に関しても、同様ですし、もみあいでも基本的に同じです。

13週移動平均が26週移動平均を抜いたら株が上がるなどという予想に
基づき、買いエントリーするというような使い方はしていません。

ちょっと考えれば分かることですが、移動平均線は過去のデータをもとに
任意の数値を分母として採用し、平均を求めたものです。
別に、未来を約束している現象ではありません。
また、何らかの分母の組み合わせにおいてゴールデンクロスが発生するのは
日常的な話です。
13週・26週が特別な意味を持っているわけではありません。

チャートリーディングで実際に勝っている人もいるようですから、無碍に否定は
できませんが、私自身はチャート主体の判断に自分の資金を投入しようとは
思いません。

わたしはかなり懐疑的です。

1.チャートを読めているから勝っているのではなく、別に何らかの優位性を
その人は持っている。

2.じゃんけんゲームで100連勝する人も、母数が多ければ必然的に存在するように、
単純に、確率的に存在するだけであり、再現性に乏しい。

というようなことを考えています。

誤解を恐れずに言い切ってしまうなら、過去の数値データをグラフ化したものを
使って儲かるほど簡単なら、世界中に貧乏人はいません。笑
ただし、抵抗線になりそうな価格帯で目立つところは、意識する人が多いので
反発したりもみ合ったりすることが多いだろうとは思います。

また、平均回帰という考え方も、およそ役に立たないと思っています。
もともと3000円付近で推移していた会社の株価が、現在1000円だからいずれ
もとに戻るだろうという考え方です。
ボリンジャーバンドの下限にタッチしたから、中央線まで戻る、というやつも
この仲間です。

たとえ話でいいます。

ある男の子は、小学校1年生の時に算数のテストで100点ばかり取っていました。
しかし、6年生の時の点数は50点ばかり。笑
来年中学生になります。
この子は中学校の数学のテストで、かつてのように100点を取れるでしょうか。

・・・・・まあ、きっと難しいですよね。

この子自体、小学校1年生の時と同じとは思えませんものね。

しかし、絶対にそうならないとも言い切れない事情も存在しますから、やっかいです。

世界的な景気が一気に上向けば、ボロ会社の株価さえ、連れて高くなります。
でも、これは別の理由です。
理由は異なっても、同じタイミングで反発すれば、見た目は同じですから、
一見機能しているように見えます。笑

テクニカル指標はすべて過去の数値を加工したものです。
過去の数値を加工して未来がわかるはずなどありません。
当たり前といえば当たり前の事実です。

そんなわけで、わたしの場合、準備していた対応策を執行するトリガーとして
使っています。

利益を増やす場合もありますし、利益を固める場合もありますし、負け試合として
敗戦処理を覚悟する場合もあります。

とにかく、ひどいことにならないことだけを基本としています。
わたしたち個人トレーダーは、恐竜が跋扈する時代のネズミみたいなものです。
大手に踏みつぶされたら一巻の終わりです。
たとえおこぼれ程度の利益でも文句は言わず、生き残っていくことがもっとも
重要です。


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