ウクライナからの難民 [日記・雑感]
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ウクライナからの難民がオーストリアに4万人登録されたとの
記事です。
この4万人のうち、40%が子供だそうです。
一日あたりのケア費用として、25ユーロが予算に計上されて
います。
これをざっと計算すると、
40000人×25ユーロ×30日=3,000万ユーロ
現在、1ユーロ135円として換算すると、4,050,000,000円
一ヶ月で、40億円です。
成人はいずれ働いて自活できるようになると見込みたいところですが、
難しいのはやはり言葉です。
彼らは基本的にロシア語とウクライナ語です。
当地のドイツ語は理解しません。
日常生活程度のドイツ語ならば、みっちりと2年間も勉強すればまずまず
こなせるようになります。
これは私自身がやってみた経験なので、断言できます。
しかし、職業人としてのコミュニケーションはまた別です。
職業としてのスキルとともに、ドイツ語によるやりとりが必要です。
実際にシリア難民の人たちの中には故国で培ったスキルがあるにもかかわらず、
当地オーストリアでは労働に活用できない人たちがたくさんいます。
きちんと働けないと、失業手当をもらって生活するようなことになります。
いわゆる、社会福祉へのただ乗りという汚名を着せられて、ドロップアウト
してしまう実例がたくさんあります。
子供たちにしたって、成人がドイツ語を学ぶよりずっと容易ではあるにしても、
働くまでには10年ぐらいかかるかもしれません。
その間の予算措置も相当な金額に上るでしょう。
ヨーロッパ各国には大きな重しとなりそうです。
この重しをただのやっかいものとするか、社会をさらに発展させるものとして
社会に取り込んでいけるか。
たいへんな課題です。
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