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旅のトンデモ話 続編 [旅行]


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旅こそ自由様のトンデモ談の続編です。
この方は実に興味深い体験をいろいろされています。

ANAの職員の方を激賞していますが、たしかにあの方たちの
働きぶりには頭が下がります。
わたしにも個人的に忘れられない素晴らしい思い出があります。

そんなわけで、今でもANAのクレジットカードを手放せないでいます。(笑)

以下引用です。
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RE: RE: ウィーンを訪れました!

   Dickさん様へ

 旅こそ自由です。我がトンデモ談を、お読み頂けて誠に光栄です。本当におっしゃる通りで、ANAの職員さんは我々にとって女神様が降臨されたようでした。若手の女性でしたが、英語の発音もまるでネイティヴのような見事さで圧巻でしたし。

 そしてあまりの有り難さに感激したので帰国後に、ANAのご意見ご要望デスクへお伝えして、ほんの粗品を送らせて頂きまして。機内販売のチョコを急きょ購入したものですが、既に暑い時期へ入っておりましたので輸送中に溶けてしまわなかったことを祈るばかりでしたが。

 他にも現地でレンタカー会社に、パスポートを返してもらい忘れた件も実は大変でした。ダッハシュタインへ着いた時に所持していないことに気付いたのですが、1泊目のホテルで問い合わせてもらっても無いと言われた時は、絶望の縁に落とされた気分でした。

 2泊目は制約の厳しいホテルで日本人が嫌いとの節もありましたが、駄目もとでお願いしたら予想外に丁寧な問い合わせをしてくれまして。チップも受け取られず、更にレンタカーオフィスが探すのに時間を要したので、次の宿泊先へ見つかったとの知らせをくれた時は真に救われました。今回は日本人にも現地の人にも助けられた感謝の旅でした。

 さてご自身もギリシャでは予期せぬご経験をなされたようで、実は我々も今回のことがあるまではギリシャでの一件が最強の経験だったのを思い出しました。もうかれこれ9年前でしたが他ならぬDickさん様ですので、恥をしのんで勝手にお話しようかと存じます。何かのお話の種にでも、よろしければ以下お付き合い下さい。

 ギリシャ・トルコを2週間で巡る旅でしたが、この頃のギリシャはEUを離脱するかどうかで揺れており、けっこう不安定な情勢ではあったものの思いきって出かけようということになりまして。アテネでは中心街に泊まったのですが、そこかしこに焼け焦げた跡も見られまして。暴動が起きた直後だろうこともよく分かりました。

 しかし続いて訪れたエーゲ海の島々はどこも、何のことはない穏やかな平和そのものでした。どの国でも都会と地方では全く様相が異なりますよね。日本でも東京と北海道や沖縄では別世界であるように。ご自身の旅行されたザキントス島も海の綺麗な素晴らしいところですね。もともと山の好きな私でも目を奪われるような。家内に写真を見せたらきっと行きたがると思います。

 我々の旅行時は6月でしたが暑くて私もアテネで軽い熱射病になり、クレタ島への移動日もチェックアウト時間ギリギリまでホテルで休んでいました。そして交通手段をバスにしようかとも思ったのですが、地下鉄の方が分かりやすいかと安易な気持ちになったのも災いして。乗り換えのオモニアとかって駅でしたか、スリ被害に遭遇してしまいまして。

 まるで手品のようだとの事前情報もあったのですが、確かに見事な手口でした。スーツケースを車両へ入れようとしたら、入口に立っていた二人の若い男が手伝ってくれたのですが、すぐ奥にいた一人の中年男が膝に当たったと文句を言い出しまして。私はただ平謝りするしかなかったのですが、その男は私を睨みつけたまま降りて行きまして。

 入口にいた二人の若い男もいつのまにかいなくなり、我々はそのまま地下鉄に乗り続けたのですが、終点のピレウス港へ着いた時点で私のジーンズの前ポケットから、財布が無くなっているのに気付きまして。それも鎖でバンドへ結び付けていたのが、何かで切断されたのか切られておりまして。何の感覚もなく、まるで覚えのない間にやられてしまったものと。

