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専業トレーダー [トレーダー]


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専業トレーダーというと、大金を稼いでいるというイメージがあります。

それだけに、高級車を乗り回したり、海外のリゾートで豪華な休暇を過ごしたり、
タワーマンションの贅沢な暮らしぶりだったり、そういうものをエサに
商材を売る人たちはたくさんいます。

こんな幼稚な仕組みにのせられる人はさすがに少ないと思います。
しかし、好きなことを仕事に出来るとか、会社に束縛されずにすむとか、
スーツを着て満員電車で通勤しなくてもすむとか、そんな期待はできますよね。

たしかに、豪勢な生活は出来なくても、一日の大半の時間を会社の仕事に
注ぎ込む必要はありません。
その点は悪くありません。

デメリットとしてあげられる、不安定な収入、社会的地位がまったくない、
確定申告の手間暇などは、専業トレーダーを目指す人にとっては覚悟の上でしょう。

実は、あまり意識されていない大きな課題がほかにあるのです。

先ほど「不安定な収入」と書きましたが、不安定どころかほとんど稼げない
時期が不定期でやってくることです。

トレードとは、何らかのリスクを取り、その代償として利益を獲得する行為です。
もっとも単純な例として、「株を買う」というのは、配当ねらいは別にすれば
その株価の下落リスクを取り、値上がりに「賭ける」行為です。
ギャンブルと異なるのは、過去データから推計できる期待値プラスの方法で
あることです。

ただし、あくまで、過去データと同じような相場つきのときに、過去データと
同じような反応を相場参加者がしていたときに、その手法は機能します。

つまり、過去データと異なる相場つきになったり、相場参加者の反応が違ったり
したら、その手法は機能しないわけです。
(厳密に言うと、相場の場合、常に新しい状況が生み出されていますから、過去が
単純に繰り返されるなど原理的にあり得ません。参加者の反応も同様です。
でも、これに言及するとさらに複雑になるので、今回は割愛です。)

機能しなければ、利益につながらないのは当然の帰結です。

対応策として、

1.こんな「冬」をしのぎ切る資金力を維持する

2.マーケットから退場しないですむようなリスクコントロールをする

3.その手法だけに依存しないような複数の手法を持つ

4.副業を持つ (笑)

ざっと考えても、こんなほうほうがありますよね。

やっかいなのは、「冬の時期」がいつ終わるかはわからないところです。

ニューヨークダウと日経平均を比べるとすぐにわかりますが、
ダウは基本的に右肩上がりです。

乱暴な言い方をすれば、買って放置していれば資産は増えたのです。

これが日経平均のようになってしまったとき、その手法はもはや通用しない
のです。

もとと同じように戻ってくれればいいのですが、いつ戻るのかは誰にも
わからない。

そうなると、1や2は当然として、3や4を備えるのがよりよいことは
明らかです。
(副業として、会社員になる、なんてのも一つの選択です。笑)

常に勉強して相場の変化に対応できるようにする。
可能であれば、トレード以外の収入も得られるようにする。



稼げないときの辛さは筆舌に尽くしがたいです。

これまでうまく機能してきた方法が結果を出さない。
それは一時的なことなのか、それとももはや当分うまくいかないのか?
新しい方法も併用すべきか?
併用して、両方ともダメだったら、どうするか?

焦燥が継続して、夜も眠れなくなります・・・・・・・・・・・


その時点でのスキルが、今後も継続して機能する保証はまったくないのです。
いったん稼げるようになったとしても、来年も稼げるかどうかは分からない。
まして、再来年などなおさら分からない。

会社員が楽とは言いません。

ですが、会社が存続し、自分もまたある程度の成績を継続できれば
将来の見込みも立てられるのとは、やはり違うと言わざるを得ません。

専業トレーダーの場合、相当意識的にスキルアップを目指し訓練を継続する
以外に、生き残るのは難しいです。

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