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日本株離れ [相場観]


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どうやら、海外投資家の日本株離れがきわだっているようです。

日本経済新聞によると、1月~9月という期間で調べたところ、
下記のようになったとのこと。

日本株離れ_0930.PNG

1987年といえば、10月19日にあのブラックマンデーがあった年ですよね。
その年の1-9月期よりも多い。

原因として、次のようなことがあげられています。


1.企業業績への不安

昨年末には1ドル120円台だったが、現在100円台。
日銀の度重なる追加緩和策を経ても、この状況。
今後も円高傾向は続くだろうと懸念され、業績には下方修正が
あっても不思議ではないこと。


2.アベノミクスの3本柱の一つ、成長戦略が具体化しないこと

スケジュールがはっきりしないのが問題。
したがって、国内景気も不透明なため、内需株にも期待が持てない。


このようなことが書かれていました。


かれらは2012年秋からの上昇局面で、15年夏までに約20兆円買い越した
のですが、40%から50%を手放したのですね。
まあ、たんまりと稼いだから、よいのでしょうが。



さて、先日、NT倍率のことを書きましたが、日銀のETF買いはたしかに株価の
下支えにはなっていますが、問題は多いです。

当初、日経平均に連結するETFが中心だったため、寄与率の高い銘柄が
結果的に業績とは関係なく買われてることになりました。(例 ユニクロ)

そして、今度はTopixを中心とするものにも拡大したために、さらに影響が
大きくなっています。

そして、さらにやっかいなことも起きています。

日経平均はほぼ横ばいにもかかわらず、任天堂に代表されるゲーム関連の
株価の動きが大きいです。
横ばいでは利益を出しにくい、動く銘柄に注目が向く、みんなが注目するから
さらに動く。

まして、年末に向けてただでさえゲーム関連は売り上げが大きくなるタイミング
ですが、今年はVRに関心が高い。目先儲かりそうなものにばかり、資金が動く
だけ・・・・・

こんな状況ですから、業績を丹念に調べて、長期的観点から資金を投入する
大口投資家が見限る理由も理解できます。

今日も(9月30日)、昨夜のアメリカの下落を受けて弱く始まり、午後には日銀の
ETF買い期待で盛り返す、なんて動きが出るようだと、市場の価格形成に
疑問を抱かれるのは当然ですよね。


わたしが関わっているトレードとは直接関係がないとはいえ、気になる状況です。




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