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N君のトレード [トレーダー]


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私の友人に、N君という男がいる。

彼は、元飛行機乗りで、英語がぺらぺらの男だ。
イケメンで、昔は相当いろいろな女の子と浮き名を流していたらしい。

そんな男がFXを始めた。
2013年のことである。

為替取引の意味もわからないので、書籍を購入して学習を始めた。
イケメンではあるが、まじめなのである。

しかし、どうやってもうまくいかない。

どのようにトレードしたら儲かるのか、見当がつかない。

あることがきっかけで、英語サイトに自分が意味を理解できるトレード方法を
発見した。

説明を聞いたが、今ひとつその手法の優位性がどこにあるのか、私には
理解できなかった。
そこで、「どんなものだろう・・・・・・」と率直に疑問を呈した。

彼自身も、その時点では説明できるほどには理解も深まっていなかった。
だから、言葉に詰まった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しかし、それでひるむ男ではなかった。

そのサイトの中心人物がオーストラリアでセミナーを開くというので、彼は
それに合わせて休暇を取り、オーストラリアに行ってしまった。 笑

そして、なんと、英語のセミナーを受けて帰国した。
2014年9月のことである。

私の知り合いには、変わった男はたくさんいるが、こういう男も珍しい。

彼の2015年のトレード結果を下に掲載する。

n_01.PNG

n_02.PNG

なんと、7ヶ月中6ヶ月はプラスである。
(初心者にとって、金額が大きいか小さいかはさしたる問題ではないことは、
ご存じだと思う。初心者というのは、だいたい、プラスにならない。)

トレードの「ト」の字も知らなかった人間が、短期間とはいえ、トータルプラスを実現している。
(2014年2月から、10万円で開始したとのこと。現時点で、口座残高比で42%増やしている。)

これはどういうことか。


1.期待値がプラスのルールであるならば、どんなルールでもかまわない。

上に書いたように、彼のルールについて、わたしは当初理解できなかった。
しかし、彼は「これは使える」(期待値がプラス)と確信していた。


2.そのルールを継続する。

彼はこのルールのみを継続している。わたしがそれとなく、疑念を呈しても、
あきらめなかった。
そして、このルールのみでトレードを行っている。
あきれるほど、頑固である。 笑


たしかに、子細に眺めてみれば、課題は多い。

・1月の利益は大きいが、それ以降1月を超えていない。

・トレード数が多くないので、大数の法則がまだ機能しているとは考えにくい。
 つまり、この成績をもって適正なトレードが身についたとは言えないのではないか。

・ロットが小さいままなのはなぜなのか?


しかし、とにかく、1年6ヶ月で+42%だというのは事実である。
やはり、上記の1と2が大きいと思う。
この一歩を踏み出せるかどうかが、大きな分岐点ではないかという気がする。


彼とは9月1日に会うことになっている。
どんな話を聞けるか、楽しみでいる。

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