日銀 ETF買い [相場観]
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指摘が相次いでいます。
たしかに、今年の夏相場は例年とかなり違っています。
8月は本来であれば夏枯れ相場と呼ばれ、取引量が減少して、株価も
軟調になるはずでしたが、8月12日には2ヶ月ぶりの高値をつけました。
実際にNT倍率を見ると、ここ最近はことに異常な割合をつけていました。
NT倍率 週足 (market newsline より引用)
直近ではその異常さも下落によって、やや修正されていますが。
もう少し長いスパンでも、下のような様子です。
NT倍率 月足 (market newsline より引用)
2010年12月15日かららETF買い入れを開始されました。
2013年4月4日に年間買い入れ枠を1兆円に拡大、2014年10月31日に3兆円、
2015年12月18日に3.3兆円、2016年7月29日に6兆円に年間買い入れ枠を拡大しました。
実際、チャートからも着実に上昇しているのが見て取れます。
その結果、日銀が保有しているETFは、2016年7月末現在、簿価ベースで8.7兆円に
達しています。
日銀はどのような条件で買い入れを実施するかについては公表していません。
よく言われている説は、TOPIX(東証株価指数)が前場終了時点で前日比マイナスの場合、
日銀は後場から買い入れを行うというものです。
しかし、それを裏切る買い入れもあったようですので、基準は不明であるというのが
一般的な見解です。まあ、たしかに簡単に予測されるような動きをしていたら、いけませんよね~
さて、このETF買いは、結果的に「日経平均を買い、TOPIXを売る」トレードに追い風になって
います。
(日銀の資金だけではこの動きは説明できないという意見ももちろんあります。しかし、それを
見越した参加者の意思がこの動きを増幅しているという意見もあります。私個人としては、
後者の見方を取っています。)
そして、ETF買いは、よく言われるように、日経平均構成銘柄で影響力の高い
ファーストリテイリング買いにつながっています。
業績があまりよくないと知られているにもかかわらず、PER77.28倍まで買われているわけです。
(マネックス証券より引用)
しかし、業績に連動しない買いはいずれ終息するはずです。
しかも、ファーストリテイリングのみに限定されないのではないかと思います。
そして、このような不安・思惑が、市場から資金の流出を加速する・・・・・
これまで上げてきた分、あるいはそれ以上の暴落を招く・・・・
きっかけは何でもいいのですからね。
そんな危なげな雰囲気を感じています。
(個人的には、毎月安いPutを宝くじのように、買い始めました。
これ、意外なくらい大きな利益を運んできてくれます。笑 )
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