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日韓関係 [日記・雑感]


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日韓関係に関して、異常な悪化を受けて「国交断絶」というような
威勢のいい発言が増えています。

感情にまかせての鬱憤晴らしの放言だけならともかく、よく考えないで本気で
実行するのは損失ばかりが大きく、益の少ない選択だと考えます。

つまり、少なくとも日本から宣言すべきではない。
韓国側が先にやってしまったうえでの対応であればよい、と考えます。


第一に、国交断絶自体がきわめて難しい。

国交断絶とは、人的・物的・経済的なやりとりをすべて途絶することを
意味します。

もともと国交がない相手であれば、さほど難しくはありません。
しかし、好むと好まざるに関わらず、日韓関係は緊密です。
子供のけんかのように、簡単に「絶交だ!」と言ってすむわけではありません。

では、どうするか。

たとえば、人的交流に関してはひとまず出入国管理で統制可能です。
また、物品の交易も税関を中心とした対応で、ある程度は可能だと思われます。

しかし、金融となるとかなり難しい。
通信はさらに難しいです。

総合的で、整合性のある法的仕組みをまずつくる必要があります。
そうすることで、監視・処罰できるようになり、実効性は担保できます。

素人のわたしでも、おそろしく込み入った膨大な作業が予想されます。

第二に、少し考えればわかることですが、国交断絶というような全面的な行動では
なく、「制裁」という選択こそが、もっとも効果的だからです。

つまり、自国の国益はなるべく損なわずに、相手国の損失が大きくなるような
対応策を実行するのです。

通商規制は、韓国にとってだけでなく日本にとっても痛みが大きいので十分に
検討すべきです。資本財の輸出禁止など、たしかに韓国にとって企業の基盤を
揺るがすたいへんな衝撃でしょうが、それはまた日本企業にとっても大きな
損失を伴います。

通貨スワップ協定はきわめて有効です。安易に交渉に乗るべきではないでしょう。

在日韓国人の在留資格停止も、有力な対応策の一つでしょう。
デリケートな問題ですし、感情にまかせての差別につながるのは論外ですが、
国家としては当然の権限であることは意識しておいてよいのです。


第三として、日本のようなまともな法治国家が韓国の稚拙な言動に対し、
先に国交断絶で報いるというのは、あまりにみっともない。
それこそ、目糞鼻糞のけんかです。笑

韓国の中には、日韓基本条約の国交正常化交渉が間違った不当な交渉だったと
主張する意見がもともとあります。
だったら、韓国は正式に「日韓基本条約を破棄する」と言えばよいのです。

国交正常化は撤回され、国交断絶となります。

世界は見ています。
これまでの一連の経緯で国交が失われたとしたら、韓国の信頼は地に落ちます。
国家としてまともな交渉相手にはできないと、誰の目にも明らかになります。

しかし、おとなしい対応に終始すべきでもありません。
甘やかすのは論外です。
今回のレーダー照射事件における韓国側の一貫しない対応は、噴飯物です。
日本だったら何を言っても平気だ、という態度があからさまです。

個人のレベルでも、無法者に対して甘い対応をすれば彼らはつけあがるものです。
法治国家として、粛々と対応すべきです。

威勢のいい怒号とは異なり面白みにはかけるでしょうが、まずは真綿で締め上げる
ような規制や制裁こそ、成熟した国家の対応であります。
その効果を見極めた上で、次の対応を決めればよいと考えます。
こちらに理がある以上、じっくりと押さえ込めばよいのです。

関係当局を中心に、国益を第一に考えた冷徹な対応が行われることを期待しています。


追記
個人的に、元自衛官の友人がいます。
彼のこれまでの苦労については知らないでもなかったのですが、今回もまた
痛感しました。
ありがたいものです・・・・・・・

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