自宅の貸し出し [日記・雑感]
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参加者の一人が、長期間海外に出ることになったので、持ち家の自宅を
どうしようかと考えたというのです。
そこで、いくらかでも収益になればいいと思い、不在時に賃貸として貸しだそうと
不動産屋さんと相談したというのです。
以下、不動産屋さんとの試算とのことです。
お酒を飲みながら、スマホにメモしたので、ちょっと間違っているところも
あるかもしれませんが、ほぼイメージはできるかと思います。
10年間の収支
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1.家賃収入
1ヶ月10万円 × 12ヶ月 × 10年 =1,200万円
しかし、入れ替わりがあったときには、空室リスクがあるので、
10年間では1年分くらい想定した方がいい。
そうなると、1年分120万円は差し引く。
すると、家賃収入として、1,080万円ぐらいになる。
1,080万円
2.支出
リフォーム 392万円
広告 33万円
原状回復 100万円
管理料 59.4万円
地震保険・火災保険 54万円
固定資産税 80万円
修繕 57万円
処分料 50万円
825.4万円
3.概算収益
254.6万円
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リフォーム代が400万円近くかかるというのは、大きいですね。
他人に貸すということになると、キッチン、浴室、壁のクロス等はどうしても
きれいでないと、借り手が見つからないようです。
広告代というのは、新しい借り手が見つかったときの不動産屋の手数料です。
家賃1ヶ月分+消費税です。
原状回復は、借り手が替わったときにかかるクリーニング費用です。
クロスの減価償却が6年ということで、その際に家中を入れ替えると、
60万円ほどかかるというので、こんな数字になるそうです。
管理料は、借り主とのやり取りを不動産屋に代行してもらう費用です。
海外にいて、借り主からの要望、クレーム等に即座に対応するのは
不可能ですから、たしかに必要です。
保険料や固定資産税は避けようがありませんし、給湯器等が壊れたら、
大きな出費になります。
こんな出費を一つ一つ計上していった結果です。
10年間の収益が約250万円というのを、どう評価するかですね・・・・
1年で25万円、1ヶ月だと約2万円。
ああ、それから、家賃収入への課税です。
この友人の場合、税理士さんに尋ねると、20%課税されるそうです。
ということは、以上の支出が全部費用として認められたとしたときでも、
1ヶ月2万円のうち、税金が4,000円。
すると、1ヶ月あたり16,000円の収益・・・・・・・・少なくないですか?
何か予想も出来ないような出費があったら、こんな収益など吹っ飛んで
しまいますよね。
「それにね、うちには庭木があるんだよね。自分で剪定していたけど、
他人に貸した場合、植木屋さんかシルバー事業団にやってもらうしか
ないんだよね。それが、安くても、年1回で2万円かかるらしい。」
ますます減ります。笑
それにだいたい、10年間のうちに日本にたまに帰国することだって
なくはないでしょう。
自宅がなければ、ホテルやウィークリーマンションです。
その費用はとんでもなく大きいです。
・・・・・・・・・・やらないほうが、よくはないか?
ということで、この友人は計画を撤回したとのことです。
わたしも、将来的に本格的な海外定住を考えていただけに、
この話は衝撃的でした。
どうやら、売却するか維持するかの2択になるみたいです。
その決め手は、将来的にその土地が値上がりしそうな立地であるか否かに
なる、と不動産屋は言っていたと、彼は付け加えました。
上昇が見込めるなら維持するのがいいし、望めなければ早めに手放すのが
よい。
こういうことらしいです。
飲み会もこういう思いがけない情報に触れられますから、貴重な機会です。
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