下落の意味するもの 11/2 [相場観]
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米大統領選挙の世論調査の内容を嫌気した欧米安や円高進行が重しとなり、
朝方の日経平均は売り先行でスタートしました。
寄り付き後は下げ幅を縮小しましたが、前場中ごろからは再び売りが優勢と
なりました。
後場に入っても軟調に推移しましたが、大引けにかけてはやや下げ渋り、
結局307円安の17,134円で取引を終えました。
今晩のADP雇用統計、3日のISM非製造業景況指数、4日は雇用統計と
重要な指標発表が続きます。
いよいよ、膠着状態からはなれて大きく動き出すのか、それとも大山鳴動して
鼠一匹ぐらいの動きにとどまるのか。
国内企業の決算発表も続きますが、やはりアメリカ市場の動き次第となるのでは
ないかと考えます。
クリントン候補のメール問題がこのタイミングでぶり返されたことをきっかけに
リスク回避の動きが出たと言われていますが、注目すべきはそこではないだろうと
思います。
ここしばらくの日本株の上昇は、日銀のETF買いにも支援されながら、
アメリカの利上げ期待による金利上昇 → ドル高円安
を好感して上げてきたものです。
もし、これらの指標が堅調と目されているアメリカ経済に疑念を
抱かせる内容であったとしたら、日本同様に膠着状態となっている
アメリカ株が下落する可能性は高いと言わねばなりません。
「トランプリスク」を根拠とした売りとは異なり、おおもとのアメリカ
経済への信頼が失われたことと受け止められるからです。
大きな転機となりかねない危険を秘めています。
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