臨時 スイスフラン [トレーダー]
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わたしは実際に相場の急変を見ていました。
ドル円を見ていたところ、突然、チャートが動き出しました。また、いつものことだろうと
たかをくくっていました。
しかし、スイスフランがらみのペアを開こうとしたとき、チャートがフリーズしていました。
チャートソフトの不具合であれば、他の通貨ペアでも同じ症状のはずなので、
何かが起きていることは直感的にわかりました。
すでにご存じのように、スイス中銀の発表でした。
私が日常的に使用しているのは、Alpariのメタトレーダーなのですが、スイスフランがらみの
通貨ペアはこのとき以降動いていません。また、他のペアも22:00の時点で動きを停止して
います。
Alpariが破綻したのは、今朝の新聞で知りました。
ニュージーランド系のエクセル・マーケッツもどうやらだめなようです。
さらに、アメリカのFXCMも、顧客の損失分約2億2500万ドルを肩代わりしているとのこと
です。
そのため、同社の株式も暴落しており、ひょっとすると存続さえ危ないかもしれないようです。
スイス中銀が無制限介入を宣言していたため、日本でも円買いスイスフラン売りをしていた
個人トレーダーも多かったはずです。
あの値動きでは逃げ切れなかったひとも少なくないのではないかと、推測しています。
通常、逆指し値を入れていたはずですが、今回のような場合、逆指し値以上に値が飛んで
しまうのは当然ですし、その後も決済が約定しないまま損失が拡大してしまうこともあります。
東日本大震災の時のことを思い出しました。
決済できるロングポジションは全部きれいに決済したかったのですが、時間が時間だった
のでそれもかなわず、しかたなく、夜間の寄り付きで、ヘッジ目的でプットを買ったものでした。
値動きが静かだったので、まるで無駄金ではないかと迷ったほどでした。
しかし、そのおかげで、今、こうして生き残れています。
あの瞬間に迷いを振り切れたこと。
あまり深くも考えていなかったたった一つの選択で、運命が変わったこと。
今考えても、幸運であっただけです。
いまだに、フリーズしたときのままのチャート
さて、今回の事件で学ぶべき教訓は何か?
第1に、何が起きても不思議ではないのがこの世界であり、資金を一発で失うようなトレード
スタイルは絶対にとるべきではないでしょう。
次に、分散投資も考慮すべきでしょう。
人間の身体には生命保険・傷害保険、家屋には火災保険・地震保険、自動車には自賠責
保険・任意保険を当然のようにかけています。
第3に、トレードにも、保険(ヘッジ)をかけるべきでしょう。
現在、FX以外に225オプションのトレードもしています。
獲得利益の40%ほどをヘッジにあてるくらいのトレードなので、月利はせいぜい5%程度です。
しかし、リスクをコントロールしやすいので、そのコストだと思えば納得しています。
何か一つのトレードだけでも、きちんと稼げるようになるためにはたいへんな時間がかかる
ので、本業の仕事を持ちながら新しい勉強をしていくのはたいへんなことだと思います。
しかし、厳しい言い方をするなら、相場は個人の都合では動かないので、生き残るには
個人が相場に合わせるしかないでしょう。やはり、学習と訓練ですね。
いかにリスクと向き合うか。
よく考えたいものだと思いました。
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