 中身は50ユーロ位の通貨が入っていたのですが、カード類は別に持っていて無事だったのが不幸中の幸いでした。家内の方も全く被害はなかったものの、知らぬ間にハンドバッグのジッパーが開けられてあったそうです。恐らく三人とも共犯でアラブ交じりっぽい外見でしたが、それにしても人間心理の奥底を突いた極めて巧みなやり方だったなあと。

 私はそれ以降、海外へは財布を持って行かないことにしまして。余談ながらスロベニアでも洞窟城の探検アクティビティーでハシゴを登っている間に、ズボンのポケットの中身をひっくり返されていたりもしましたが、前述の経験より財布を持たなくしていたので実際の被害は免れまして。

 その後もクレタ島からサントリーニ島へとアイランドホッピングし、更に先への移動が夜中に出発するフェリーだったのですが何と予約書が出航日を1日間違えており、予定外にサントリーニ島で1泊追加する羽目になりまして。この時の手配は専門の旅行会社へ依頼していたのですが、追泊したホテルの従業員さんも我々の味方をしてくれたので心の支えになって助かりました。

 旅行会社へは後でしこたま苦情を言ったのですが、この影響で次の行先であるロードス島では観光する間もなく、港へ着くや否やトルコ側へ渡らなければならなくなりまして。またそんな時間のない時に限って、ニセ警官が出没して追っ払うのに苦労しまして。最後は日本語で逆ギレしてまくしたてたら、その剣幕に圧倒されたのか何処かへ消えていったのですが。

 そして付近で休憩中だった地元トラックの運ちゃん達の助言を受け、やや離れた船乗り場まで辿り着いたのはいいものの、今度は乗船券のゲットに苦戦しまして。あいにく現金は所持しておらず近くの両替所も閉まっていましたが、券売員さんが来日経験のある親日家の良い人で、日本の名所を褒めてくれながら、何とかカード払いを可能にしてくれまして。

 他にもこの時は我々が乗車券を買うまでの間、外人さんのツアー客を引率されていた白人女性のコンダクターさんが、船の出航をわざわざ待たせて下さったのも本当に助かりました。私の記憶に間違いがなければ当時、この船は毎日1本しか出ていなかったので、もし乗れずにここでも足止めを食らっていたらどうなっていただろうかと。

 ところで何事も経験してみないと分からないものですが、私の印象ではトルコが親日国っていうのは疑わしいですね。たまたまにしては極めて高い確率で、凄く不親切な目に会わされまして。ギリシャの時とは大違いで、街中で誰に道を聞いても相手にされないことが続いたり。更にはホテルやお店でスタッフに質問した時も、明らからさまに嫌な顔を見せつけられたりと。

 また海外ではむしろ日本人に騙されたって話もある昨今ですが、イスタンブールでは現地人とグルになった日本人の若い女が、怪し気に近づいてきて何かの勧誘をしようとしましたし。過去の旅行地で来るんじゃなかった、行って損したと後悔した国はないのですが、そんな中でも個人的にはトルコが最も印象が悪いです。往復で利用したトルコ航空のCAもイマイチだったし。

 そのいう私も経験が深い訳でもなく、無駄に年老いつつ旅行そのものも身分不相応ではあるのですが、それでも病みつきの如くに止められないのが旅の醍醐味なのかと。今回は勿論のこと、これまでにも行く先々で様々な事象に出くわしてきましたが、我が座右の銘“勇気と努力は自らを裏切らず”を胸に、これからも出向ける限りに続けていくのかなあと。

 かつてこんな話も聞いたことがありまして。乗り継ぎの空港でパスポートを紛失し、空港の責任者に身元引受人になって助けてもらった。それ以後その国の人が天使に思えて、特に観光するでもなく何度も訪れるようになった。その人の教訓は「悪いことをして身柄を拘束されるのでもなければ、結局は何とかなるものだ」と悟られたようです。それでは毎度の長文・駄文で恐縮ながら、また次回以降の講釈にて。


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引用ここまで




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