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トレード手法について [相場観]


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トレードを考えるときに、大数の法則は無視できません。

大数の法則とは、試行が独立しておりなおかつ期待値が存在する場合、
現象の起こる確率は、試行回数が多くなればなるほど本来の確率に
近づくというものです。
大数の弱法則、大数の強法則というものもありますが、まあ、要するに、
相当な回数繰り返したときに、機能するというものです。

あらためて書くまでもないありきたりな話ですが、ふと知り合いの業者
から、
「新しいシステムができました。なかなか、いい感じです!」
と、酒の席で話を聞いて、ふと気になったのです。

これ、しょっちゅう聞いているよな。
いつも新しいシステムを作っているんだ・・・
ということは、前のやつはどうなるんだ?
たしか、最終バージョンと言っていなかったか。

おかしいですよね。

過去のある程度長い期間において期待値がプラスになったシステムを
使えば、未来永劫かなり勝ち続ける確率が高まるということになるわけです。

ということは、もしそういうルールをシステムトレードのシステムに組み込み
さえすれば、それでコンプリートではないですか。
多少我慢することがあったとしても、システムを調整する必要も無く勝ち続ける
ことが出来るのではないのですか、まして、また新しく一から作り上げる
必要などないのでは、と疑問が浮かんできます。

ビジネスという意味では目新しいものが必要なのも、わからなくないとしても
稼げるのであれば新しくなくてもいいわけで・・・・

いろいろ話を聞くと、どうやら個人トレーダーを相手にする小さなビジネスで
なく機関投資家でさえ、優秀なクオンツを次々と新しく雇い、システムをどんどん
アップデートしているとのこと。
そうでもしないと、薄いエッジをかすめ取るのはむずかしいらしい。

つまり、いったんつくってしまったらそれで稼ぎ続けられるほど、うまい話は
ないのでしょう。

なぜか。

機械的なルールで、継続的に期待値をプラスにすることはそもそもできないのでは
ないか。
つまり、機械的な客観性を保つルールで、長期的に期待値をプラスにする
ルールは作れないが、そのルールを運用する人間の裁量でそれを補う
ことは可能なのではないか。

継続的に利益を上げている組織や個人が実際に存在する以上、これが
事実に即していると思うのです。

マーケットの本質が変容性にあり、過去において起きなかったことが普通に
起きているわけで、だとしたら機械的なルールが長期にわたって機能しないと
しても、不思議はないわけです。



さらに、もうひとつ興味深いことが頭に浮かびました。
長くなりましたので、また、次の機会にでも書きます。
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