オプション 売りの恐怖 [相場観]
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一時、17.97と2015年8月以来の低い数値です。
鳥取県の地震が影響したのか、結局18.48でしたが、それでもかなり
低い位置にあります。
・アメリカ大統領選挙で、クリントン勝利の可能性が高い
・アメリカの利上げ 12月実施がほぼ市場の共通認識となった
・日銀のETF買いで、下値不安があまりない
これらが醸し出している雰囲気なのでしょうね。
しかし、だからといって、オプションの売りに安易に手を出すと、たいへんな
火傷をします。
前回の続きです。
下に2011年東日本大震災直前の225先物のチャート(週足)を載せます。
(マネックス証券)
ご覧の通り、2009年11月頃より、9000円と11500円のレンジ相場を
形作っています。
震災直前は緩やかな上昇相場で、11日はちょうどSQでした。
長い下ひげは、震災後の翌週の値動きです。
震災直前、5500円のPut は5円でした。
それがなんと、255円まで跳ね上がっています。
51倍です。
6月もの Put 7500円にいたっては、3月1日時点で7円でした。
それが、15日には一時1350円です。
192倍です・・・・・・
5500円はもちろん、7500円ですら、SQで権利達成価格にはなっていません。
つまり、持ちこたえる資金力さえあれば、勝てたはずなのです。
しかし、証拠金の膨張に耐えられず、多くの方が破綻しました。
当時の様子がうかがえる記事が残っています。
事実であるかどうか定かではありませんが、リアルさは伝わってきます。
http://blog.livedoor.jp/starwarosu/archives/51240606.html
翻って、最近の先物の週足チャートです。
9ヶ月ほどですが、実に落ち着いた動きです。
そして、上にも書きましたが、日経平均VIは、2015年8月以来の低水準を記録しました。
2015年8月といえば、下旬にチャイナショックでたいへんな下落をしましたよね~ 笑
週足ではたった1本の下ひげですが、オプションの売りは一歩間違えば、
人生が暗転します。
当時は、楽天証券でもオプションの売りが200枚もできました。
(今はたしか15枚だったと思います。)
さすがに、ネイキッドの売りを教える人たちは、もういないと思います。
また、ネイキッドの売りは証拠金が高くなっていますので、資金の制限でそうそう
できなくなっています。
ですから、以前と比べれば、はるかに安全になってきていますが、それにしても、
勝率の高さに目がくらむと、人生が終わってしまいます。
しかし、オプションの場合、いくら危険だからといって買いだけで継続的に勝って
いくのは至難です。
リスクをコントロールできるように、十分な学習と訓練を行って対峙していくのが
現実的です。
そして、そうした指導をしてくれるような人に巡り会えるのがいちばんです。
独学で取り組もうというのは、無謀です。
金と設備を与えれば、宇宙ロケットでさえ飛ばせるくらい頭はいいけれど、
倫理観など「それ、なんですか?」というような連中が世界中から集まっている
のが、トレードの世界です。当然ですが、素人がちょっとばかり勉強して勝てるほど、
甘くはありません。
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