オペレッタ観賞 [旅行]
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「伯爵令嬢マリツァ」という演目だった。
オペラとオペレッタとは違うものであることは知ってはいたが、その
愚弟的相違点とは次のようなものであるらしい。
オペラは、16世紀末から17世紀始めにイタリアで誕生した歌劇である。
それぞれの役にふんした俳優たちによる独唱、重唱、合唱やオーケストラに
よる演奏などで構成される。演奏される音楽はクラシックで、上演時間は
3時間ほどの作品が多い。
オペレッタとは、「小さいオペラ」を意味する言葉である。
19世紀後半にパリやウィーンで流行した。喜劇的な軽い内容で、オペラより
セリフが多いんが特徴である。演奏される音楽は、オペラ同様にクラシックである。
昨日のは妻が出演しているもので、昨日がちょうど初演の日であった。
聞くところによると、6000人収容の野外ステージとのことで、こんな大きな客席が
果たしていっぱいになるのかと思ったが、開演のときにはほぼ7割がた埋まっていた。
実に華やかなステージであった。
歌、踊り、筋書きに沿った演技。
とりわけ、歌がよかった。
ソロ、合唱共に聞きごたえがあった。
お話自体は単純な恋物語なので難しくはなかったが、全編ドイツ語なので、
現地の人たちが笑えるところで笑えないのは残念だった。
しかし、歌の良さは言葉の意味を超えたところでも味わえるところである。
久しぶりに生のステージのよさを感じた。
と、まあ、これだけならば、小学生の夏休みの作文程度のものなのだが、
実に興味深い発見があったのでそれを書いておきたい。
会場に向かう前に、隣町のペンションの部屋で妻が
「準備をするから、下着だけでそこに立ってください」
と言うので、怪訝な気持ちで支持されるままにそうした。
すると、全身に蚊よけのスプレーを吹きかけたのである。
ほとんど呼吸困難になるくらい、濃い噴霧があたり一面にたちこめた。
そして、服を着てからも、服の上から同様に行った。
なんでも今回の会場は湖のそばなので、蚊が非常に多いとのこと。
これくらいにしておかないと、体中刺されて、たいへんなことになるらしい。
実際、上演中に客席には常時蚊の来襲が続いた。
それでも蚊をはたく音がしないところを見ると、みなさん事情は知っていて
きちんと準備をしてきたらしい。
こんな情報は地元では普通なんだろうが、旅行者は知らないから、えらいことに
なるところであった。
次に、冬物とまでいかなくても、ユニクロで販売しているライトダウンぐらいは
用意した方がいいということだ。せめて、ベストぐらいは必須だ。
もちろん、ズボンの上からはくオーバーズボンがあると、なおいい。
開演が20:30だが、その頃はまだ温かいから不要だが、日が暮れるとあっという間に
気温が下がる。
野外ステージなのでその影響は直に受ける。
つまり、温かいうちは蚊の来襲、それが収まる頃には寒さ、という順番である。(笑)
昨夜の場合、幕間の30分間休憩で着用するとちょうどいいタイミングだった。
注意事項はこれにとどまらない。
野外ステージなので、椅子は鉄製である。
あたりまえだが、非常に硬い。
座り心地は最悪なのだ。
3時間にも及ぶ長丁場を乗り切るには、気合だけではもたない。
毛布が効果的なのである。
つまり、普通の毛布を折りたたみ、椅子の背あてから座面、膝の後ろが当たる
ところまで覆いつくすようにするのだ。
毛布のサイズによっては、太ももから足元までくるむこともできるはずである。
こうすると、寒さをこらえずにステージを楽しめる。
これら3つの対策は体験してその有効性を確認できた。
なんでもやってみないとわからないことがいっぱいある。
サバイバル的なことばかり書いてしまったが、この趣味はとても優雅でもある。
臨時の船着き場から、ちょっとばかりおしゃれをした人たちが船から降りてきていたし、
上演前や幕間には、ビールやワイン、カクテルを楽しむ人たちがたくさんいた。
これらの人たちが、上述の3つをわきまえたサバイバーでもあるというのは、新鮮な
発見である。
#ところで、SQは予想外の高値で清算されました。
わたしは微益で終了です。(笑)
この高値、やはり違和感を感じます。
これからボラが高くなるのでしょうかね。
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